タブレットによる制御システムでセントル操作の省力化を実現

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概要

戸田建設株式会社(以下、戸田建設)は、トンネルの覆工コンクリートの施工において、セントル型枠(覆工コンクリート用のアーチ状の型枠)をセットする操作作業を行う際に、タブレット端末で制御できるシステムを開発した。実際の覆工作業でその有効性が確認されたという。

セントル操作集中制御システムによるセントル操作

戸田建設は、セントル型枠のセット作業の際に行うセントル操作を、タブレット端末で一括管理できる集中制御システムを開発したと発表した。

資料:戸田建設 URL:https://www.toda.co.jp/news/2022/20220330_003032.html

従来のセントルの前後・上下・横移動の操作は、各ジャッキ、モーターに繋がれているペンダントスイッチやレバーにて操作を行っていた。ジャッキ、モーターを同時に操作するには各ボタンを同時に押す必要がある。そのため、複数の作業員が同時操作を行う必要があり、声かけによって操作タイミングを合わせていたという。

これらの作業をタブレットでの制御システムによって一括操作できるようにすることで、セントル操作作業の省力化とヒューマンエラーによる操作ミスの削減を実現している。

資料:戸田建設 URL:https://www.toda.co.jp/news/2022/20220330_003032.html

このシステムは、セントルを動作させる各種モーターやジャッキを、セントル中央にある制御盤を通して、タブレット端末によって電子制御や遠隔操作を可能とするものだ。

タブレット上で動かしたいモーターやジャッキを選択し、同時に操作することもできるようになっている。従来、複数人の作業員で行っていた作業が、システムを使用することで、作業員1人での操作が可能になるという。

また、モーターやジャッキの電流値がタブレットに表示され過負荷状態が見える化されることから、セントルの異常を検知した故障防止にも役立つ。今後は操作履歴を蓄積する機能を追加することで、メンテナンス時期の効率化も期待されている。

資料:戸田建設 URL:https://www.toda.co.jp/news/2022/20220330_003032.html

今後、戸田建設では各トンネル現場にこのシステムを適用し、検証結果をフィードバックしながらさらに完成度を高めていく。また、同社の開発したセントルの自動測量システム「セントルEye」と連携を可能にすることで、自動測量しながらセントル操作を可能にするアップデートも計画しており、将来的に覆工工事の全自動化を目指すとしている。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□戸田建設株式会社:https://www.toda.co.jp/
リリース記事:https://www.toda.co.jp/news/2022/20220330_003032.html

セントルEye:https://www.toda.co.jp/assets/pdf/20200122_3.pdf

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