発注ミス防止を目的としたチャットボット活用ツール

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記事のポイント

・西松建設株式会社(以下、西松建設)は、株式会社LisB(以下、LisB)と日本ディクス株式会社(以下、日本ディクス)との共同でチャットボットを活用したコンクリート打設情報共有システムを開発した。

・このシステムは、コンクリート工事の手配業務で、現場技術者が各協力会社との連絡および確認業務、集計業務を円滑に遂行し、発注ミスを防ぐことを目的として開発されている。

チャットツール「direct」によるコンクリート工事の手配から出来高の集計を省力化

西松建設、LisB、日本ディクスの3社が共同でチャットボットを活用したコンクリート打設情報の共有システムを開発したと発表した。コンクリート工事の手配業務で、現場技術者が各協力会社との連絡や確認・集計業務を円滑にでき、発注ミスを防ぐことが目的だ。チャットツールの「direct※1」で工事予定、労務手配情報をデータベースに登録して最新情報を取得できるようにすることで、管理業務の省力化を実現している。

[aside type=”boader”] ※1 directとは
LisB社が提供する無料のビジネスチャットサービス。各種業界企業で幅広く導入されている。
direct:https://direct4b.com/ja/direct-lp/construction/[/aside]

コンクリート工事において関係してくる協力会社は多い。電話・FAX・メールでの予定内容の連絡や確認業務、毎月の生コン発注数量や協力会社出来高の集計業務等、多くの業務があり煩雑になる傾向がある。


出典:西松建設

また作業工程の変更、天候の影響などで、予定していた打設日から変更が生じ、その都度日程調整が必要となり、現場技術者も協力会社にも大きな負担となっている。もともと変更や調整が頻繁にある業務であるため、変更した打設予定日や手配状況など最新情報の共有漏れを発生させないことは極めて重要となっている。


出典:西松建設

システムではチャットボットを介し、現場技術者がチャットボットでコンクリートの手配表の内容を協力会社に連絡し、その連絡に対し協力会社が予定を確認。作業の可否、打設当日の予定人員等を返答することで、コンクリート工事の予定というトピックに対し、連絡・確認が可能となる。打設予定に内容変更が発生した場合も、現場技術者が同様に手配表を修正、登録するだけで、協力会社への速やかな連絡が可能だ。

コンクリートの打設後に、現場技術者が打設数量(搬入数量)や左官工の施工面積、作業人工数等の実績を入力することで、関係者間で最新の実績情報を共有でき、協力会社ごとの月末の請求処理に必要なコンクリート工事の出来高集計が可能となる。


出典:西松建設

システムにより、これまで電話やFAX,メールで行っていたコンクリート工事に関する連絡、確認、集計業務に要する時間が大幅に短縮される。現場規模により差があるが、3~6割の短縮効果が期待されるという。

西松建設では、本年度にシステムを複数の現場で導入・検証し、使い勝手など課題の抽出を行うとしている。そしてその結果を踏まえ、次年度よりブラッシュアップし、多くの現場へ展開していく予定だ。


□西松建設株式会社
チャットボットを活用したコンクリート打設情報共有システムを開発
リリース記事:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NDkx

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