NTTドコモより空間情報に紐付いたARを簡易に作成できる開発パッケージ

sugitec

こんにちは。昨年より引き続きメタバースが注目ワードとなっておりますが、メタバースは仮想空間の中での活動を主としたVR空間でのコンテンツを指していることがほとんどです。

VRと同じく注目されている技術として現実空間に映像を重ねるARがありますが、このARを使った現実世界をベースとしたARのメタバース空間を実現しようという方向のものもあります。本日はそんなAR技術を活用したデジタルツイン技術のご紹介。

株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)が2022年3月15日に、現実世界の空間情報に紐づくARコンテンツを簡易に作成できるパッケージ「空間AR開発パッケージ」の提供を発表しました。

パッケージを活用した実証実験が大阪の道頓堀で開始される

空間ARコンテンツの作成に必要とされる技術とシステムを、ひとつのパッケージ商品として提供することで、短期間のうちに簡易にARコンテンツを作成できるというもの。ARにコンテンツの作成には、複数の技術が必要となりますが、それらを自分で用意するよりも安価にコンテンツを作成することが可能になるというメリットがあります。

ちなみにこのパッケージは、AR/VR等の最新技術をより多くの人に体験できるよう調査研究やシステム・アプリを開発している株式会社ホロラボ(以下、ホロラボ)が開発支援を担当しているとのこと。

空間ARコンテンツとは、ARクラウド技術と、現実世界のものをそのままデジタル空間上に構築する技術であるデジタルツインを用いて、現実の景観とデジタル情報を融合させたコンテンツとなっています。

コンテンツ体験者は、ARグラスやスマートフォン等を介し、現実世界の街に溶け込んでいるデジタル情報や、バーチャル公告、クーポンなどの店舗のデジタル情報を、最適な場所・タイミングで受け取ることが可能になるそうです。


資料:NTTドコモ

本来、このようなARコンテンツを開発するには、デジタルツイン構築のための現実の空間情報をスキャンする技術や、空間情報に紐づけてコンテンツを配置するツール、およびユーザーの保有するデバイスの詳細な位置推定と、コンテンツを配信・共有するためのクラウドサーバーの用意など、複数の技術・システムを準備する必要があることなど、専門的知識が必須で、しかも時間もコストも多くかかります。

パッケージ内容としては、①デジタルツイン構築のためのスキャンツール、②コンテンツ作成と配置のためのオーサリングツール、③コンテンツ共有・配信のためのクラウドサーバー、④ARコンテンツ体験のためのビューワアプリ、以上4つで構成されています。


資料:NTTドコモ

この空間AR開発パッケージを活用し作成された空間ARコンテンツは、2022年3月18日(金)~4月10日(日)まで、大阪の道頓堀で実施される「道頓堀XRパーク」内にて提供されます。現実空間以外にも、バーチャル空間上にも3Dモデルで道頓堀商店街が再現されるそうで、スマートフォンやパソコンから参加可能とのことです。


資料:道頓堀ナイトカルチャー創造協議会


□株式会社NTTドコモ
空間情報にひも付く AR コンテンツを短期間で簡易に作成できるパッケージを開発
プレスリリース記事:https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_220315_01.pdf

□株式会社ホロラボ:https://hololab.co.jp/

□道頓堀XRパーク:https://dotonbori-night.com/news/2022/xrpark/

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