マンホールポンプの監視システムにAI導入。異常運転を検知

sugitec

こんにちは。本日8月8日は立秋ということで暦の上では秋になりました。とは言え、最も暑くなる時期なので残暑と言うのに相応しくない厳しい暑さになりそうです(平年よりも3~5度高いとのこと)。

立秋とは名ばかりとは言いますが、そもそも二十四節気は細かい気候や季節感を考慮してまで決めているものではなく、機械的に等分しているだけなのでズレが出ていても当たり前です。昔は今よりは秋を感じる過ごしやすさだったかもしれませんが…

さて、本日は株式会社クボタが開発したマンホールポンプを遠隔から監視するシステムに、新たにAIを導入したという話題。

AIがデータ分析、異常運転を検知し計画的設備保全をサポート

マンホールポンプ監視システムにAIを搭載することで、通常のシステムとは異なる運転状態を検知することができ、それを通知することで設備監視業務の効率化とトラブルを未然に防止できるとのこと。


出典:KUBOTA

マンホールポンプとは
家庭から排出される生活汚水を集めて下水処理場へ送る下水管路の途中に設置されるポンプ設備で、道路下に数多く点在。自治体により異なるが、多いところで500ヵ所余りのマンホールポンプを保有している自治体もあり。

開発の背景と狙い

設備の監視や緊急時の対応、計画的な設備の更新など維持管理に一定の人員が必要ですが、昨今の人手不足や業務効率化が求められる社会的背景からも、運転データの利活用と設備の予防保全への対応が一層求められています。

同社ではクラウドの監視システムに新たにAIを導入することで、AIが人の代わりに運転データを分析、異常運転状態の早期通知を可能としています。

このことにより設備が緊急で停止する前に、対策を打つといったことも可能になります。

主な特長

1.異常運転検知機能

AIが運転データを分析、異常状態を通知
・AIが人の代わりに水位と電流値のメーターを監視。人がマンホールポンプ場ごとに入念に運転データを確認しないと判別できないような運転変化を自動検知。

・AIがマンホールポンプ場ごとに通常運転の範囲を自動設定。通常時と異なる運転をしていた場合に1日1回監視画面に通知。

・緊急対応になる前に異常運転を把握することで、効率的な維持管理が可能。


出典:KUBOTA

2.クラウド機場台帳機能

ICT活用により修繕、更新履歴や点検結果など様々な情報を一元管理
・自治体が保有する全てのマンホールポンプ場の機器仕様や修繕・更新履歴を登録できる台帳をクラウド上に作成可能。クラウド上で管理するため、最新情報の管理や関係者での情報共有も容易。

・点検データもクラウド上に登録可能なため、マンホールポンプの情報を一元管理できます。さらに登録された点検データについて「点検報告書」の形式で出力可能。


出典:KUBOTA

3.AI導入のために追加機器は不要

新サービスご利用に際し、同社の「MU-1000」シリーズを設置する他は別途特別な機器を購入する必要がありません。

まとめ

人々の生活になくてはならないマンホールポンプのメンテナンスですが、その数は膨大。従来の管理方法では一定数の人員が必要で、しかも異常の早期発見が遅れ緊急停止してしまう恐れもあります。

緊急対応になった場合など、とても効率的な維持管理ができているとは言い難く、AIによってデータを分析することで分析業務を効率化でき、後手の対応ではなく余裕を持った対応が可能になるのは大きいですね。

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