【ロボット】鉄筋結束を効率化できるロボ

sugitec

こんにちは。台風が過ぎ晴れ間が出たのも束の間、本日はまた天気が悪いですね。明日は晴れの予定ですが、また週末に台風が接近してくる恐れがあるようです。また大雨になる可能性もあるので警戒しておきましょう。スカッと秋晴れの日が続いてほしいものですね…

本日は大成建設さんが千葉工業大学と共同で開発したという、鉄筋を自動で拘束する「T-iROBO Rebar」というロボット技術のご紹介。

鉄筋工事の20%を占めるという鉄筋結束作業を効率化


出典:千葉工業大学

建築物、構造物には当然骨組みが必須。業界の人以外でも、交差している鉄筋を針金等で留めているのを見たことがある方も多いと思います。それが骨組みとなる鉄筋結束作業になります。


出典:千葉工業大学 従来の鉄筋結束作業(PDF)

骨組みを構築していく鉄筋結束作業は、全ての鉄筋工事のうちの約20%程度もの割合を占めており、業界の様々な現場で課題となっている技能労働者の高齢化、労働力不足などの問題もあり、作業の効率化・生産性の向上が求められていました。

そこで開発された自動で鉄筋結束をおこなうロボット

開発されたロボット「T-iROBO Rebar」の4つの特徴

1.ロボット本体に搭載された2種類のレーザーセンサーを用いて、鉄筋交差部の検出と周辺障害物の検知を同時におこなうことで、ロボット位置を高精度に決定し、鉄筋結束機を用い正確に鉄筋の結束を繰り返します。

2.新しい移動機構の採用により、自律して鉄筋上を安定した姿勢で前後左右に移動可能。ロボット本体はテーパー車輪を介ししっかりと設置されているので本体のブレもありません。車輪には仮設置時の配筋誤差を吸収する機構があり、鉄筋配置に合わせて円滑に移動可能。

3.鉄筋結束作業は鉄筋工事全体工程の約2割を占めているため、結束ロボットの導入で約2割の省人化が可能。ロボットによる結束作業とその他の作業が同時進行できるため、鉄筋工事全体で約1~2割の作業効率向上を図れます。

4.ロボット本体の大きさ(幅40cm × 奥行き約50cm × 高さ約30cm、重量約20kg以下)とコンパクトで軽量で、作業員1名で持ち運びが可能。


出典:千葉工業大学


Youtube:鉄筋を結束する様子(クリックで再生)

人の手の掛かっていた鉄筋の結束作業が、自律型ロボット技術の活用で自動的に正確におこなえるようになったということで、作業の効率化・省人化は勿論、労働者の身体的な負担や、労働力不足も低減されますね。

このロボットですが2018年度より本格的に現場へ導入される予定とのことです。現場も色々な環境があるので、実際に現場で広く使用されるようになることで更なる改善点も出てくるでしょう。

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