日立が自動墨出しロボットシステムの本格展開開始

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記事のポイント

・日立チャネルソリューションズ株式会社(以下、日立チャネルソリューションズ)が、設備工事等における床面の位置出し作業を省力化する自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」の本格提供の開始を発表した。

・研究開発や自社利用以外での墨出し作業を自動化するロボットの商用化は国内初となる。このSumiROBOは、今春のプロトタイプの開発以降、多様な条件下の建設現場数十カ所において試行が重ねられ、多くのノウハウが得られた結果、この度の商用化に至ったという。

自動墨出しロボットシステムが全国数十カ所の現場運用を経て本格展開を開始

日立チャネルソリューションズは、建設現場での設備工事等における床面への位置出し作業を省力化する、自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」の本格提供を開始した。研究開発や自社利用以外での墨出し作業の自動化を行うロボットサービスの商用化はこの「SumiROBO」が国内初となる。


出典:日立チャネルソリューションズ

尚、この製品は11月17日~19日に開催の「Japan Home & Building Show 2021」と、12月6日~8日に開催される「建設DX展 東京展」にて展示紹介される予定とのこと。

近年の建設業界では、人手不足による労働者の負担改善と建設現場の安全性や生産性向上を目的とし、ロボット等を活用した自動化・効率化の取り組みが進められている。そんな中、日立チャネルソリューションズではATMなどセルフサービス機器や、警備ロボットによる自動化・効率化ソリューションを展開してきている。

「SumiROBO」は、そんな長年の各種ソリューション開発により培われたセンシング技術やメカトロ技術を建設現場における自動化に応用し開発されたものとなる。


出典:日立チャネルソリューションズ

測量機と連携し、高精度の墨出しを実現するとともに、特別な知識が不要な簡単操作と、各種センサーによる安全性を兼ね備えた建設業向けの位置出しロボットだ。

今春にプロトタイプが開発されて以降、オフィスビルや商業施設、学校、研究所、工場、倉庫、店舗など多様な条件下の建設現場数十箇所で試行されている。その結果、様々なノウハウが獲得され、簡単に利用できる運用手順や基本的サポート内容が構築され、商用化に至ったそうだ。

尚、墨出しロボット「SumiROBO」の特長は以下となる

ヒューマンエラーのない高精度墨出し
墨出しロボットシステムに指示を入れるだけで図面に基づいた墨出しポイントに、位置・文字・マーク等の情報を正確に印字可能。また、測量機と連携した高精度な自動位置決め作業により計測ミス等を防ぐ。


出典:日立チャネルソリューションズ

省力化を実現する連続自動運転
タブレットから墨出し作業範囲やロボットの進入禁止範囲を指定可能。障害物検知時は回避ルートを自動探索して作業継続を行う機能を備える。


出典:日立チャネルソリューションズ

導入を容易化するスキルフリーな運用
測量機の操作はタブレットから容易に行なえ、作業者に測量機の専門知識が必要ないため、墨出し未経験でも利用が可能。墨出しデータ作成はツールによってCAD(DXF形式)から自動変換できる。


出典:日立チャネルソリューションズ

日立チャネルソリューションズでは、今後設計データと現場の状況から経路生成し、自律走行と位置情報の高精度化など、データ化を活用したソリューション強化にも取り組んでいくとのことだ。


□日立チャネルソリューションズ株式会社
全国数十カ所の建設現場での運用を経て自動墨出しロボットシステム「SumiROBO」を本格展開
リリース記事:https://www.hitachi-ch.co.jp/news/2021/202111-001.html

この製品に関するお問い合わせ先
日立チャネルソリューションズ株式会社
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hitachi-ch/products/jp/form.jsp?UM_Qno=7

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