経済産業省が石油プラントのドローン実証検証実施

sugitec

こんにちは。昨今では自治体でもドローンを活用してのインフラなどの点検が広がりを見せていますが、この度大阪堺市の方で、川をまたいで設置されている水道管(水道橋)の点検を行うのにドローンが活用できないか、初の実証実験を行ったそうです。

堺市内には約300ヶ所もの水道橋があるそうで、従来は市の上下水道局職員が目視確認を行っていたそうですが、民間業者の協力を得て、特に水道管の下部など目視では確認がしにくい部分に対してドローンで撮影を行ったそうです。

目視による点検と今回の結果を比較検証して実用化を検討する。とのことですが、間違いなくドローンの方が効率的に確認できる上に、人の目の解像度では分からない傷なども見つけられることでしょう。

さて、そんな既存の目視点検をドローンに置き換える流れが増えてきている中、経済産業省の方でも石油化学プラントの設備内部の点検をドローンに代替えできないかの検証が始まります。

石油化学プラントの法定検査を代替する可能性を検証

この実証検証ですが令和2年1月30日(木)に、出光興産千葉事業所の石油化学プラント設備内部でドローンを飛行させ検査を行い、安全性と法定検査を代替えできる可能性を検証するもの。


出典:経済産業省

検証背景

・石油化学プラントにおけるドローン活用は、設備点検自体を容易にし、さらに点検頻度を増加させることができるなど、安全性・効率性を向上させ、さらに保安業務の合理化を図る上で重要。

経済産業省では2019年3月に消防庁や厚生労働省と連携し、石油化学プラントの屋外においてドローンを安全に活用するためのガイドラインを整備したばかりですが、これにより事業者による試行的なドローン活用が急速に進展しているとのこと。


出典:経済産業省

・一方、橋梁や道路といった社会インフラ分野では、すでにドローンによる目視検査の代替が実現。プラント分野においてもドローンの活用を本格的な実装に近づけるためには、ドローン等による点検が目視を代替えするものとして制度上、位置づけることが重要。

さらに従来の人による目視検査と比較して、ドローン等の検査では撮影された画像データを事後的にチェックできること、ビッグデータとして自己予兆に活用されることが機体されます。

・プラント点検においてドローンの本格的実装を進めるため、まずは実際にドローンをプラント内部で飛行させ、法定検査を代替えする可能性の検証を行うほか、設備内部で安全に飛行させるための課題を整理することが必要です。

実証実験内容

経済産業省では、令和2年1月30日に出光興産株式会社、およびブルーイノベーション株式会社と連携し、出光興産千葉事業所において、プラントタンク内部でドローンの飛行試験を実施します。

その飛行試験の結果を踏まえ、以下検証と課題整理を行っていくとのこと。

1.プラントの法定検査(目視)を代替する可能性の検証を行い、今後制度上の位置づけについて検討を行う。

2.プラントにおけるドローンガイドラインの改訂(設備内部での飛行の安全性等)に向けた課題整理を行う。


出典:経済産業省

まとめ

このプラント点検で活用されるドローンですが、「Flyability」社の「ELIOS2」になります。これは以前にご紹介したことがありますが、ブルーイノベーションが提携した点検分野に特化したドローン機体開発を行うスイスのベンチャー企業が開発したドローンです。

本体を守るように丸いガードがあることから、球体ドローンとも呼ばれたりしています。高性能なドローンで、施設内や狭隘空間などでの安全な調査が出来るほか、屋内の飛行で懸念されているコンパスエラーも起こりません。

また、対象箇所の長さを計測できたり、3Dモデリング作成機能まで搭載されており、計画~報告書作成まで一貫したサポートを可能としています。

海外ではすでにこの「ELIOS2」を活用した下水道点検やタンク内部の点検が行われ、既に多数の実績がありますので、今回の実証検証においても良い結果が見込まれることでしょう。

タイトルとURLをコピーしました