3D設計データをAR/MRに自動変換

sugitec

こんにちは。朝からしっかりと雨が降っていますが夕方頃には止んでくるようです。明日から3月に入りますし早く過ごしやすい気候になって欲しいですね。

本日2月28日は日本人なら誰でも知っている、茶聖と言われた千利休の命日。秀吉に切腹を命じられそれを伝えに来た使いの者に「お茶の支度ができております」と使いにお茶をだして一息ついてから切腹したという話は有名です。

取り乱さず最後まで自身の茶道の美学を貫いているのは凄いですね。彼は彼の本当の人生を生きていたからこそでしょう。死を目前にして慌てて生き方を変える、その時点で自分の生きてきた人生は本当に望んでいた人生ではないのかもしれません。利休の精神からは学ぶことが多いですね。

さて、本日はSB C&S株式会社と株式会社ホロラボが、3D CADやBIMで作成した設計データを自動的にARやMRに変換できるという「mixpace(ミクスペース)」という技術を開発したという話題。


出典:SB C&S

データを自動変換しHoloLensなどのAR/MRデバイスで確認

製造業や建設業向けの可視化ソリューションとして開発された「mixpace」ですが、誰にでも手軽に簡単に3D CADやBIMの作成データをAR/MR対応デバイスで確認可能なモデルに変換できるのが最大の特長。


出典:SB C&S

主に「設計」「製造」「建設」「配置シミュレーション」「施工」「保守」など各シーンにおいて、リアルスケール及びデジタルモックアップでの活用が簡単におこなえるようになります。


出典:SB C&S

従来、3D CADやBIMのデータをARデータなどに変換するには手作業で何日もかけておこなっていましたが、この「mixpace」を活用することで、その変換作業は最短で約10分という超スピードでしかも自動的に完了。作業時間の飛躍的短縮が見込めます。

mixpaceの特長

・3D CAD、BIMデータをアップロードすると、自動でAR/MRに変換
・AR/MR開発の専用スキルがない人でも簡単に利用可能で、AR/MR化の作業効率が大幅向上
・クラウドサービスの活用で、場所や環境を選ばずいつでも利用可能
・オートデスク社の「Forge」を採用しており、数十種類のファイルフォーマットに対応
・変換されたデータは日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームMicrosoft Azure上のセキュアなストレージに保存


出典:SB C&S

まとめ

これからの流れ的にかなり有用なソフトウェアになることは間違いなさそうです。CADデータを使うことの多い建設業などではそれを簡単にARに変換できるとなると、例えばホロレンズがあれば現場でのリアルスケールでの確認が簡単におこなえるようになります。

つい先日マイクロソフトから性能が大幅アップした新型ホロレンズ2の発表がありましたし、現場でのAR/MR活用が加速してきそうです。

これまでパソコンのディスプレイという2次元の平面空間で3次元データを作成しても、結局は2次元のディスプレイ上でしか確認できませんでした。


出典:SB C&S

ホロレンズなどの3次元デバイス空間ではまさに3次元で確認できるので、これからの現場は3次元データを反映し確認しながらの作業という流れが当たり前になりそうですね。

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