住宅・建物メンテナンス事業を展開する株式会社ジェブ(本社:神奈川県横浜市、以下ジェブ)は、
建物オーナーや管理組合が外壁タイルの剥落リスクを簡単に把握できる無料診断ツール『外壁剥落リスク診断』を、2025年11月1日(土)より公開というリリースニュースをおとどけします。
無料診断ツール『外壁剥落リスク診断』
老朽化インフラの事故防止や、建物オーナーや管理組合の意思決定も支援
約3分で回答できる質問に答えるだけで、リスクレベルが「低・中・高」の3段階で可視化され、
修繕計画や専門調査実施の判断材料として活用できます。
▶診断ツールURL: https://epmcoat.jp/eptcoat/checksheet/

PCやスマートフォンで簡単チェック(イメージ画像)
急増する老朽化マンション、外壁剥落リスクへの対応が急務に
国土交通省の統計によると、築40年を超える高経年マンションのストック数は急激に増加しており、2018年時点で約81.4万戸だったものが、2028年には約197.8万戸、2038年には約366.8万戸に達する見込みです。これは今後10年で2倍、20年で4.5倍に増えることを意味します(※1)。
さらに深刻なのが外壁タイルの劣化問題です。国土交通省の調査では、竣工から10年以上経過した建物11,305棟のうち、8.3%にあたる943棟で外壁の落下の恐れが確認されており、安全面での懸念が高まっています(※2)。一方で、建築基準法第12条により外壁の定期点検が義務化されているものの、従来の打診調査は足場設置や高所作業を伴うためコストと時間の負担が大きく、全面打診等の実施に踏み切れない建物も少なくありません(※3)。
特にマンションでは、修繕積立金の不足や管理組合での合意形成の難しさが、点検実施の大きな壁となっています。このような状況下で、管理組合やオーナーは「本当に今すぐ調査が必要なのか」「限られた予算でどこから手をつけるべきか」という判断を迫られています。しかし、専門知識がなければその判断は容易ではありません。
そこでジェブ社は、専門調査の前段階で建物のリスクを客観的に把握できる仕組みが必要だと考え、誰もが手軽にリスクを確認し、適切な意思決定につなげられるツールを開発。
(※1)国土交通省 マンション政策の現場と課題:https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001313642.pdf
(※2)住宅局 建設指導課 既存建築物における外壁材の 落下防止対策に関する調査結果について:
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/071024/02.pdf
(※3)T2:定期報告制度の調査・検査項目の見直しの検討:https://www.mlit.go.jp/common/001183684.pdf
国土交通省 特定行政庁より報告を受けた建築物事故の概要(補足資料): https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001354005.pdf
住民が3分で危険度を判定できるツール、『外壁剥落リスク診断』
本ツールは、建物の築年数や外壁の状態、過去の修繕履歴などに関する質問に回答することで、約3分でリスクレベルをスコア化する無料WEBツールです。見本画像付きの設問により、建物や建築の専門知識がなくても直感的に回答できる設計となっており、診断結果は「低・中・高」の3段階でその場で確認できます。
想定利用者は、管理組合の方々をはじめ、築10年以上の建物を所有・管理している方を想定しています。その他にも、外壁点検の必要性について検討を始めたい方、修繕計画立案のための現状把握をしたい方、専門調査を依頼する前にまずリスクを確認したい方など、幅広い層に活用いただけます。
また、管理組合での議論や、オーナーによる修繕計画立案、専門調査実施の要否検討の際に、客観的な判断材料としての利用も想定しています。
「自分の建物は本当に大丈夫なのか」という疑問に対し、専門調査の前段階で気軽に確認できるため、限られた予算の中で優先順位をつけなければならない管理組合にとって、意思決定を支えるツールとなればと考えています。

サンプル画像付きで診断しやすい

リスク度合いを3段階で表示
診断から予防保全まで、さらなるサービス拡充へ
外壁剥落リスク診断』は、リスクを知る”入口”として位置づけています。ジェブ社では2025年6月に、ドローン赤外線調査と外壁タイル剥落防止コーティングを組み合わせたワンストップサービス『剥落防止くん』をリリースしています。これにより「リスク認知→調査→補修→予防保全」までを一貫してサポートすることが可能となりました。
今後は、設問内容の精度向上を図るほか、診断結果に応じた具体的な対策提案や優先順位の提示機能の追加など、ツールのアップデートも検討しています。また、マンション・建物にまつわるその他の診断ツールとしての展開など、様々な応用可能性も視野に入れています。
今後も、建物オーナーや管理組合が「次に何をすべきか」を明確にできる仕組みを継続的に進化させ、安全で持続可能な都市環境づくりに貢献してまいります。
外壁のタイル剥落は“突発事故”ではなく、老朽化に伴って誰の建物にも起こり得るリスクです。
だからこそ、まずは“気づく”ことが何より大切です。この診断ツールをきっかけに、建物の安全性に目を向けていただき、一件でも多くの事故を防ぐ文化を広げたいと考えています。 (㈱ジェブ 代表取締役 太田 猛也)
サービス詳細
名称 : 外壁剥落リスク診断(WEBチェックツール)
公開日 : 2025年11月1日(土)
URL : https://epmcoat.jp/eptcoat/checksheet/
利用料 : 無料
所要時間: 約3分
診断方法: WEB上で質問に回答し、自動でリスクレベルを判定
特徴:
専門知識不要の設問設計
見本画像付きで、建物や建築の専門知識がなくても直感的に回答できるシンプルな質問形式
即時フィードバック
診断結果はリスク度合いを「低・中・高」の3段階で表示し、その場で確認可能
意思決定の判断材料として活用
管理組合での議論や、オーナーによる修繕計画立案、専門調査実施の要否検討の際に客観的な根拠として利用可能
無料・誰でも利用可能
業界の啓蒙と事故防止を目的とした社会的取り組みとして非営利で公開
想定利用者:
マンション管理組合の理事・役員の方
築10年以上の建物を所有・管理されている方
外壁点検の必要性について検討を始めたい方
修繕計画立案のための現状把握をしたい方
専門調査を依頼する前に、まずリスクを確認したい方
資料引用:ジェブ
おわりに
現在は公開までのカウントダウンページですが、推測される限り、単なるWeb上のアンケートツールではなく、「データ駆動型のリスク意思決定支援プラットフォーム」に仕上げられているのでしょう。
注目したのは、ユーザーがわずか3分で回答できるという手軽さを実現するための「フロントエンド層」と、その裏側で客観的な判断を可能にする「コアロジック層」です。
特に、専門知識がなくても直感的に答えられるシンプルな設問形式、そして見本画像を多用したUI/UXは、管理組合の方々や建物オーナーが抱える「専門知識の壁」を取り払うために非常に重要です。
この無料WEB診断ツールは、ユーザーの入力情報(築年数、外壁の状態など)に適切な重み付けを行い、リスクレベルを「低・中・高」の3段階にスコア化する独自の判定エンジンです。
この客観的なスコアリングこそが、修繕積立金の限られた予算の中で「今、本当に専門調査が必要か」「どこから手をつけるべきか」という難しい意思決定を支援する、具体的な根拠となるわけです。
さらに、このツールは同社のワンストップサービス『剥落防止くん』へと繋がる「リスク認知の入口」でしょう。診断データが蓄積され、結果に応じてドローン調査や補修コーティングといった具体的な対策へとスムーズに誘導される構造は、「リスク認知→調査→補修→予防保全」という一連の流れをデジタルで統合する、非常に戦略的なビジネスモデルだと評価できます。
老朽化マンションが急増する現代において、外壁剥落のような人命に関わるリスクは、もはや「突発事故」ではなく「予測可能な社会課題」です。
この『外壁剥落リスク診断』は、その課題に対し、高額な事前調査をせずに誰もがアクセスできる「気づきの場」を提供することで、建物の安全文化を根付かせようとする社会的意義も持っています。
「自分の建物は本当に大丈夫か」という不安に対し、まず気軽に一歩を踏み出すための羅針盤として、この無料ツールが大いに活用されることを期待したいところです。
今後の設問精度向上や、マンション・建物にまつわる他の診断ツールへの応用など、システムの進化にも引き続き注目していきましょう。
【お問い合わせ先】
□株式会社ジェブ
リリースニュース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000164972.html
2002年設立、横浜市に本社を置く住宅サービス企業です。主力事業であるフロアコーティング『EPCOAT』の販売施工に加え、メンテナンス商品や各種コーティングの提供も行っています。不動産会社情報ポータルサイト『マイスマ』の運営や、全国6か所に展開するショールームを通じたサービス提供も特徴です。近年では、ドローンを活用した外壁点検や剥落防止コーティングなどの新規事業にも注力し、インフラ老朽化といった社会課題への対応を進めています。