株式会社マプリィ(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:山口 圭司、以下、「マプリィ」)は、現場を可視化し、デジタル作業とフィジカル作業の自動化を通した自然共生を実現するAIプラットフォーム「mapry AI」構想を発表というリリースニュースをおとどけします。
自然共生を実現するAIプラットフォーム「mapry AI」構想

本構想のサービス第一弾として、森林の資源量算出から「森林経営計画」などの各種計画書のドラフト作成までを自動生成する「mapryマップ」を、6月12日より提供開始いたします。
本機能は、すでにmapryの有料アカウントをご契約いただいているお客様であれば、追加費用なし(無料)でご利用いただけます。
マプリィは、自然と共生するマルチエージェント基盤として「mapry AI」構想を掲げ、現場の可視化と業務の自動化を推進します。
本構想に基づき、以下のサービスを順次展開してまいります。
リリース第一弾:「mapryマップ」 – 森林施業・経営計画の自動化(本リリース)
リリース第二弾:「mapry 水」 – SBTN / SON対応等
リリース第三弾:「mapry AI」 – マルチエージェント基盤の本格提供
リリース第四弾:「mapry M3」 – 自律型の草刈り・下刈り・測量計測の電動クローラー
リリース第五弾:「mapry 木材」 – 木材プラットフォーム
「mapryマップ」提供の背景と現場の課題
これまで、GIS(地理情報システム)を用いて森林資源量を正確に把握し、経営計画を作成する実務においては、現場の担当者に重い負担がのしかかっていました。
資源量把握に時間がかかる:
胸高直径や樹高の手測量、毎木調査の集計に、担当者一人で数週間〜数ヶ月を要する。
航空レーザ測量単体の限界:
広域のデータ取得には適しているものの、単体では実態との推定誤差が生じやすく、詳細な間伐計画や精緻な収益予測を立てるには精度が不十分なケースが多い。
計画書の作成負担が重い:
経営計画・施業計画は様式が複雑で、図面・台帳・面積計算などの転記と整合性チェックに膨大な工数がかかる。
所有者への説明が難しい:
境界不明や不在地主が多い中、立木の状態や収益予測を直感的に共有・説明する手段がない。
「mapryマップ」は、高度なGIS操作スキルがなくても、チャットによる自動生成を通じて、誰もが迅速に精緻な計画を作成できるツールへと進化させ、これらの現場課題を根本から解決します。
「mapryマップ」の機能・特長
「mapryマップ」は、複雑な空間解析や各種計画策定を自動化し、林業現場のDXをはじめ、自然環境の保全と活用を両立した豊かな社会の実現を支援するサービスです。
今回は、先行して提供を開始する「森林経営計画の作成機能」にフォーカスして特長をご紹介します。
■ 森林経営計画策定のフロー
複雑な計算から公式な計画書作成までを実行します。

STEP1. 【mapryマップ】AIチャットで開始:
チャットパネルで、メニューから「施業計画」を選択、またはテキスト入力して開始します。
STEP2.【mapryマップ】 エリアを指定:
対象範囲を指定します。フリーハンド、計画図などから選択できます。
STEP3. 【mapryマップ】施業計画の草案を作成:
エリア内の材積データを元に、間伐率や伐期などを設定し、適切な区画を自動生成します。
STEP4. 【mapryマップ】施業計画のアップデート:
地上LiDAR「mapry LA03-1」やレーザードローン「mapry M4」等で取得したデータ、あるいは手持ちのデータを取り込んで編集・アップデートが可能です。
STEP5. 【mapry GIS】GISへの自動保存:
作成データをクラウド上の「mapry GIS」へ保存します。
STEP6. 【mapry AI】 計画書の出力:
森林経営計画書(Excel/Word形式)を作成します。
■ 計画策定を裏付ける「mapryマップ」の特長
1.地域・樹種に特化した解析モデル
スギやヒノキなどの樹種別、および各都道府県の特性に合わせた独自モデルを搭載しています。
資源量の算出から成長予測、CO2吸収量(J-クレジット算定対応)までを一気通貫で行います。
2.地上データ連携による高精度化
解析したデータにおいて、手元の地上計測データを取り込むことで推計精度をさらに向上できます。
航空レーザ単体では生じやすい誤差も、AIが現場環境を学習して立木高や材積の推定誤差を大幅に縮小し、より精緻で実態に即した計画づくりを可能にします。
3.根拠情報を付与したトレーサビリティ
算出された材積や収益予測には、使用したモデルやパラメータ、点群品質などの根拠情報が自動的に記録されます。第三者検証や補助金申請時にも、根拠を伴う計算書としてご活用いただけます。
料金および提供方法
対象者: 既存のmapry有料アカウントを保持されているお客様(マップ機能を無料でご利用いただけます)
提供方法: 以下URLよりログインしていただくことでご利用いただけます。
今後の展望
今後は森林経営計画の自動化にとどまらず、実務に即した機能拡張を予定しております。
さらに、林業分野で培ったこの自動化技術・システム基盤を応用し、他分野に向けた新たなアプリケーション開発も視野に入れて事業を展開してまいります。
また、自律走行型クローラー「mapry M3」や自律飛行ドローン「mapry M4」等を用いた現場データ取得機器とシームレスに連携し、さらなる業務自動化を推進します。
お申込み・お問い合わせ
ご質問や未ユーザーのお申込みは下記よりお問い合わせください。
お問い合わせ窓口: https://mapry.co.jp/contact/
マプリィについて
マプリィは測量・林業・防災・農業・建設に関わる全ての方向けのサービスです。
これまで測量機器費用負担や機器操作/解析が難しく、ハードルの高かった三次元データなどの取得、解析や活用を容易に行えるソリューションを提供しています。
資料引用:マプリィ
おわりに
かつて千年の都・京都や、大都市・大坂の繁栄を影で支え続けた「丹波の森」。
宮中の造営や大坂城の築城といった歴史的大事業の裏には、常にこの地から切り出され、命がけの「筏流し(いかだながし)」によって運ばれた良質な丹波杉やヒノキの姿がありました。
時代が変わり、近代化の荒波の中で木製電柱へと姿を変えながらも、丹波の山々は日本のインフラを文字通り下支えしてきたのです。
しかし、現代の林業が直面しているのは、後継者不足や高齢化、そして「山の管理」という壁です。
自分の山にどれだけの資源があるのかさえ見えにくくなった現代において、私たちは歴史ある豊かな森をどう守り、次世代へ繋ぐべきなのか。
その決定的な最適解として、まさにこの歴史ある丹波の地から産声を上げたのが、今回の「mapry AI」構想に他なりません。
本構想が持つ最大の意義は、かつて大都市の要請に応える「資源の供給地」に過ぎなかった丹波という地方が、今や世界最先端の「自然共生AIプラットフォームの発信地」へと、主客逆転を果たした点にあります。
熟練の山守たちが五感で培ってきた「職人の勘や経験」を、地上LiDARやドローンといった3次元データとAIチャットの力で民主化し、誰もが直感的に森林経営計画を描ける世界を作る。
これは、単なる業務の効率化やデジタル化といった枠組みを遥かに超えた、林業の歴史における「パラダイムシフト」です。
さらに、この技術は木材を「建築資材」として売るだけの時代から、J-クレジットに代表される「地球規模の環境価値」へと昇華させる道を切り拓きます。都道府県ごとの樹種の成長予測やCO2吸収量をAIが瞬時に算定し、目に見えない森の豊かさを確かな経済循環へと変えていく。
かつて先人たちが命がけで守り、育ててきた森が、最先端テクノロジーの衣をまとって、地球の未来を救う主役に躍り出るのです。
かつて、荒れ狂う川の激流を一本の竿でコントロールし、都市へ富と資材を運んだ「筏士(いかだし)」たちのように、現代の私たちは「膨大なデータの激流」を高度なAI技術でコントロールする時代を迎えています。
地方の現場から生まれるリアルな課題感と、自律型クローラーなどの最先端テクノロジーがシームレスに融合したとき、日本の森は再び輝きを取り戻すはずです。
千年の歴史が紡いできた緑のバトンは、今、AIという心強い相棒の手によって、誰も見たことのない持続可能な未来へと確かに手渡されようとしています。私たちは今、その歴史的な転換点の目撃者なのかもしれません。
未来の森を作るこの大きな挑戦から、今後も目が離せそうにありません。
【リリースニュース配信元】
□株式会社マプリィ
リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000081901.html
所在地: 兵庫県丹波市春日町多田165番地(本社)
代表者: 代表取締役 山口 圭司
HP: https://mapry.co.jp/
本件に関する問い合わせ:info@mapry.co.jp