コンクリートにもモイスチャーが大事。新開発の湿潤養生技術

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スギまる
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こんにちは。本日4月11日は「メートル法公布記念日」だそうです。大正10年のこの日、尺貫法との併用から「メートル法」に一本化することが決定した日ということで、記念日と制定されています。

スギヤマ
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今でこそ当たり前になっているが、やはり当時は単位が根本的に変わってしまうということに対する反対勢力の声も大きく、施行が無期延期になったそうだ。結局完全移行したのはそれから30年後の昭和26年になった。

スギまる
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30年後!?いつの時代にも変えることに対しての反対勢力は存在するものですね…

コンクリートも潤いが大事!湿潤養生の新技術

さて、本日はコンクリートの性質に大きな影響を及ぼす養生作業、「湿潤養生※1」において画期的な新技術が登場したという話題です。

※1 湿潤養生とは?
コンクリートの表面に散水したり水を張ったり、湿った砂で表面を覆ったりといった養生作業をし、コンクリートに水分を供給することで、強度の発現を促します。コンクリートの品質や耐久性を左右する重要な工程となります。

西松建設の開発したその湿潤養生技術ですが、保水性の優れた特殊素材と柔軟性のある基材を一体成型した、独自の養生シートとなっており、一度の給水で長時間ムラなく湿潤状態を保つことが可能。


出典:西松建設

また養生中のシートに水を再補給するという作業も、従来の場合と比べて容易にできるようになっています。

開発の背景

コンクリート打ち込み後に行う湿潤養生は、品質や構造物の長期の耐久性を左右するために、極めて重要な工程となります。しかし、鉛直面や傾斜面などの壁状のコンクリート面をムラなく湿潤状態に保つというのは、水平面の養生作業に比べて難しいというのが実状。

散水や噴霧では給水の頻度が多くなり手間がかかる他、一般的な不織布やスポンジの養生マットでは保水性が低く、湿潤状態を長く保持することができません。

最近では高い保水性をもったマットも製品としてありますが、水を含んだマットの密着力だけでは風などで剥がれてしまうリスクがあったり、乾いてしまったシートに再度水を供給するという作業が大きな手間となっているそうです。

新技術の概要・特長

そのような背景があり、この度開発されたのが「モイスチャーウォール」。特殊な保水素材を厚さ6mmのポリプロピレン製の基材に一体成形した高保水性シートを使用。


出典:西松建設

シートの重量は1㎡あたり560g(これは吸水前)と軽量で、容易に折り曲げることも可能となっています。また、シート同士を嵌合し、連続シートとして用いることができます。

設置方法

型枠を取り外した後、シート自体にバタ角を渡してフォームタイで固定。後はシートの上方からポンプ等で水を定期的に自動供給します。


出典:西松建設

シート自体は保水力が300%と高いために、施工条件にもよるが1日1回程度の給水作業で十分に湿潤性が保たれ、養生管理が容易になります。(転用は10回まで可能とのこと)


出典:西松建設

モイスチャーウォールは湿潤養生の効果により、コンクリート表層部が緻密化され中性化に対する抵抗性も高まるなど、コンクリートの品質向上に寄与します。

対象の構造物・部位は、ボックスカルバートの側壁や擁壁、橋脚の柱・梁部など、比較的面積の大きな壁面に有効とのことです。

まとめ

今後は東北地上で施工中の橋梁工事へ適用していくようです。また、西松建設さんの施工物件への活用のほかにも技術提案を通じて、今後の普及を図っていくとのこと。

面積が大きくなるほどに、従来のやり方ではかなりの手間が発生していたことだと思います。しかもコンクリートの品質に直結する重要な作業となっているので、傾斜面などでムラなく湿潤を保つには苦労されているでしょう。

水平面以外にも対応し、給水もセットしておけば1日1回で済むというのは生産性向上にかなり寄与しそうですね。

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