エウレカ 産業車両用リスク回避支援システム「シンクステラ フレキシンC1」を発売。

sugitec

エウレカ株式会社(以下、エウレカ)が、株式会社ティアフォー製C1カメラをセンサとして使用した産業車両用リスク回避支援システム「シンクステラ フレキシンC1」を発売というリリースニュースをおとどけします。
同時に、本製品は9月10日~12日に東京ビッグサイトで開催される「第27回自動認識総合展」の画像認識×AIゾーンにてデモンストレーション展示されています。

シンクステラ フレキシンC1

自動運転レベル4対応の高画質カメラ + AIに特化した入力画像チューニング + 安価なARMベースエッジコンピューティングで、あらゆる産業車両に人及び障害物検知・自動制御の実装可能性を拡大。

エウレカは、10年以上にわたり画像センサを使用した産業車両用安全装置を販売していますが、昨今の就業者の高齢化や深刻な人手不足による熟練工の不足などにより、より高精度かつ多機能な車両制御を可能とするデバイスへのニーズが年々顕著となってまいりました。

エウレカは、そのご要望の声へお応えすべく、レベル4自動運転で実績のある株式会社ティアフォー社製のC1カメラを画像認識用センサとして採用した産業車両用リスク回避支援システム「シンクステラ フレキシンC1」を新たに開発・発売することとなりました。

C1カメラ4台まで接続可能!C1カメラベースの超広角ステレオカメラもご用意

コストパフォーマンスに優れたRockchip RK3588を搭載したArmベースのSBCを使用することで、従来のC1カメラ複数台使用のために必要としていた環境と比べて圧倒的な低コストを実現、非常にリーズナブルな価格を実現しました。
画像センサは最大4台まで接続可能なC1カメラもしくは、C1カメラをベースとした基線長10㎝の超広角ステレオカメラの2種類から選択可能です。

これらの組み合わせで、最大検知距離10m、検知エリアの水平角度は、単眼カメラで170°、ステレオカメラ150°と超広角を実現しました。その範囲内で任意の検知エリアを自由に設定可能です。

「ヒト」だけにとどまらない検知対象

多くの単眼カメラによる産業車両用安全装置は検知対象が「ヒト」だけに限定されてしまうものがほとんどですが、エウレカのシステムは、「あらゆる姿勢のヒト」はもちろん、三角コーンや周囲の建設機械・自動車などをヒトと区別して検知することも可能であり、カメラから検知対象までの距離も高度に推論します。
物損事故のリスク低減にも役立てることができるのはもちろん、コーンを使用して車両センサに認識可能な進入制限区画を現場で迅速に設定するなど今までにない運用も可能にします。

画像センサにステレオカメラを選択した場合は、対象物のセグメンテーションはもちろん、2台のC1カメラの視差を用いて測定される対象物までの正確な距離を用いた信号出力や車両制御が可能です。

AI画像認識の精度を高める入力画像処理

高いHDR機能をもつC1カメラで撮影された映像をベースに、AIによる画像認識に最適化した画像処理をリアルタイムに実施することで、あらゆる使用環境下において高い画像認識能力を発揮します。

屋外の建設・土木現場や倉庫・工場内などのあらゆる照度・光源・陰影条件においても高い画像認識能力を発揮します。

価格・受注開始日

価格:オープンプライス
受注開始日:2025年11月1日

今後の展開

エウレカでは、本製品をベースに複数台のステレオカメラを1台のECUでコントロールできる仕様、複数のC1カメラによる鳥瞰合成映像を表示可能な仕様、C1カメラの接続可能台数を6台まで拡張可能な仕様などの製品を順次追加発売し、より多くのお客様・使用現場にフィットする製品群をご提供する予定です。

また、ECUの高い処理能力を活かし、きわめて近い将来に産業車両用の自動運転装置として実用化するべく、建設機械を用いた試作・試験を重ねています。

資料引用:エウレカ

おわりに

エウレカ社のシステムの特徴から建設現場の安全管理は以下のような変化が推測できないでしょうか。

人・物体の高精度な識別と検知:
従来の安全装置は人間のみを検知することが多かったのに対し、「シンクステラ フレキシンC1」は人間だけでなく、カラーコーン、建設機械、乗用車など、様々な物体を識別し、その物体までの距離も正確に推測できます。
これにより、作業員だけでなく、資材や他の車両との接触事故を未然に防ぐことが可能になり、より包括的な安全管理が実現します。

死角の削減と監視範囲の拡大:
最大4台のカメラを接続でき、水平画角が最大170°まで対応しているため、これまでの目視や単一カメラでは難しかった、車両周辺の広い範囲や死角をカバーできるようになります。
特に巨大な特殊車両の場合、死角による事故のリスクが大幅に軽減されると期待されます。

多様な環境下での高い認識性能:
建設現場のような照明条件が不安定な環境でも、AIに最適化された画像処理により高い認識性能を維持できるため、昼夜を問わず、また天候に左右されにくい安定した安全管理が可能になります。

自動化・半自動化への移行:
将来的には産業車両の自動運転装置としての実用化を目指していることから、リスク検知だけでなく、危険が迫った際に自動で車両を停止させるなど、車両そのものが安全制御を行う半自動化や、より高度な自動化が進む可能性があります。
これにより、ヒューマンエラーによる事故が減少し、安全性が飛躍的に向上すると考えられます。

こうした変化から建設現場では、単純な警告発信から、AIを活用したより高度で予防的な安全管理へと移行し、事故の発生件数が減少することが期待されています。


参考・関連情報・お問い合わせなど
□エウレカ株式会社 
メールアドレス:info@eureka-sol.com
リリースニュース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000169146.html

□株式会社ティアフォー
https://tier4.jp/

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