フェアリーデバイセズ ✕ アスラテック 「オープンソース・スマートパワードスーツ」の共同開発プロジェクトを始動。

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Fairy Devices株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:藤野真人、以下「フェアリーデバイセズ」)とアスラテック株式会社(本社:東京都港区、以下「アスラテック」)は、高価な専用機としてのパワードスーツではなく、誰もが用途に応じて構築・改良できる“知能化された人間拡張プラットフォーム”の提供を目的として、ホームセンターで調達可能な汎用部材を用いて構築できる「オープンソース・スマートパワードスーツ基盤」の共同開発プロジェクトを始動。本プロジェクトで活用する知能化基盤は「THINKLET Core」(仮称、以下同様)として展開というリリースニュースをおとどけします。

「オープンソース・スマートパワードスーツ」の共同開発

「THINKLET Core」と「V-Sido」を統合し、状況に応じた制御・構成変更が可能な知能化基盤を提供

背景:産業ごとに異なる“身体拡張”のニーズとパワードスーツの現状

産業としてパワードスーツへの期待は高まっていますが、実際の現場では、産業ごとに“アシストすべき部位”も“必要な可動域”も“求められる出力”も異なります。

・建設現場では、重量物搬送支援
・物流現場では、反復持ち上げ作業の負荷軽減
・農業では、長時間の前傾姿勢の補助
・製造現場では、特定動作の精密アシスト

しかし従来のパワードスーツは、構造や制御が固定化されているため、現場ごとの細かなニーズに柔軟に対応することが困難でした。

本プロジェクトでは、誰もが用途に合わせてカスタマイズできるパワードスーツの基盤を提供することで、産業ごとのニーズに合わせて構造・制御を自由に設計できる“知能化基盤”を提供します。

本プロジェクトが提供する「スマートパワードスーツ」

本プロジェクトで開発するパワードスーツは、物理的なアシスト機器ではなく、状況に応じて制御と構成を動的に変更可能なスマートパワードスーツです。
以下の2つの基幹技術を統合することで実現します。

【図解:スマートパワードスーツの構成】

図:THINKLET Coreが状況を判断し、V-Sidoが最適な動作を生成、ホームセンター等で調達可能なモーターユニットを駆動させる仕組み。

1.知能化基盤:THINKLET Core

フェアリーデバイセズが提供する、既存の様々なハードウェアをAI・知能化するための新ソリューションです。本プロジェクトのスマートパワードスーツにおいても「脳」を担い、周辺環境の認識、作業状況の判断、および上位の開発コンソールとの連携を担い、現場に最適化した動作指示を行うことを目指します。

既存ハードウェアのAI化: パワードスーツのみならず、フォークリフトやヘルメット、シーリングライトなどの既存ハードウェアと接続することで、それらを知能化された「AIデバイス」へと進化させることを目的とした製品です。

高度な開発環境の継承: すでに多くの企業・開発者の方にご活用いただいている「THINKLET」のAIおよびソフトウェア資産や、API、開発者コンソールなどの環境を活用。
これにより、現場の状況を認識・判断する高度な知能化機能を、迅速かつ柔軟にパワードスーツへ実装することを見据えています。
https://fairydevicesrd.github.io/thinklet.app.developer/

2.動作制御システム:V-Sido

アスラテックが提供する、様々な形状・サイズのロボットを自在に動かすことができる高度なロボット制御システムです。
本プロジェクトでは、スマートパワードスーツの「脊椎」として、知能側からの指示を受け、姿勢の安定化や安全な動作生成など、ハードウェアとしての確実な動きを実現します。

状態検知: 常時姿勢、トルクを監視して異常検知の際に停止します。
関節連動制御: 複数関節の位置姿勢を仮想的なリンクでつなぐことで歩行をアシストします。

容易な部材調達とコア部分のオープンソース化で「作る基盤」を民主化し提供

本プロジェクトは、特定の完成品を販売することではなく、主要な部材をホームセンター等で調達可能な容易に調達できる設計にするほか、コア部分をオープンソース化することで、スマートパワードスーツを構築するためのプラットフォームを実現し、「作る基盤」を民主化し、提供することを目的としています。

※なお、本プロジェクトは開発プラットフォームの提供であり、個別の組み立て結果や動作の安全性を保証するものではありません。
ユーザーが主体となって自身でリスクアセスメントを行い、安全に開発・活用いただけるよう、適切な情報提供に努めてまいります

3月7日「未踏会議」にてプロトタイプを展示

本プロジェクトの第一弾となるプロトタイプを、2026年3月7日に開催される「未踏会議」にて展示いたします。
本プロトタイプは、技術検証および今後の開発方針の検討を目的とした試作品であり、実環境での運用や製品化を前提としたものではありません。

会場では、安全に配慮した限定的な展示やデモンストレーションを実施予定です。

【イベント概要:未踏会議2026 MEET DAY】
日時: 2026年3月7日(土)
会場: 東京ミッドタウン・ホール(東京都港区赤坂9-7-2)
詳細・公式サイト: https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/mitoukaigi/

資料引用:フェアリーデバイセズ

おわりに

この「パワードスーツを自作する」というニュースは、単なる技術愛好家の遊びではなく、産業のあり方を根本から変える可能性を秘めています。
かつての自作PCがITを、ドローンが空の産業を民主化したように、
今度は私たちの「身体」そのものが、テクノロジーによって解放されようとしています。

今後のビジネスの主役は、重厚長大な「ハードウェア」から、それを制御する「知能(OS)」と「動作データ」へと移行していくでしょう。
スマートフォンのように、パワードスーツの「脳」となるソフトをサブスクリプションで利用し、職人の「熟練の動き」をアプリとして購入・ダウンロードする。
そんな「モーション・エコノミー」の誕生が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

誰でも、どこでも、自分の作業に合わせて身体機能をアップグレードできる未来。
それは、労働力不足に悩む現場だけでなく、私たちの「老い」や「身体的限界」との付き合い方さえも再定義してしまうはずです。

物理的な制約を「AI × DIY」という知恵で乗り越えていく。
このワクワクするような挑戦が、私たちの生活をどう彩っていくのか。この「身体拡張の民主化」の行方を、これからも注視していきたいと思います。


【お問い合わせ】

□Fairy Devices株式会社
リリースニュース:https://fairydevices.jp/20260226
「Empower AI to Empower Humans」というビジョンのもと、事業を展開しています。当社の強みは、AIが現実世界の音声、動画、センサーなどのマルチモーダルな情報を、認識・分析できる構造化データに変換するプラットフォームを提供している点です。現場で取得したデータを活用して、産業向けAIの研究開発を実施しています。

公式サイト: https://fairydevices.jp/

□アスラテック株式会社
リリースニュース:https://www.asratec.co.jp/2026/03/03/38430/
ロボット制御システム「V-Sido(ブシドー)」を中核に、多種多様なロボットの開発支援やコンサルティングを行う、ソフトバンクグループのロボット専業メーカーです。巨大ロボットからサービスロボットまで、あらゆる形状・方式のロボットを自在に制御する技術を提供し、ロボットと人が共存する社会の実現を目指しています。

公式サイト: https://www.asratec.co.jp/

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