テラドローンが風力発電向けサービスを開始

sugitec

こんにちは。昨日は東京と福岡市、横浜市で桜の開花の発表がありました。平年よりも5日程早い開花ということで、これから1週間~10日くらいで満開となる見込みのようです。いよいよ春本番という感じですね。

また昨日は野球界の至宝、イチローの引退発表がありました。彼の偉業に関しては今更語るべくもないですね。同じ時代に生き、彼のプレーを見てこれたのは幸せなことです。

会見の一問一答をご覧になられた方も多いと思いますが、彼の言葉から学ぶべきところや自身が再確認することは多くあったのではないでしょうか?

さて、本日はテラドローンが国内における風力発電向けの点検サービスを開始したという発表がありましたので、そちらをご紹介したいと思います。

ドローンによる風力発電向けブレード点検サービス

現在の風力発電機のブレード点検は、重機やロープを使って点検するのが主流となっているようです。しかしこの方法では、風力発電機が設置されている立地条件によって使用ができない場合があります。

ロープ点検に関しては、高所作業のための特別な資格を持っている作業員が必要となるなど、簡単にはいかない部分があるのが現状です。

そこでテラドローンが開始するドローンサービスを使用することで、立地条件も高所作業の資格の有無も関係なく、目視点検を行うことが可能になり、大幅な時間短縮、安全性向上、点検クオリティの向上が期待されています。


出典:テラドローン

システムは、DJI製のドローンに付けたアタッチメントからレーザー照射することで自己位置の推定をおこない、それによって自律飛行を実現。

自律飛行にしていることで、マニュアル操作での点検で起きていた、操作ミスなどからブレードに衝突するといったヒューマンエラーによる突発的な事故の確率を低減。安全な点検を可能にしています。

ドローンで撮影した画像は、専用のソフトウェアを介してクラウド上で管理でき、AIによる画像処理によりブレード表面の損傷度合いを分類することが可能とのことです。

ドローン点検サービスの3つのメリット

1.時間短縮
従来の重機点検やロープ点検では1日でブレード2機の点検が限界でしたが、ドローンサービスを使用することでブレード1枚あたり約8分で点検が完了します。従って1日で約7,8機のブレード点検を可能としています。

2.安全性の向上
ドローンを使用することで作業員が高所に登る必要がなくなり、安全な点検ができるようになります。ドローンも自律飛行がおこなえるので、人的な操作ミスが生じることもなく、誤ってブレードに衝突する危険もなくなります。

専門スキルも資格も必要なく、約1週間の訓練で誰にでも安全にドローン点検が行えます。

3.点検クオリティの向上
自律飛行でブレることなく近距離撮影ができ、平均で0.4mm/pixの高画質なレポートを得ることができます。撮影した画像は専用のソフトウェアを介してクラウド上で管理し、AIによる画像処理で表面の損傷度合いを分類。


出典:テラドローン「ドローン点検から得られる高画質レポート」


出典:テラドローン「ドローン点検から得られる高画質レポート」

また、画像はソフトウェア上で拡大ができるようになっており、ミリ単位の傷も確認することができるそうです。

まとめ

風力発電機のブレードは巨大で、多くのものは少なくとも高さが約100mあります。これは30階建ての高層マンションくらいの高さです。

命綱を付けているとは言え、ブレードという独特な形状のものにぶら下がり、しかも風力発電機のある場所なので必然的に風が吹き抜ける場所です。風で煽られないとも言えないですし作業をするのは怖いでしょう。

そんなブレードをドローンで安全に効率的に、そして誰にでも簡単に調査できるようシステム化したのは只々合理的。点検の他には建物と同じで清掃や塗装などもあるようですが、その辺りも今後ドローンが担うようになる可能性は高そうですね。

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