こんにちは。最近広く話題となっているメタバースですが、今のところよく知られているメタバースの認識としてはVRヘッドセットを使い、仮想空間で個々がアバターをまとって利用しているビジョンがあげられます。ARはそんな仮想現実とはまた違いますが、ARは現実世界を軸としたものでARはARのメタバースとして今後進化してくるものだと思われます。
本日はそんなAR技術機器が、測量・測位ソリューションを開発・製造・販売している株式会社ニコン・トリンブル（以下、ニコン・トリンブル）から発売されました。
建設工事向け超高精度AR！現場の未来を視える化する
この度、ニコン・トリンブルが、測量・建設向けとして、三次元モデルの表示・確認・収集が行えるという、超高精度屋外ARシステムの「Trimble SiteVision Rover（トリンブルサイトビジョンローバー）」という機器の取り扱いを開始したと発表しました。
出典：ニコン・トリンブル
この「トリンブルサイトビジョンローバー」は、トリンブル社の高性能なGNSSアンテナとARCoreテクノロジーを組み合わせた新しいAR技術で構築された、世界初となる屋外型のARシステムとしています。
スマートフォンの画面を通し、三次元モデルと現実を高精度にマッチングさせることが可能で、頭の中で複雑な図面や建物の出来上がりを想像する必要なく、三次元の設計データを現場で視える化。このようなARは誰でも簡単に理解できるため、関係者との情報共有がスムーズであるのが強みです。
出典：ニコン・トリンブル
IMUを搭載した受信機で簡単に素早く正確な位置を取得可能。IMUとは加速度センサーや角速度センサーなどの素子を組み合わせたユニットのことで、それぞれ単体のセンサーでは得られない情報を取得できます。
ニコン・トリンブル社では、昨年に片手で手軽にARを体験できる「Trimble SiteVision Handy」という製品を販売したそうですが、手軽な反面、精度の面で手ブレの影響を受けたりという課題があったようです。
今回の新製品では、測量用のGNSSを使用するので、Handyと比較し1.2倍の精度で位置情報を取得できるとのこと。
また、ポール先端の座標値をピンポイントで確実に取得ができ、さらに本体が傾いている状態においても内蔵のIMUセンサーが受信機の姿勢を検知できることで、ポールがまっすぐに立てられない場所でも高精度に位置情報が取得できるようになってます。
このARシステムを活用することで、新設道路や構造物、既存埋設物、完成時景観、過去の景観など、現実空間に過去や未来のデータを360°重ねて表示して視覚的に確認可能。二次元の図面等から完成図を想像する必要がなくなります。
出典：ニコン・トリンブル
近年、土木・建設業界でもかなりAR技術が登場してきています。墨出し作業への活用や、現場で建物をARで確認するなどは特に代表的ではないでしょうか。今後、このようなAR技術やVR技術が進化するにつれ、3次元データの活用がより普及してくるのは間違いなさそうですね。
□株式会社ニコン・トリンブル
斜め観測が可能なIMU搭載GNSS受信機と堅牢設計のコントローラーでARの可能性が拡大
リリース記事：https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=283
この製品に関するお問い合わせ
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