現場のAR/VR化活用を後押しするソリューション

sugitec

こんにちは。昨今では、建設現場などで3次元データを活用される場面は増えてきました。中でもパーツのコストや仕上げ、管理情報までも盛り込めるBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)は広がり続けています。

その流れの中で、これから活用が広がってくるであろうAR/VR技術。昨年末から今年にかけて大手企業も続々と参入をしています。

デバイスの方に関しても、つい先日にFacebookがスマホもPCもいらない、ケーブルすら無い完全独立型のOculusGO(オキュラス・ゴー)を23,800円というVRデバイスとしては破格ともいえる値段で発売を開始しました。


出典:Oculus Go

これに続き、他社も独立型のデバイスを発売してくる予定で、これを期に今までVRに手が出なかった層にも広がってくるであろう動きです。

建設・製造業でもAR/VR活用の流れ。しかし…

昨今の建設業界では、ARデバイスを用いて現場で建物の3次元モデルを現実世界に表示し、工事の進捗情報を確認・管理・共有したり、設計図面をそのまま現場に投影し活用するというようなソリューションの導入が進んでいます。

AR/VRを利用するために必要となるデバイスは、利用するために必要なPCも高性能である必要があり、最低でも数十万円はかかるような状況でしたが、今ではそれも随分と下がり、数万円で実現できる所まで敷居が下がってきました。


出典:奥村組

デジタルデータの複数人での共有・合意形成、安全教育などの場でのトレーニングなど、導入のきっかけとなるコンテンツも色々と出てきているというのもあるでしょう。

しかし、その中でCADやBIMなどの3次元データをAR/VRで活用するということになると、そのままのデータ形式ではAR/VRでは使用ができないので、変換をする必要があります。

CAD/BIM→AR/VRへ変換するには時間とノウハウが必要

CAD/BIMデータは基本的にはAR/VRとして読み込むことが出来ないために、活用するには読み込めるように変換をする必要があるのですが、その変換自体にノウハウが必要とされます。

それにCADデータはデータの容量も大きいので、そこを軽量化をするという手間がかかることもあり、AR/VRの活用が進んできているとは言っても、現状ではその変換部分で進んでいない部分も少なくはありません。

そこで、それを手軽に変換できるようにしたソリューションが登場しました。

3次元データを自動最適化「AR CAD Cloud」

この「AR CAD Cloud」というソフトウェアですが、既存のCAD/BIMのデータをAR/VRデバイスで使用できるように自動的に変換してくれるシステムとなります。


出典:AR CAD Cloud

CAD/BIMデータをクラウドにアップロードすることで、特別なノウハウもテクニックも必要なく自動変換がされ、すぐにマイクロソフトHoloLensなどのAR/VRデバイスで確認ができる形に変換されます。

既存のCAD/BIMデータ、または作成したデータをアップするだけなので、これまでAR/VRデータの作成部分で躓いていた方も、これを利用することで特に何も考えること無くデータ作成が可能となります。

また、マルチデバイス対応ということでマイクロソフトのHoloLens以外にも、PC向けVRヘッドセットや、スマートフォンなどでも確認できるデータ形式で変換することも可能とのこと。

まとめ

CAD/BIMデータはAR/VRのデータとは互換性がなく、そのまま使えるというものではありませんでしたが「AR CAD Cloud」で変換できることで、別途でデータ作成・修正をおこなわなくても良くなるのはAR/VR活用の面で見ると、とても大きいことですね。

AR/VRは間違いなく今後のメインストリームになっていく技術なので、こういった変換などをおこなわなくても当たり前に対応する日は遠くないでしょう。

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