遠隔操作中の建機を自由視点でモニタリングできるシステム

sugitec

こんにちは。建設現場で稼働する建設機械もAIやIoTなどここ最近のテクノロジーの活用で、かなり効率的な作業ができるようになってきました。

その中で多いのはやはり運転の自動運転化などでしょうか?本日は自動運転ではなく、建設機械の遠隔操縦とそれを支援する遠隔モニタリングのシステムをご紹介。

360度のリアルタイム自由視点俯瞰映像モニタリングを可能に

今月初めから、OKIの開発した360度の映像をモニタリングできる「フライングビュー」というシステムを、コマツの建設機械の遠隔操縦システムに活用しようという実証実験をコマツが開始しています。

このフライングビューというシステムですが、建設機械に搭載されている4台のカメラで建機の周り360度の映像を取得。その取得した映像を合成し、仮想のカメラ位置から見た俯瞰映像と建設機械を生成します。


出典:OKI

よく意味が分からないと思いますが、要するにカメラで常に360度の動画を撮影しながら、その映像を使って実際には存在しない、仮想カメラとして俯瞰して見れる位置の情報を計算しながら見せている訳です。

なので、俯瞰して見ている映像の中の建設機械は実際の建設機械の映像ではなく、計算から描き出された建設機械の3Dモデルということになります。イメージ的に最近のカーナビの俯瞰ビューに近いものでしょうか。

カーナビの俯瞰ビューは、車の広角カメラの映像を真上から見ている状態の視点に計算して変換しているだけなので、真上の1点だけですが、フライングビューの場合360度自由視点なので、もっと複雑なものでしょう。

フライングビュー+コマツの遠隔システム

そのフライングビューをコマツの開発した建設機械の遠隔操縦システム、そして同じくコマツで実証実験をおこなっている次世代通信規格の5Gと組み合わせることで、5Gの特性でもある低遅延かつ高速通信により、リアルタイムな遠隔操縦が可能になります。


出典:OKI

建設機械に設置されている前後左右のカメラの映像だけでは安全性の問題や、作業中の状況把握がしにくいので作業が効率よくできないと思いますが、360度の俯瞰映像があることで周囲の状況を把握した安全で効率の良い遠隔作業が可能になりそうですね。

まとめ

建設機械もテクノロジーによってどんどんと進化してきています。今回のシステムは遠隔操作ということで、熟練の操縦者でなければ作業が難しいところもあるかもしれませんが、活用できる場面は多そうです。

特に人が搭乗していないことで、危険はなくなりますので様々な建機でこのシステムは活用できそうですね。

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