クラウド型アスベスト業務管理システム「アスベストONE」を提供する株式会社EMS(以下、EMS)は、エアコン設置工事に携わる事業者向けに、石綿(アスベスト)関連法令対応に関するチェックシートを2026年7月17日より無料公開というリリースニュースをおとどけします。
5月家庭用エアコン出荷が過去最多・前年比24%増で工事事業者の法令対応が急務

エアコン「2027年問題」で駆け込み需要が急拡大、工事件数が過去最多水準へ
2027年4月に控える省エネ基準の引き上げ(通称:エアコン2027年問題)による将来的な値上げを警戒し、市場では今夏を前に異例の駆け込み需要が発生しています。
一般社団法人日本電機工業会(JEMA)が発表した2026年5月の民生用電気機器出荷実績によると、
家庭用エアコンの国内出荷台数は約130万台(前年同月比24%増)※①に達し、5月として過去最多を記録しました。エアコンの設置工事は夏商戦(特に6〜7月)に集中します。人手不足や部材調達・工事単価の上昇が重なるなか、購入から設置まで商戦ピーク時には1カ月近くかかるケースも見込まれており、工事現場は空前の繁忙期を迎えています。
※①一般社団法人日本電機工業会(JEMA)発表データ https://www.jema-net.or.jp/stat/kakoku.html
工事急増の陰で広がる「アスベスト未報告」リスク
こうしたエアコンの設置・交換に伴う壁の穴あけや配管工事において、アスベスト(石綿)の事前調査と適切な管理の徹底が求められています。環境省の発表によると、施工業者から行政へのアスベスト事前調査報告件数は年間約62万件(令和4年度実績)※②に上ります。
しかし、厚生労働省の推計では、本来報告対象となる工事(解体工事や請負金額100万円以上の改修・リフォーム工事等)は年間約200万件に達するとされており※③、今なお多くの小規模工事において未報告のまま施工されているリスクが懸念されています。2023年10月の有資格者による調査義務化に続き、2026年1月からは工作物への規制も強化される中、電気工事業者における徹底した法令遵守(コンプライアンス)と安全管理体制の構築が急務となっています。
※②環境省「令和4年度大気汚染防止法の施行状況について」
https://www.env.go.jp/press/press_02893.html
※③厚生労働省「石綿の事前調査結果の報告制度について」

そもそも、なぜアスベストは危険なのか——気づかぬうちに進む健康被害
アスベスト(石綿)の繊維は髪の毛の5,000分の1ともいわれる極めて微細な天然鉱物で、一度吸い込むと体内に残り続け、肺や胸膜の細胞を刺激し続けます。曝露から発症までの潜伏期間は20〜50年と非常に長く、作業を行った本人すら気づかないまま病状が進行するのが最大の特徴です。

引き起こされる代表的な疾患には、悪性中皮腫、肺がん、石綿肺などがあります。
厚生労働省の人口動態統計によると、中皮腫による国内の年間死亡者数は1995年の500人から増加を続け、令和6年(2024年)には1,562人に達しました※④。
1970〜90年代にかけて建材として大量に使用された経緯を踏まえると、曝露者の高齢化に伴い、被害は今後も一定期間続くと指摘されています。
エアコンの設置・交換工事に伴う壁の穴あけは、まさに対象建材に直接触れる作業です。
2006年以前に建てられた住宅・建物では、内壁や配管まわりにアスベスト含有建材が使われている可能性があり、事前調査を行わずに穴あけ作業を行うと、作業員本人だけでなく、居住者や近隣住民までもが石綿粉じんに曝露するリスクがあります。「設置工事をしただけ」のつもりが、数十年後に重大な健康被害につながりかねない。それが、アスベスト問題の根深さです。
※④厚生労働省「都道府県(特別区-指定都市再掲)別にみた中皮腫による死亡数の年次推移(平成7年~令和6年)」人口動態統計(確定数)
EMSでの早期からの取り組み
EMS社ではこの問題から早期から取り組み、法令順守意識の高い企業の皆様に導入されております。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000138348.html
https://kk-ems.jp/asbestos-one/case/118
この度2027年問題による工事件数の急増局面に際し、繁忙期に入る前に業界全体のコンプライアンス水準を引き上げることを目的として、電気工事関係者向けに、アスベスト法令対応のチェックシートを公開することといたしました。
チェックシートダウンロードリンク
下記リンクより、ダウンロードいただけます。
ご活用いただきたい対象業者様
家電量販店・家電販売店(エアコン等の設置工事を手がけている)
電気工事業者・設備工事業者
リフォーム会社・内装工事会社
不動産管理会社(原状回復工事を発注している)
通信設備・監視カメラ・自動ドア設置業者
EMSの取り組み:働く人の健康を守り、持続可能な社会づくりに貢献
近年、企業経営においてはESG(環境・社会・ガバナンス)の観点からも、労働者の健康と安全を守る取り組みの重要性が高まっています。特に建設・解体業界では、作業員の健康リスクを未然に防ぐ対策が、持続可能な事業運営や企業の社会的責任(CSR)の観点からも求められています。
こうした取り組みは、国連が掲げるSDGsの「目標3:すべての人に健康と福祉を」「目標11:住み続けられるまちづくりを」「目標12:つくる責任つかう責任」の実現にもつながるものです。
EMS社は、アスベスト対策に関する知識の普及にとどまらず、産業廃棄物の適正管理を通じた環境保全にも積極的に取り組んでいます。「産廃クラウドONE」の提供を通じて、排出事業者・処理業者が廃棄物処理法を確実に遵守できる仕組みを整備し、不法投棄や不適正処理による土壌汚染・環境被害の未然防止に貢献します。建設・解体現場における作業員の健康と安全を守る取り組みと、産廃管理のデジタル化による透明性の確保を両輪として、持続可能な社会の実現と建設・解体業界全体の安全文化の向上を支援していく方針です。
資料引用:EMS
おわりに
エアコンの買い替えや設置工事が増える季節、私たちがつい見落としがちなのが「アスベスト(石綿)リスク」です。
アスベストと聞くと、ビルや工場などの大規模な解体現場をイメージされるかもしれません。しかし、2006年以前に建てられた住宅であれば、一見すると一般的な洋室はもちろん、和風の日本家屋であっても、壁や下地、屋根材などに補強や断熱の目的でアスベストが含まれている可能性が十分にあります。和室の砂壁や外壁のボードなど、日常の暮らしの中に当たり前のように溶け込んでいる材料に混入されているケースも少なくありません。
エアコン工事では、配管を通すために壁へドリルで穴を開ける作業が行われます。このわずかな穴あけ作業であっても、もし対象の建材にアスベストが含まれていれば、目に見えないほど微細な粉じんが室内に舞い散ってしまいます。アスベストによる健康被害は潜伏期間が20〜50年と長く、作業をする職人さんだけでなく、そこに住むご家族や近隣住民の健康にまで影響を及ぼす可能性があるのです。
こうしたリスクを防ぐため、現在は小規模な改修・設置工事であっても有資格者による事前調査や法令に則った適切な管理が求められています。近年では工事の急増に伴い、現場でのコンプライアンス徹底や安全管理をサポートするチェックシートや管理クラウドといった取り組みも広がっています。
「ただエアコンを取り付けるだけ」と思いがちな身近な工事だからこそ、安全と安心を最優先に考えたいもの。ご自宅の築年数を確認し、正しい知識を持って信頼できる施工業者を選ぶことが、そこで暮らす家族の健康と未来を守る第一歩となります。
【リリースニュース配信元】
□株式会社EMS
リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000138348.html
株式会社EMSは、アスベスト(石綿)管理に特化したSaaS「アスベストONE」の開発・販売・サポートを行う専門会社です。
2021年の設立以来、中小企業から大企業まで1,000社以上に導入いただいており、ビックカメラ・コジマをはじめとする家電流通業界での採用実績も有しています。
石綿の事前調査から書類作成・行政への届け出・保管まで、煩雑な法令対応をクラウドで一元管理し、現場担当者の業務を大幅に効率化します。