MetaMoJi 施工管理アプリ「eYACHO」新機能提供開始。

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株式会社MetaMoJi(本社:東京都港区、代表取締役社長:浮川 和宣、以下、MetaMoJi)は、施工管理アプリ「eYACHO」の新機能を、2025年12月中旬より提供開始というリリースニュースをおとどけします。

施工管理アプリ「eYACHO」新機能とは

今回のバージョンアップでは、ユーザーの皆様により便利にご利用いただけるよう、主に既存機能の強化を図りました。

機能強化

生成AI技術を応用した帳票作成機能の強化

帳票作成機能は、Excelなどで作成した帳票フォーマットをPDFでeYACHOに読み込み、必要な部品を選んで貼り付けるだけでフォームを作成できる機能です。
これまでは、画像認識AIにより帳票上の入力が必要な箇所を自動検出し、該当箇所にテキストフィールドを自動追加することができましたが、それを日付や写真などのフィールドに変更する場合は手動での設定が必要でした。

今回のバージョンアップでは、OCRと生成AI技術を応用することでフィールドの種類を自動判定し、テキストだけでなく日付や写真などのフィールドも自動で追加されるようになります。
これにより、帳票作成の手間をさらに削減し、よりスムーズで精度の高いフォーム作成が可能になります。

鋼材図形の追加

設計図上に断面図で明示されることの多い鋼材(*1)が、図形として使用できるようになります。H形鋼、山形鋼、角形鋼管など5種類の鋼材について、JIS規格を中心に76パターンを追加します。色の変更やサイズの拡大縮小にも対応していますので、建築分野を中心に、より便利にご利用いただけます。

その他の機能改善

・安全AIソリューション(※)がAndroid版に対応
・レイヤーの一括追加、一括削除が可能に
・J-COMSIA(*2)が認定する他のアプリで撮影した工事写真をインポート可能に
・承認が差し戻された場合に、承認依頼フィールド上でコメントを確認可能に
・図形の全周の長さを表示可能に

なお、これらの新機能のうち一部につきましては、2025年12月10日(水)〜12日(金)に
東京ビッグサイトで開催される「第5回建設DX展東京」にて、先行してご紹介する予定
です。

※安全AIソリューション:MetaMoJiの「安全AIソリューション」は、AIが作業シーンに応じたリスクおよび対策を網羅的に提供することで、個人の経験や知識に依存しない安全衛生管理を可能にするソリューションです。
各種帳票をeYACHOでデジタル化し、帳票内の安全に関する項目の記入をAIが支援することで効果的に安全対策が実施できます。

https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/topic/ai_solution.html

*1 鋼材:建築物や機械などへの利用を目的として板、棒、管などの形に加工された金属材料
*2 J-COMSIA(一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会):建設分野の情報通信技術を推進する産業団体(https://www.jcomsia.org/

「eYACHO」について

MetaMoJiでは、デジタル野帳「eYACHO」を大林組と共同開発し、2015年8月より製品を提供してまいりました。野帳(レベルブック)とは、屋外での利用に適した耐久性の高いメモ帳のことで、建設現場では備忘録や測量結果の記録、簡単な打合せのメモなど様々なシーンで利用されています。

「eYACHO」では、多くの導入を通じて得られた施工管理業務のノウハウや課題解決手法を取り込み、手書きや写真を利用した現場の記録のほか、図面や資料のペーパーレス化、リアルタイム共有機能を利用した遠隔地間でのコミュニケーション、日報・検査帳票を電子化して現場で作成できるようになるなど、従来の野帳の手軽さはそのままに、デジタルの特性を活かした管理機能によって建設業の現場での生産性向上に貢献しています。

施工管理アプリ | eYACHO(イーヤチョウ)
施工管理アプリ「eYACHO」は、タブレット一台で現場の写真・図面・報告書を一元管理。リアルタイム共有でチーム連携を強化し、建設業のDXと働き方改革を実現します。

資料引用:MetaMoJi

おわりに

本日の「おわりに」に添えては、大手建設企業とSaaS企業によるアジャイル開発の取り組みが、建設業界全体にもたらす影響に焦点をあてます。

こうした共同開発は、単なるツールの導入ではなく、業界の構造そのものを変革する可能性を秘めたゲームチェンジャートレンドです。

  1. 現場起点の「迅速な改善サイクル」の実現

影響の核心: 建設現場の具体的なニーズや使い勝手が、開発の初期段階から短いサイクル(スプリント)でプロダクトにフィードバックされ、迅速に改善されるようになります。

期待される効果: これにより、現場で本当に使える、実用性の高いDXツールが生み出され、従来のウォーターフォール型開発で起こりがちだった「現場とツールのミスマッチ」が解消され、ツールの定着率が飛躍的に向上します。

  1. 業界標準化を通じた「生産性の底上げ」

影響の核心: 業界のリーディングカンパニーのノウハウが、汎用性の高いSaaS機能として組み込まれることで、そのソリューションが業界全体の標準となり得ます。

期待される効果: 大手企業の採用実績は、中小・専門工事業者への導入障壁を下げ、建設プロセスにおけるデータ形式や情報共有のフローが標準化されます。これにより、企業間の連携がスムーズになり、業界全体の生産性が底上げされます。

  1. 「組織文化と働き方の変革」の促進

影響の核心: 建設企業が、IT企業のアジャイルな「変化への柔軟性」や「迅速な意思決定」といった思想を組織内に取り込む契機となります。

期待される効果: 建設現場の担当者とソフトウェア開発者が密に協働する経験は、部門間の垣根を越えた協働を促進し、組織全体の意思決定スピードを向上させます。これは、デジタル技術を活用して持続的に進化できる産業への変革、そして新しい人材の確保にもつながる、重要な一歩となるでしょう。

このように、建設企業とSaaS企業が手を取り合うアジャイル開発は、建設業界を「重厚長大で変化に時間がかかる産業」から脱却させ、「デジタルと現場が一体となって進化し続ける産業」へと生まれ変わらせる、未来への羅針盤と言えるでしょう。
今後の両社の動向、そしてこの変革が業界全体に波及していく様子に、引き続き注目していきたいと思います。


【参考・関連情報・お問い合わせなど
□株式会社MetaMoJi
リリースニュース
https://metamoji.com/jp/news/20251204/
広報担当:津田・武田
電子メール: info.ja@metamoji.com

株式会社MetaMoJiは、先進的なICTをベースに、企業向け、教育機関向け、個人向けアプリケーションを開発・販売しています。企業向けには、現場作業に適したタブレット端末の機動性を活かしながら、遠隔地にいるメンバーがあたかも1つのテーブル上で同じ資料を閲覧・編集するような、リアルタイムな共同作業環境を提供しています。
また、創業以来研究・開発を続けているAI技術を日々利用されるアプリケーションに組み込むなど、場所と時間を越えた協働を支え、働き方改革や職場の安全、高品質なものづくりに貢献する技術の開発に努めています。

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