株式会社MetaMoJi(以下、MetaMoJi)が、建設現場向け施工管理アプリ「eYACHO」をメジャーバージョンアップし、2025年9月上旬より提供開始というリリースニュースをおとどけします。
発売10周年 幅広い建設業全般のDXを支える施工管理アプリとして進化
「eYACHO」は2015年の発売から10周年を迎え、デジタル野帳から総合的な施工管理アプリへと、さらに進化いたしました。
「eYACHO」は発売当初より主に大手ゼネコンを中心に活用いただいてきましたが、近年では中小規模の地方ゼネコンやサブコンにも導入が広がり、多様な規模・地域の建設現場で定着が進んでいます。
約4年ぶりとなる今回のメジャーバージョンアップでは、そうした幅広いお客様のニーズに対応し、
それぞれの業種・業態で現場業務をより効率化・高度化できる新機能を多数搭載いたしました。

<eYACHO 7 のアップデートポイント>
最新版となる「eYACHO 7」での主な機能強化点は以下の通り
・工事写真管理
・測定記録支援システム(BLuE)連携
・AIヘルプ
・デジタルサイネージ連携
・安全AIソリューション:生成型と基本版(厚生労働省公開データ版)が統合
・レイヤー操作:レイヤーの表示・非表示、カレントページの設定が一括で可能に
・ビデオ通話機能:Android対応、USBカメラ対応(iOS版)
・フォルダ管理強化、高速化対応:フォルダ管理権限強化、同期対象チームの設定等
また、以下の機能も順次提供予定です。
・図面縮尺設定、定規機能強化(2026年1月頃提供予定)
・サーバーAPI公開(2026年1月頃提供予定)
・BIM / CIM データの活用(2026年4月頃提供予定)
eYACHO 7 特設サイト:
https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/v7.html
「MetaMoJi Days 2025」特設サイト:
https://metamoji.com/jp/seminar-event/metamojidays2025/eyacho/
■eYACHOについて
MetaMoJiでは、デジタル野帳「eYACHO」を大林組と共同開発し、2015年8月より製品を提供して参りました。野帳(レベルブック)とは、屋外での利用に適した耐久性の高いメモ帳のことで、建設現場では備忘録や測量結果の記録、簡単な打合せのメモなど様々なシーンで利用されています。 「eYACHO」では、多くの導入を通じて得られた施工管理業務のノウハウや課題解決手法を取り込み、手書きや写真を利用した現場の記録の他、図面や資料のペーパーレス化、リアルタイム共有機能を利用した遠隔地間でのコミュニケーション、日報・検査帳票を電子化して現場で作成できるようになるなど、従来の野帳の手軽さはそのままに、デジタルの特性を活かした管理機能によって建設業の現場での生産性向上に貢献しています。
https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/
■株式会社MetaMoJiについて
株式会社MetaMoJiは、先進的なICTをベースに、企業向け、教育機関向け、個人向けアプリケーションを開発・販売しています。企業向けには、現場作業に適したタブレット端末の機動性を活かしながら、遠隔地にいるメンバーがあたかも1つのテーブル上で同じ資料を閲覧・編集するような、リアルタイムな共同作業環境を提供しています。また、創業以来研究・開発を続けているAI技術を日々利用されるアプリケーションに組み込むなど、場所と時間を越えた協働を支え、働き方改革や職場の安全、高品質なものづくりに貢献する技術の開発に努めています。
https://www.metamoji.com/

工事写真管理

レイヤー操作

AIヘルプ

安全AIソリューション

BLuE連携

GEMBATalk-1

デジタルサイネージ連携

フォルダ管理
以下に主な変更点をわかりやすくまとめます。
工事現場の業務効率を上げる新機能
工事写真管理機能の強化:
写真に撮影方向を示す「ピンマーク」を回転・方位設定できるようになり、どの向きで撮影したかが一目でわかるようになりました。
iOS版ではボリュームボタンでの撮影にも対応し、片手での操作性が向上しました。
工事写真と図面を連携させる「BLuE」との連携機能が追加されました。
AIヘルプ機能:
AIが現場の状況に応じた情報を提供することで、作業の効率化や安全性の向上に貢献します。
安全AIソリューションの強化:
AIが現場の危険を検知・予測し、安全な作業をサポートします。
業務連携とコミュニケーションの強化
ビデオ通話機能「GEMBA Talk」:
現場と事務所をリアルタイムでつなぎ、遠隔からの指示や情報共有がスムーズになりました。
Android版にも対応し、利用できる環境が広がりました。
テンプレート機能の進化:
業務手順書に基づいて必要な帳票が自動で表示される「業務メニュー」が追加されました。これにより、使うべき書類を探す手間が省けます。
承認日やソート機能が追加された「承認ビュー」により、承認状況の管理がより簡単になりました。
フォルダ管理の強化:
フォルダの管理権限設定や、同期対象チームの設定ができるようになり、よりセキュアで効率的なデータ管理が可能になりました。
フォルダのURLをビジネスチャット「direct」で送信できるようになりました。
その他の改善点
パフォーマンス向上:
フォルダ管理の高速化が図られました。
操作ログの拡充:
アイテムや用紙テンプレートなど、より多くの操作ログが記録されるようになりました。
Android版での機能拡充:
手書き文字認識アドオン「建設mazec」が利用できるようになりました。
資料引用:MetaMoJi
おわりに
MetaMoJiは、建設現場のデジタルトランスフォーメーションに特化した機能強化を続けています。
今後は、さらに専門的なソリューションへと進化するでしょう。
□建設業界でのさらなる深掘り
BIM/CIMデータとの連携
3Dモデルデータをタブレットで直接操作し、現場で設備や構造物の情報を確認・追記する機能が強化される可能性があります。これにより、現場での図面確認や設計変更がよりスムーズになります。
AI活用の高度化
現在のAIヘルプ機能に加え、AIが過去のデータからトラブルや劣化箇所を予測したり、作業手順の最適化を提案したりするようになるかもしれません。
ロボット・IoT機器との連携強化
現場のIoTセンサーや自律走行ロボットから送られるデータをリアルタイムでeYACHOに表示し、一元管理できるようになる可能性があります。
□建設以外の分野への拡大
eYACHOの強みである「手書き」「図面への直接書き込み」「チームでのリアルタイム共有」は、建設業以外でも大きな価値があります。
製造業
工場や倉庫での設備点検、品質管理、作業指示書の電子化などに活用される可能性があります。複雑な配管図や製造ラインの図面をタブレットで管理し、その場で修正や記録ができるのは大きな利点です。
インフラメンテナンス
橋梁、道路、鉄道、電力設備などの点検・保守業務に展開されるでしょう。特に、手書きで記録を残すことが多い点検業務では、eYACHOの機能が非常に有効です。
教育・研究
理系分野の実験記録、フィールドワークでの調査記録、図形やグラフを用いた共同研究に活用される可能性があります。
□グローバル展開とクラウドサービスの強化
日本国内で培ったノウハウを活かし、海外市場への進出も視野に入れていると推測されます。
多言語対応の強化
eYACHOのインターフェースやヘルプ機能を多言語化し、海外の建設現場や製造拠点で利用できるサービスに進化するでしょう。
国際的なパートナーシップ
海外の大手建設会社やIT企業と提携し、グローバル市場での知名度とシェアを拡大する可能性があります。
SaaSモデルの進化
オンプレミス型から、より柔軟なSaaS(Software as a Service)モデルへと移行し、ユーザーのニーズに合わせた機能提供や料金プランを拡充していくでしょう。
MetaMoJiが持つ「デジタルとアナログの融合」という強みを生かし、様々な産業の現場にデジタルの力を広げていくベクトルが強く感じるリリースニュースでした。
参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社MetaMoJi
リリースニュース:
https://metamoji.com/jp/news/20250725/
広報担当 津田・武田
電子メール: info.ja@metamoji.com