5Gを活用した小型ドローンでのスマート保安実証実験

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記事のポイント

・株式会社ブイ・アール・テクノセンター(以下、ブイ・アール・テクノセンター)、株式会社日立国際電気(以下、日立国際電気)、株式会社オプティム(以下、オプティム)らは、ローカル5G通信を活用した小型ドローンの屋内実証実験の実施を発表した。

・実証実験は岐阜県のテクノプラザ本館にて、自営で構築するローカル5Gと屋内での自律飛行型ドローン等を活用した、スマート保安推進に向けたものとなる。

ローカル5Gと屋内自律飛行型ドローンを同時活用した日本初の取り組み

ブイ・アール・テクノセンターと日立国際電気、オプティムは、ローカル5Gを活用した小型ドローンの屋内実証実験を2021年10月から開始した。

この実証実験は、岐阜県のテクノプラザ本館を工場設備に見立て、屋内を屋内自律飛行型の小型ドローンで撮影。撮影した映像はローカル5Gを活用し、高精細な映像を無線で伝送する。これによって事務室で工場設備の状態を高精細な映像で確認できるようになることを想定している。

尚、このローカル5Gと屋内自律飛行型ドローンを同時活用した屋内でのインフラ確認の実証実験は日本初の取り組みとなる。実証にあたっては岐阜県の補助事業の「岐阜県ローカル5G導入実証事業費補助金」が活用されているそうだ。

概要
1.ローカル5Gを用いた高速大容量及び安定したデータの伝送
ローカル5Gを活用することで、低コストで面的ネットワークを構築でき、かつ高速大容量に対応できる。自営の無線によって安定したデータ伝送、かつセキュリティレベルの高いネットワークが実現。

2.ドローンの撮影した映像による遠隔インフラ確認
現状では、工場の設備巡視点検は、多くの労力と時間を要している。設備点検をドローンで行う場合、高精細な画質が必要となるが、4Gでは高精細映像の伝送には通信速度、容量ともに不足しているため、安定した遠隔リアルタイム監視のためローカル5G通信を使用する。


出典:ブイ・アール・テクノセンター

この実証実験を始めるにあたり背景としてあったのは、工場での設備点検等を担う人材確保、設備の長期稼働による保守点検、新型コロナウイルス感染症下での安定稼働などの多くの課題だ。これらの課題解決のため、新たなデジタル技術を活用した工場設備保安業務のスマート化が求められていた。

現在普及している高精細なドローンの映像データは、ドローンの本体もメモリー媒体に記録・蓄積されている。再生するには着陸後に取り出すというのが一般的だが、この実証実験で活用されたローカル5Gを活用することで、高精細な映像を撮影しながらリアルタイムに確認することが可能となる。

人が現地で実施している定期的な設備巡視点検を、ローカル5G+ドローンで代替することで、異常の早期発見や故障の未然防止を目指していくとしており、工場設備保安業務の効率化、安全性の向上が期待される。


株式会社ブイ・アール・テクノセンター
ローカル 5G を活用した小型ドローンによる屋内実証実験の開始について
リリース記事(PDF):http://www.vrtc.co.jp/news/news211020.pdf

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