クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)と、建設業向けデジタルソリューション「Smart Construction®」を提供する株式会社EARTHBRAIN(東京都港区、代表取締役社長 小野寺 昭則、以下「EARTHBRAIN」)は、この度、建設現場の遠隔管理と生産性向上を目的としたシステム連携を実施し、建設現場のDXを加速するソリューションの提供を開始というリリースニュースをおとどけします。
現場や建機の状況を見える化。遠隔管理と生産性向上に貢献。
本連携により、複数の現場を統括する管理者が遠隔からでも現場の状況をリアルタイムで把握でき、迅速な判断を支援します。

システム連携の背景
建設業界では、2024年4月から適用が開始された時間外労働の上限規制(※2)への対応が、引き続き喫緊の課題となっています。
この規制適用から1年半以上が経過した今、業務の効率化と生産性の向上はより強く求められています。
さらに、2040年には15〜64歳の生産労働人口が現在の8割に減少する「8掛け社会」の到来が予測され、建設業界では必要な労働力が22.0%不足する(※3)と見込まれています。
こうした構造的な課題を乗り越えるため、各企業は現場の施工管理業務を効率的に進めるだけでなく、企業の生産体制やビジネスモデルを変革するDXの実現を急務とし、AI、BIM/CIM、IoTといった先端技術を活用したシステムやクラウドベースの施工管理ツールの導入が加速しています。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2024)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(55.3%)
(※2)厚生労働省:時間外労働の上限規制:https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/overtime.html
(※3)リクルートワークス研究所:未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる|報告書」(2023年3月28日発行)
https://www.works-i.com/research/report/forecast2040.html
システム連携の概要
セーフィーは、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や業務効率化、更には映像解析による異常検知・予測など様々なソリューションを提供し、建設業界の課題解決に貢献してきました。
EARTHBRAINは、施工全工程をデジタルでつなぐ「横のデジタル化」を推進する「Smart Construction® 」を通じて、現場全体の最適化を図り、生産性・安全性・環境性を向上することで、建設現場におけるスマートでクリーンな未来の現場の創造に取り組んできました。
今回、「Smart Construction®」のクラウドプラットフォーム上に、セーフィーの高解像度かつ低遅延のリアルタイム映像を統合することで、「現場の”今”を遠隔で、正確に手間をかけずに確認したい」という管理者のニーズに応え、下記のような現場移動の削減と迅速な判断の支援を可能にします。

現場状況をリアルタイムに統合把握
「Smart Construction®」のホーム画面に表示される地図情報上にセーフィーの屋外向けクラウドカメラ「Safie GO」シリーズとウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」シリーズの映像を統合。
現場における建設機械(トラクターやクレーンなど)の位置情報と、カメラのライブ映像を一つの画面で同時に確認できます。結果として、現場全体を俯瞰的に把握でき、遠隔地からでも作業状況や安全面のチェックが可能となります。
遠隔からの現場確認・管理を支援
遠隔から現場状況を俯瞰して確認できるため、現場往復の移動時間を大幅に削減します。
特に、広域な現場や山間部など移動負担が大きい現場管理の効率化に寄与します。
異常発生時の迅速な判断・対応を支援
建設機械の稼働データと連動したカメラ映像を確認することで、工程の遅延やトラブルが発生した際でも、Smart Construction®上で即座に現場映像を確認でき、現場の状況共有や初動対応をスムーズに行うことが可能です。映像を通じて関係者間で同じ情報をリアルタイムに把握できるため、対応の精度とスピードを高めます。

建設業向けデジタルソリューション「Smart Construction®」のホーム画面でセーフィーのカメラ映像の確認が可能に

セーフィーのカメラ映像をクリックすると現場の状況を個別に拡大して確認できる
「Japan Build-建築の先端技術展-内 第4回 建設DX展」出展概要
本展示会には、BIM、CIM、CAD、ICT建機、次世代 足場、現場管理、工程管理システム、測量機器、業務効率化システム、建設ロボットなど、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術が出展します。
セーフィーは、本連携ソリューションのご紹介の他、クラウドカメラで撮影した映像とAIを組み合わせた不安全行動検知や不法侵入対処などの現場課題解決をサポートする最新ソリューションをご紹介いたします。その他、映像と音声・センサーの連携ソリューション、「Safie Pocket(セーフィー ポケット)」シリーズ、「Safie GO(セーフィー ゴー)」シリーズをデモ展示する予定です。
URL:https://www.japan-build.jp/tokyo/ja-jp/visit/kdx.html
会期:2025年12月10日(水)〜12月12日(金)10:00〜17:00
会場:東京ビッグサイト(〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1)
ブース小間番号:48-1
資料引用:セーフィー
おわりに
今回のリリースニュースからの考察は、遠隔管理技術が単なる「監視」に留まらない、社会構造と環境を変革する力を持っていることが見えてきました。
この技術の最大の価値は、私たちの社会が抱える二つの大きな課題、すなわち「人手不足」と「持続可能性」への強力なソリューションとなる点です。
産業界では、遠隔での予知保全により、設備故障によるダウンタイムを削減し、巡回点検のコストを大幅にカットします。これにより、労働者の安全性向上と生産性の劇的な向上が同時に実現することを目指せるでしょう。また、社会インフラ管理の高度化は、老朽化が進む橋やトンネルの事故を未然に防ぎ、私たちの安心な暮らしを根底で支えることにつながります。
ひいては環境面で、エネルギーや資源のリアルタイム管理による利用の最適化が進むでしょう。
そうすれば無駄なエネルギー使用が減り、地球温暖化対策としての省エネ化に直結し、持続可能な社会の実現に近づける環境が少しづつ改善し始めるかもしれません。
【本件に関するお問い合わせ先】
□セーフィー株式会社
リリースニュース:https://safie.co.jp/news/4501/
サービスサイトU R L https://safie.jp/
コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/