建ロボテック
鉄筋結束トモロボ型式X3の開発に成功。

sugitec

概要

「世界一ひとにやさしい現場を創る」をミッションに、建設現場の省力化・省人化を実現するロボットソリューションを提供する建ロボテック株式会社(以下、建ロボテック)が、既存の鉄筋結束トモロボX2をバージョンアップした「X3」の開発に成功というリリースニュースをお届けします。

作業スピードアップ&脱線防止機能の改良

これまでの「鉄筋結束トモロボ」

トモロボシリーズの第一弾として開発された「鉄筋結束トモロボ」は、市販の手持ち電動工具をセットするだけで、鉄筋工事における単純作業である結束作業を自動化できる協働型ロボットです。

このロボットを導入することで、現場で働く職人は辛い単純作業の反復から解放され、より高度な技術を必要とする場で“職人力”を発揮することが可能となります。

建築工事が主となる細径(φ10~16㎜)の鉄筋結束に対応したタイプに加え、土木工事やインフラ工事に使用される太径(φ16~29㎜)に対応した「太径鉄筋結束トモロボ」の2タイプを提供しています。

これまでの鉄筋結束トモロボは2020年に型式X1発売後、2022年に型式X2にバージョンアップを行いました。

そして、お客様からさらなるバージョンアップを希望するお声をいただき、今回「型式X3」の開発を完成することができました。

型式X1→型式X2へのバージョンアップ 
①通信ユニットの搭載
②結束機の状態監視
③鉄筋ピッチばらつき許容の拡大
④足回り強度アップ

型式X2→型式X3へのバージョンアップ
①作業スピードアップ
②脱線リスクの低減

「X3」バージョンアップ内容

① 作業スピードがアップ
これまでは、結束スピードが熟練職人の生産性とほぼ同等であったため、鉄筋結束トモロボを利用するメリットが明確ではありませんでした。そこで、走行スピードと結束動作の上下動のスピードアップを実現しました。
その結果、型式X2よりも作業スピード全体が1.3倍も速くなり、結束数はこれまで8,000か所のところ10,400か所を結束することができるようになります。(8時間稼働の場合)

② 脱線防止機能が改良
既存機では鉄筋面に突起物などの障害物があった場合、鉄筋から脱線するリスクがありました。
そこで今回は、本体車輪部分に可動式のガイドローラーとプレートを搭載しました。これにより、車輪が鉄筋から浮きづらくなり鉄筋からの脱線リスクが低減します。

今後の対応予定について

型式X3については今後、レンタル機および既存機をお持ちのお客様に順次対応してまいります。

2023年3月9日:発表・バージョンアップ改造の予約受付開始(既存機をお持ちのお客様)
2023年4月1日~:建ロボテックのレンタル機をX3に全機変更対応
2023年5月1日~:バージョンアップ機の出荷を開始(予約順に発送)
※太径鉄筋結束トモロボも同時に対応いたします

既存機の改造のご予約は以下より、「X3への改造希望」と明記の上ご予約をお願いいたします。

予約申し込み先:https://kenrobo-tech.com/inquiry/

資料引用:建ロボテック

おわりに

先日、連続鉄筋コンクリート舗装で使用する、配力筋Sに対応した鉄筋結束トモロボを共同開発(https://kenrobo-tech.com/news/2023030a)を発表した建ロボテック社。
続けて、鉄筋結束トモロボのバージョンアップもリリースするところが現場の状況やニーズに則した開発を敷かれていることをひしひしと感じます。
「協働型ロボット」という枕詞も、全自動型にはない建設現場の環境を理解しているからこその名称。人の現場での役割とロボットの施工役割を明確に仕分け、人とロボットが共に現場で働く光景が見えて来ます。


参考・関連情報・お問い合わせなど

□建ロボテック株式会社
https://kenrobo-tech.com/
リリースニュース:https://kenrobo-tech.com/news/20230309a

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