本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

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改めまして、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。2020年が始まりました。本日から仕事初めの方が多いと思います。企業の目標はもちろん、皆様におかれましても気持ちを新たに個人的な目標がある方も多いかと思います。1年は早く、また日々の忙しさもありますが、いつの間にやら目標を忘れていた…結局できなかった、という事のないようにしっかりと自らを律していきたいところですね。

まずはお知らせ「祝 竣工!京都市京セラ美術館」

昨年11月16日に竣工式典の行われた「京都市美術館」。いよいよ今年3月21日に「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンされる予定の当該建築ですが、我々スギテックも大規模な改修工事に関わらせて頂いておりました。


出典:建設タイムズ 新春特集号より

1993年に開設されて以降80年余りが経過し、建物や設備の老朽化が進んでいました。和洋折衷の建築様式である「帝冠様式」として、歴史的にも評価されている建築物を保存しつつ新たな時代に継承するという使命のもと、当時のデザインを活かしつつ現代的なデザインや機能性を持つ新たな美術館として再構築されています。

オープンの際には美術作品とともに、その現代的に生まれ変わった姿をご覧いただければと思います。

日本初。米「ASTRALiTe」社のドローン搭載型グリーンレーザー「Edge」を導入

さて、本日はドローンによる測量サービスということで、河川などの水面下の地形を計測できるものとなっています。ドローンによるレーザー測量サービスも昨今では大分増えてきていますが、今回のようなドローンで水面下を測量するサービスはまだまだ少ないのではないでしょうか?

今回ご紹介するのは全国でドローン測量事業を行っている「株式会社Ace-1」のサービスで、国内で初導入となるアメリカの「ASTRALiTe」社のドローン搭載型グリーンスキャナー「Edge」を用いたものです。

Ace-1社は、2014年よりドローン空中写真測量を開始。その後16年よりドローンでの近赤外線レーザースキャナ測量を開始しており、これまでに約400件を超える国内でもトップクラスの実績を有しています。

グリーンレーザーとは

これは、水面から反射する近赤外パルスレーザーと、水中を透過して水底から反射するグリーンパルスレーザーを照射することで、水面反射と、水底反射の反射時間の差を求めることで、水中の地形モデルを得られます。

水中を透過する波長のグリーンレーザーを使用することで、従来の近赤外線レーザースキャナーでは計測が不可能だった濡れた地表や、水面下の地形計測を可能にします。

出典:地理空間情報技術ミュージアムMoGIST

これまで深浅測量による浅水域の計測は多くの時間がかかっていましたが、グリーンレーザーを活用することで効率的に短時間で計測ができるようになります。


出典:PRTIMES

これによって、ボートなどに搭載するマルチビーム測深機で計測できなかった浅水域、岩礁付近の地形データが取得可能となり、陸上・水中を問わない3次元計測で、河川災害発生時や河川構造物計画の設計用調査、ダム堆砂測量などにおいての調査管理の効率化と高精度化を実現。

「Edge」のシステム概要とグリーンレーザー計測サービス要点

機材:ASTRALiTe edge LiDAR
計測精度:±5cm
レーザーのレンジ:40m
重量:約5kg


出典:PRTIMES

・陸域及び水面下地形データの同時計測により、シームレスな地形の効率的取得を実現

・計測したデータを解析することで、面的な可視化が可能

・地形に沿った飛行による高精度なデータ取得

・実計測時間が短いことで、災害時の運用にも効果を発揮

・自動航行方式で、設定した飛行プランの再現が可能

Ace-1社では、2016年より開始している従来型のドローン搭載型近赤外線レーザーの特長として、樹木のある場所でも効率的な地表面データが取得できることから、災害計測・地形測量・森林計測などでの活用を広め、事業拡大しています。

今後はレーザー測量・空中写真測量等、ドローン運用ノウハウを基に、深浅測量分野においてもドローン活用により更なる効率化と高精度化を進めていくとのこと。

まとめ

ドローンに搭載できるグリーンレーザーを用いた水面下の測量は、これまでにこのブログで2度ほどご紹介しています。1つは測量では世界的企業の「株式会社パスコ」さんのもの。

もう1つは国土交通省の「革新的河川管理プロジェクト」にて、河川情報センター、朝日航洋株式会社、アジア航測株式会社、ルーチェサーチ株式会社の4社による「チームFALCON」が行ったものがあります。

グリーンレーザー自体は数多くありますが、これまではドローンではなく小型の船舶や専用ヘリなどに搭載し行うというのがスタンダードでした。

当然それらよりもドローンに搭載できるもので計測作業を行う方が効率的なのは明らか。今後もドローン搭載を前提として機材の小型化・高性能化が進んでいきそうです。

◆記事参考:PRTIMES「河川、港湾部の水面下の地形計測が可能。日本初ドローン搭載型グリーンレーザーによる水面下測量サービス開始。」

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