ドローン操作をスマートグラスで最適化

sugitec

こんにちは。本日はプロも絶賛したというドローンの操作を快適にするデバイスの話題。

ドローンを飛行させる際には、安全性の面から常に機体を目視確認しながら操縦することが必要になります。一部の例外はあれど、確実な安全性のためにも自身の視界に収めた状態での操縦が基本です。

これは航空法で定められており、基本は「目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周辺を常時監視して飛行させること」となっています。機体が見えなくなる場所に飛行させる場合は、操縦者の目視範囲を超えますので、目視外飛行となり許可・承認が必要です。

視界にドローンからの映像・操作情報が表示されるデバイス

ドローンにはそんな航空法がありますが、ドローンを目視しながら操作する場合、コントローラーに接続されたスマートフォンやタブレットに表示されている情報を確認できないという問題が起こります。交互にドローンを見ながらコントローラー画面の情報を見る、という状態。

これに関してはプロのドローン操縦者も負担に感じているようです。

そこで、セイコーエプソン株式会社が開発したスマートグラス「モベリオ(Moverio BT-300)」を活用することで、その問題点が解決されます。モベリオがどういったデバイスかに関しては以下の解説動画が分かりやすいです。

要は自分の視界に映像を表示させたり、ARの情報を投影できるデバイスです。以前にご紹介したスマートヘルメットの仲間のようなものですね。

このデバイスにはAndroidが内蔵されており、スマートフォンでアプリストアからアプリをインストールするように「MOVERIO Apps Market」という専用のアプリストアから、このグラスに様々なアプリをインストールすることが出来るようになっています。

今回のドローンに使用できるアプリ「アプリ名:DJI GO4」は、DJI社がPhantom4、MAVIC PRO、Inspire2向けに開発したものとなります。

モベリオ+DJI GO4の高い利便性

今まで飛行しているドローンと、ドローンの情報が表示されている画面を交互に見ていたものが、これを使用することでドローンを目視確認しながら、その視界にシースルーでドローンからのカメラ映像や、ドローンの情報を表示することが可能となります。


出典:EPSON

これであれば目視外飛行にも該当しないので操縦者の負担はかなり少なくなるのではないでしょうか。自分の視界に情報が表示されるというのは想像以上に利便性が高いものだと思います。

エプソンでは、他にもプロのドローンの上級パイロットの育成用として「ARドローンシミュレータアプリ」を発表しています。これはシリコンバレーのクリエイティブ企業がモベリオ用に開発したもの。

DJIのドローンのコントローラーを使って、AR空間で仮想ドローンを飛行操作することが可能。これは面白そうですね。仮想ドローンなので障害物にぶつかっても壊れたり事故になったりということがありません。

まとめ

AR分野の方では、今回紹介したエプソンのモベリオのように、メガネに近い形にまで軽量でコンパクトなサイズになってきています。

これがさらに小さく高性能になって、Appleなどの大手から出てきたらかなり普及すると思います。街中などでARグラスを付けている人々を見かける未来もそう遠くないでしょう。

あらゆる情報が視界で確認できるようになるのは便利な反面、電車などでみんなスマートグラスを使っているのを想像すると異様ですね笑 でもスマホもそうでしたが、結局はそういうのも慣れるのでしょうね。

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