徐々に増えてきた「ZEH(ゼッチ)」とは?

sugitec

こんにちは。ここ最近は雨続きなところにまたも台風が発生。そしてまさかの急激な進路変更で列島を縦断する恐れが出てきています。

このままの予測で行くと週末~週明けにかけて縦断していくようなので、先日の台風で足場が崩壊する事故が起きていましたが、二次災害が起きてしまわないよう対策ができることはしておきたい所です。ひとまず今後の情報に気をつけていきましょう。

さて、本日はここ数年でよく聞くようになった「ZEH(ゼッチ)」の話題。

ZEHってなに?

建物や住宅情報などを追いかけている方ならご存知かと思いますが、ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称となります。ネットゼロエネルギーハウスとは、その名の通り「エネルギー消費量を正味ゼロにすることを目指した住宅」のこと。


出典:経済産業省

今年のはじめ頃に記事でご紹介した「ZEB(ゼブ)」と同じですね。ZEBのBはビルなので、住宅かビルかという違いですが、いずれも目的は「エネルギー消費量の正味ゼロ」です。住宅の省エネ対策をしっかりと行うことで、使うエネルギー消費量自体を少なくする。


出典:経済産業省

その状態で使用するエネルギーを太陽光発電やエネファーム等でエネルギーを創り出すことで相殺するというもので、省エネ対策は当然のこと、エネルギーを創り出す装置があることがZEHの前提となります。

何故ZEHが増えているのか

これは国が普及に本腰を入れてきているからというのがあります。国のエネルギー政策では「住宅については2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」と基本計画には明記されています。


出典:経済産業省

この計画を実施するにあたり、対象とする住宅や設備面に補助金制度なども導入されており、金銭面での後押しがあります。

今後の新築住宅に関しては、このZEHを謳うものがどんどん増加してくる流れにあると言えますね。

ZEHのメリット・デメリットは

住宅がZEHになることで、高い資産価値を持つ住宅になることや、高い省エネ能力が得られることによる光熱費の削減されたり、蓄電池の電気を使用できることによる災害時の備えができること、補助金が受けられることなどメリットは多くあります。

逆にデメリット部分としては、やはりイニシャルコストが高くなるという所。まず住宅が省エネを達成できる構造にする必要があるのと、太陽光発電パネルなどの導入費用も別途発生してきます。

そして太陽光パネルを設置するということは、それのメンテナンス費用が発生してくるということになります。この辺りは太陽光パネルだけでなく、住宅の省エネを達成するべく設置した設備があればその分のメンテナンスコストも発生します。

高い頻度で故障するものではないですが、設備はいつどうなるかは分かりません。以上のような費用面が一番のデメリットになりそうです。

まとめ

しかし、長期的な視点で見た場合に省エネ効果等で導入コストが取り戻せる可能性は高いので、住宅の場合は長く住んでいくものでしょうし、ZEH認定がされていることで、通常の住宅よりも資産価値は落ちにくいはず。

最悪売却することになったとしても、極端に期待外れなことにはならない可能性は高そうです。

省エネなどの経済面でメリットが大きいZEHですが、自分たちの想定通りの収支にならないというようなリスクがあるのも確か。

現時点で推奨されているからと無理矢理ZEHにする物でもないかもしれませんし、何を重視するのかを総合的に考慮する必要があるでしょう。

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