建築・土木の生産支援サービスが新たにAI活用サービスをリリース

sugitec

こんにちは。土木・建設業界では、工事の他にも書類の作成や写真整理など多くの業務が存在しており、規模が大きくなればなるほどその業務量も多くなっていきます。中には報告書の作成など紙をベースとしたアナログな業務を中心とするものもあり、非効率な業務が多く存在しているという課題もあり、効率化が求められています。

そんな非効率な業務を改善し、業務時間の削減や生産性向上を実現するサービスとして「株式会社フォトラクション」の「Photoruction」という生産支援クラウドサービスがリリースされており、工事会社や設計事務所など50,000件以上の現場で活用されているとのこと。

その「Photoruction」が新たにAIの機能を活用した、建設BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスとなる「Photoruction Eye(フォトラクションアイ)」をリリースしたとのこと。

建設業に特化したAIと建設技術者となるオペレーターの力を合わせたサービス


出典:Photoruction

Photoructionとは

もともと写真管理サービスとして始まったサービスですが、現在クラウドシステムを導入し、現場で必要となる図面や工程管理など情報をリアルタイムに関係者に共有ができるサービス。現場作業時間や報告業務、情報共有にかかる時間を効率化します。2020年4月時点でこのサービスを活用している建設プロジェクトは5万件を超えるとのこと。

PhotoructionにAIを活用した新サービス「Photoruction Eye」

このPhotoruction Eyeですが、写真や図面、書類などのデータをPhotoructionにアップロードするだけで、普段建設業でおこなっている業務を「株式会社フォトラクション」が代行を行ってくれるとのこと。また、蓄積したデータをAIに学習させることで、利用企業専用のAIが構築されスピードと精度が向上していくそうです。


出典:Photoruction Eye

代行できる業務の例としては
・工事写真台帳作成
・書類のデータ化
・配筋検査野鳥の作成
・図面からの数量拾い

完全にAIに任せるという訳ではなく、専業のオペレーターとAIが連携して情報の補正を行っていくという形になっています。例としては、積算業務の場合、ユーザー側で建物の図面をクラウドへアップロードするだけでAIが必要情報を抽出し、その情報を人間のオペレーターがチェックして更に精度を上げたものをユーザーに戻します。

リリースの背景

需給の波が大きい建設産業では、自社で請負きれない業務に関しては外部に委託する事で成長してきました。一方で仕事の需要の波があることに加え予測も難しく、状況に応じ外注先を確保したり探すという必要があり、産業にある労働力を最大化することが極めて難しいという状況にあります。

同社ではPhotoructionをリリースしたものの、クラウドサービスだけではその問題を解決することが難しいと考えており、Photoructionの提供に加え、建設業に特化したAIと建設技術者のオペレーターを組み合わせた新しいサービスであるPhotoruction Eyeのリリースに至ったとのこと。

このサービスを活用したユーザーからの声

工事写真台帳の作成時間が2,000分削減(写真1,000枚)
事務所へ戻ってからの写真整理、台帳作成が不要に。生産性向上に加え黒板情報によるデータ管理が可能になった。

書類50枚のデータ化の作業時間1,000分削減
現場でのメモや作業内容を事務所へ戻ってデータ化する業務が不要に。現場と事務所での二度手間を解決した。

黒板情報300枚の作成にかかる作業時間960分削減
配筋検査前の業務が不要になり、検査前の多忙な時期の業務効率化、検査自体の効率化、検査内容のデータ管理が可能になった。

建築面積50平方mの各スラブ面積、基礎梁長さ、人通口数量の拾い作業時間50分削減
紙図面から情報を手作業で拾っていた業務が不要となり、手入力していたエクセルも自動出力が可能になった。

まとめ

全てをAIに任せるというのではなく、人と連携することによって高い精度での提供を可能としているのが特徴です。業務数をこなせばこなすほど利用企業に合った形でAIの精度と速度が上がっていきます。

写真台帳や数量拾いなどの業務は意外と時間のかかる場合もあるので、投げておけば上がってくるというのは便利ですね。

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