BIMデータと連携する自律走行ロボット

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スギまる
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こんにちは。京都では週末にかけて雨の予報となっていますが、梅雨入りはあるのでしょうか?これまで最も遅い梅雨入りが21日なので、それより遅くなるのは確実ですね。さて、本日6月21日は「がん支えあいの日」とのこと。NPO法人のキャンサーリボンズが制定しています。

スギヤマ
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6月21日は夏至となる日が多い。夏至はある意味節目の日でもあるから、自然の営みの節目にあたる日に「がんも人生における節目である」ということを重ね合わせているそうだ。

スギまる
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がんは日本人の死因の中でも1位のようですね。遅れれば治る確率は下がるし、早めに治療したとしても再発するかもしれない…本当にやっかいな病気ですね。

スギヤマ
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がんになると色々な選択場面が増えるし、本人はもとより家族の心労も大きなものになる。しかし患者さんの手記などを見ていると前向きに考えることこそがなにより大事だということだ。病気をきっかけに自分にとって本当に大切なものや、やりたかったことに気づく人も多いという。

スギまる
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落ち込んでいても良くはなりませんものね。がんという節目からその後の人生をどうしていきたいかと、前向きに向き合っていくことが大切なんですね。

スギヤマ
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がんは誰しもに可能性のある病気だ。自分だけでなく家族にも。この日をきっかけにがんについて少しでも知っておいてはいかがだろう。

BIMデータを利用した自己位置認識技術で施工の自動化

本日は安藤ハザマと株式会社イクシスが共同開発してという、建築工事における施工自動化装置の基盤となる「BIMデータと連携した自律走行ロボット」をご紹介。


出典:安藤ハザマ

開発背景

技能労働者不足が懸念されている建設業では、生産性向上と共に魅力的な産業への変革が喫緊の課題となっており、現場作業の効率化、苦渋作業や危険作業の削減が求められています。

建設業は特に、昨年に働き方改革を加速させるための「建設業働き方改革加速化プログラム」が国交省から策定され、10年後には大幅な労働者数の減少も予想されていることから対応が急務となっています。

その対策として、同社ではICTを活用し、生産性およぼ安全性の向上を目的とした自動化技術の開発に取り組んでいるとのこと。

システムの構成

自律走行ロボットは、位置を測定するためのプリズム自動追尾型測量機と、ロボットの移動指示と位置確認を行う「位置認識・移動制御システム」で構成されており、BIMデータと連携した自己位置認識技術により制御。


出典:安藤ハザマ

なお、システムとロボットおよび測量機のデータ交換は無線LANにより行う。

ロボットの特長


出典:安藤ハザマ

1.BIMデータと連携した自己位置認識技術を搭載したロボットでSLAM(※)により自律移動。

2.移動指示はシステムから2次元座標(X,Y)により行い、ロボットがその位置近傍まで自律移動。

3.ロボットの移動部には全方位移動台車を採用。

4.ロボット上部の四隅に360°プリズムを設置しているため、ロボットの位置を3次元座標(X,Y,Z)で確認でき、さらに向きや傾きまで測定が可能。

5.測量後は同時に複数のプリズムを検出できないが、測量機から検出しやすい1ヵ所のプリズムを順次露出し、それ以外を遮蔽する機構とシステムから測量機の向きを制御する機構により、複数のプリズムを自動検出することが可能。

6.システムの画面に表示されるBIMデータの描画には、ゲームエンジンを採用し、タブレットや汎用パソコンでも快適な動作が可能。

※ SLAMとは?
Simultaneous Localization and Mapping)レーザーレンジスキャナなどを利用し取得した周辺環境の情報から、自己位置推定と地図作成を同時に行うこと。

ロボットによる効果

建築現場における材料の取り付け作業やそのアシスト、および資機材の運搬や検査・点検など、さまざまな作業の自動化装置にロボットの技術を搭載することで、作業を省力化し生産性の向上につながります。

今後、ロボットの軽量化や自己位置認識技術の高度化を図り、施工の自動化技術と連携した装置を開発、実用化し、現場への展開を目指していくとのこと。

まとめ

ロボットの四隅にそれぞれプリズムが取り付けられており、それら複数を一度に検出できないものの、遮蔽物などでプリズムがロストしても、別のプリズムが順次露出。

そうすることで途切れることなく自動追尾ができます。現場では物や人が常に動いていますので、この機構は流石と言えますね。

現時点ではこのロボットは自動化装置の基盤ということで施工を行う機構は付いていませんが、様々な活用方法が考えられるロボットになっており、今後の進化に注目したいですね。

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