全日本ラリー選手権第5戦「2025 ARKラリー・カムイ」ロッソレーシング大東建託WMDLスイフト 藤原✕宮本 LEG1でリタイヤなるもLEG2で5位完走!デイポイント獲得!

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JAF全日本ラリー選手権第5戦

動画引用:TOYOTA GAZOO Racing

7月4日(金)~6日(日)、北海道虻田郡ニセコ町を拠点に、全日本ラリー選手権 第5戦「2025 ARK ラリー・カムイ」が開催されました。本大会はグラベルラリー2連戦の幕開けとなる一戦。
昨年は悪天候により、26台もの車両がリタイアするというサバイバルラリーだったが、今年は一転して好天に恵まれる。恒例となった蘭越町の林道ステージに加え、羊蹄山を挟んだ京極町に新たなテクニカル林道ステージが設定されたほか、「子どもたちにもモータースポーツに触れてほしい」という思いから、ギャラリーステージも新設。100kmを超える多彩なステージで、全国から集まった73騎の鉄騎が北の大地を疾走した。
ロッソレーシング 大東建託 WM DL スイフト JN4クラスの藤原/宮本組のみのエントリーで参戦したこの一戦、リザルトはいかに?


■開催日程
7月4日(金) ~ 7月6日(日)の3日間

■場所
北海道虻田郡ニセコ町、京極町、倶知安町、真狩村、北海道磯谷郡蘭越町
ラリースタート/ フィニッシュ : ニセコアンヌプリ国際スキー場駐車場

■コース概要
スペシャルステージの路面 :グラベル
総走行距離 :407.81 ㎞
スペシャルステージの総距離 : 102.37km
スペシャルステージの数 :11 本
レグ・セクションの数 :2レグ・4セクション

■コースコンディション
土曜:晴れ ドライ
日曜:晴れ ドライ

■エントリー車両

#38 ロッソレーシング大東建託WMDLスイフト
 スズキ スイフトスポーツ RJ 車両
 Dr   藤原友貴 
 Co.Dr 宮本大輝

■サービス/ メンテナンス
 TEAM KANEMATSU
 岐阜トヨペット


今大会は、北海道・ニセコ町にあるニセコアンヌプリスキー場を拠点に、ターマック4連戦を経て迎える今シーズン初のグラベルラウンドとして開催されました。

SS総距離は100kmを超え、ポイント係数1.5が設定されるため、シリーズチャンピオン争いにおいて重要な一戦となります。

ステージは、ハイスピードなロングセクションに加え、舗装セクションが混在する難易度の高い構成。各所でマシントラブルに見舞われる車両も多く、完走すら難しい展開となりました。

さらに、XCR スプリントカップとの併催により、ハイラックスなどの大型4WDトラックが走行した午後のループでは、轍が深くなりマシンへのダメージを抑える慎重なマネジメントも要求されました。

TEAM KANEMATSU にとっては、チームとして初のグラベルラウンド参戦。藤原/ 宮本組にとってもグラベルでのラリー経験はほとんどなく、これまで使用してきたマシン・スイフトスポーツにとっても初めてグラベル路面を走行するラリーとなりました。

LEG1 (1日目)


大会初日はドライコンディションのもと、「STREAM(11.04km)」「ORCHID SHORT
(12.55km)」「KNOLL(7.77km)」、そしてギャラリーステージ「NEW SENMU(0.33km)」
を含む7 つのスペシャルステージが行われました。

路面は轍ができやすく、レッキの段階からタイヤがパンクする車両が出るなど、かなりハードな」路面コンディションとなりました。グラベル経験がほとんどない藤原/ 宮本組でしたが、SS1 でいきなり2 位に20 秒差をつけるトップタイムを記録。
続くSS2 でも25 秒差をつけて連続トップタイムと、初グラベルとは思えない好走でした。
しかし、SS3 でコースアウト。
車両は約5メートル下へ落下し、コース復帰はできませんでした。
ステージ終了後、車両を引き上げて状態を確認したところ、幸いにもダメージは比較的軽く、再出走が可能な状態であることが判明。
チーム全員で22 時前まで修復作業を行い、翌朝5:00 の再車検に向けて準備を整えました。

LEG2(2日目)


2 日目もドライコンディションとなりました。
早朝5:00に再車検を無事通過し、藤原/ 宮本組は競技へ復帰。

初日に速さを示せたことから、この日は無理をせず、しっかりと完走しデイポイント(日曜の順位に応じたポイント)を獲得することが目標となりました。

ペースをうまくコントロールしながら、この日の4SSすべてでトップタイムを記録。
他のJN4クラス車両のリタイアもあり、最終的には5位での完走とデイポイント獲得を果たしました。


■リザルト■

エントリー台数 55 台(オープン含 73 台)
#38 
ロッソレーシング 大東建託 WM DL スイフト
JN4 5 位/7 台
総合 47 位/55 台

38 Dr 藤原友貴

ラリーカムイ、たくさんの応援ありがとうございました。
■LEG1
チームとしてグラベルラウンドは初参加。
自分としてもあまり経験のないグラベルですが、直前テストでのフィーリングが良く、楽しみな週末を迎えました。
SS1,2 ではクラスベストタイムをマーク。2 本で2 位と1 分近く離し、出来すぎたスタート。
ですが、SS3 でコースオフ。リア側から谷底へ落ちてしまいました。
落ちて行く時はスローモーションで、ここまで築いたモノが全て崩れ落ちていくそんな感覚でした。
幸いクルーにケガはなく、本当にラッキーなことに崖から落ちたのに、車両に大きなヒットもありませんでした。
まだいけるよとそんな風に語りかけてくれるスイフトを見て、ここで終わる訳にはいかない。とにかく引き上げて、また走り出すんだ。
その一心でした。
引き上げて、サービスパークに戻ることができたのは19 時頃。陽も落ちて、残っているチームはほとんどいない状況から、メンテナンス開始。チーム総動員で、岐阜トヨペットさんにも作業を手伝って頂きました。ラリーという競技性を強く実感する1 日でした。

■LEG2
再車検を無事合格し、再び走り始めました。SS8 では、車のフィーリングを確かめながら、ペースコントロールしてスタート。
いきなりクラスベストをマーク。次のSS9 でもベスト連取。
折れかけていた走りの自信を取り戻すことができました。午後のサービスでは、タイムをあげるためにセッティングを変更。車のコントロール性が上がり、SS10では午前と比較して、20秒UP。

最後のSS11 もクラスベスト。終わってみるとLEG2 はぶっちぎりでフィニッシュ。見事復活劇を成し遂げる事ができました。
速さだけでなく、生き残ることが重要視されるグラベルラリーの難しさ、諦めないことの大切さ。
このラリーで今までのラリー経験以上の大切なモノを味わう事が出来ました。
強くなれたかな、強くなったはず!

この経験を糧に、さらに速く・強くなって戻ってきます!
次戦、ラリー北海道は再びヤリスとスイフトの2 台で出走の予定です。
引き続き応援よろしくお願いします!

38 Co.Dr 宮本大輝

全日本ラリー第5 戦ラリーカムイ完走することができました。完走まで導いてくれたチームの皆様、スポンサーの皆様、応援してくれた皆様に大きく感謝しております。

金曜日 レッキ
早朝からグラベル林道のレッキがスタートして順調に進めていましたが道中でレッキ車にアクシデントが起きて本番車を使ったレッキに変更して続行するという競技前から大きな試練がありました。流石試される大地と言われてるだけあって過酷な道を明日から走るんだなという印象でした。

LEG1
全日本ラリーとしては少し遅めのスタートでラリーが始まりました。
SS1.2 は探りながらもクラスベストを奪取。
リーディングも今回から読み方を少し変えてのトライでしたが読むタイミングだけではなく聞き取りやすいリーディングを構築しながら競技を進めていました。
そしてSS3をスタート、約2キロ前後の位置で内側の大きいギャップをケアしたところ車が思ったより外側へ流れてしまい崖下の方にゆっくりと落ちてしまいました。
落ちているときはいろんなことがフラッシュバックしたり、このままリタイヤか横転して今シーズン終わりかな等考えましたが落ち切った時には傾いてはいたものの致命的なダメージが見当たらず、大きな音もしてなかったのでこれは綺麗に引き上げられたら明日再出走できるかも?と思ったのでチームと相談しレグ離脱を決定しました。
正直2 本ベストを取れていたのでここで勝負権を失ったのはとても悔しいことではあるのですが初の全日本ラリーグラベルラウンド参加ということで必ず完走、少なくとも経験値を獲得しておくことが大事と気持ちを切り替えることができました。

実際に車が上がってきたのは日が落ちてから、まずほぼ損傷無く上がってきたのが本当に幸運でした。
そこからはチーム総出で車両の復旧に努めました。エントラントの私たちは翌日の再出走が早朝になるため少し先にホテルに戻らせてもらいましたがチームの皆さんがきっちり治してくれていると信じて明日に備えました。

LEG2
無事に再出走車検を通過し、ここからラリーリスタート。マシンもきっちり治してもらい違和感なく走行をスタートできました。
朝から今大会最長16 キロのSS を走行するのでスタート前は正直恐怖感を感じでいましたが、ドライバーの藤原は離脱前と変わらない走行で下手に抑えすぎずいつも通りに走ってくれたおかげで少しずつ恐怖感も消えてしっかりとリーディングができました。そこからは4 連続クラスベストを取れて日曜のレグポイントはフルで獲得できました。
チームの皆様には結果として少しはお返しできたかなと思っております。
チームとしても車両としてもエントラントとしても全てが初挑戦のグラベルラウンドでアクシデントもありつつでしたが無事に完走できたことはとてもポジティブなものですし次戦のラリー北海道に向けてデータもたくさん得られましたのでチームで共有しさらにみんなで強くなれるように頑張りますので今後も応援のほどよろしくお願いいたします!

今大会は、シリーズチャンピオンを目指すうえで完走が絶対条件となる重要な1戦でした。

レグ離脱という結果は悔しさもありますが、マシンが奇跡的に軽傷だったことで再出走が可能となり、チーム全体でグラベルラリーの厳しさと完走の大切さを実感するイベントとなりました。
グラベル参戦、レグ離脱、夜間の修復作業、早朝の再車検と、クルーにとってもチームにとっても多くの“初めて” を経験した大会でもありました。
走行できた全ステージでトップタイムを記録し、舗装路だけでなくグラベルでも戦えるスピードを証明することができました。

この経験を活かし、今後は「安全に、速く」走るための勝負の組み立て方を、チーム全体でさらに追求していきたいと考えています。
次戦は、全日本ラリー選手権でも最高難易度のラリー北海道です。
藤原/ 宮本組は今回取りこぼしたポイントを確実に獲得することを目指し、JN2/MCC の兼松/ 山下組は、マシン・ドライバーともに初のグラベルラウンドを完走できるよう臨んでいきます。

次節、JAF全日本ラリー選手権 第6戦

2025年JAF全日本ラリー選手権 第6戦
RALLY HOKKAIDO

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十勝管内の5市町(帯広市・陸別町・音更町・本別町・足寄町)が舞台となる。
帯広市街の南にある北愛国広場にサービスパークを設置し、初日と最終日に隣接する特設コースでスーパーSSが行なわれるほか、セレモニーや各種イベントも催される。2日目には陸別サーキットにリモートサービスが設置される。

SSは山間部の林道を使用するハイスピード主体のグラベルコース。
両脇に木々が生い茂る狭いコースながら、平均速度100km/hを超えるステージもある。
全行程約1,000km、SS合計約230kmという国内最大規模で行なわれ、JRC独自のポイントシステムでは最大係数の2.5倍が掛けられるため、選手権争いにおいて重要な1戦となる。

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