古い建機でも後付け装着で遠隔操作を可能にするシステム

sugitec

記事のポイント

・ARAV株式会社(以下、ARAV)が、同社の主となるソリューションのひとつである遠隔操作について、新たな遠隔操作システム「Model V(モデルブイ)」をリリースした。

・遠隔操作システムのModel Vは、10~20年以上前に製造された建機にも後付けで装着可能な遠隔操作システムだ。スマートフォンやタブレット、PCより建機の遠隔操作が可能となる。

古い建機にも後付可能。容易に取り付け・取り外しが可能で装着したまま人が搭乗した操作も可能


出典:ARAV

このModel Vの遠隔操作の特徴としては、スマートフォン、タブレット、パソコンからそれぞれ建機の遠隔操作が可能となっており、スマートフォンとタブレットはタッチパネルでのタッチ操作が可能となっている他、専用のコントローラを装着することで、操作がより容易になる。

パソコンの場合においても、ジョイスティックのようなコントローラを接続できることから、操作者に合わせたインターフェースが用意されているのが特徴だ。

スマートフォン × 専用コントローラ


出典:ARAV

タブレット × 汎用コントローラ


出典:ARAV

ノートPC × ジョイスティックコントローラ


出典:ARAV

また、レガシーな建機でも遠隔操作を可能に、というワードにもあるように、10~20年以上前に製造された古いタイプの建機でも遠隔操作を可能にする。これは建機を改造しなくとも後付けのアタッチメントを建機に装着するだけで遠隔操作を可能にする優れたものとなっている。


出典:ARAV

また、接続可能距離に関してはShort RangeとLong Rangeが用意されており、Short Rangeは100kmまでの距離で接続、遠隔操作が可能だ。そこまでの長距離を必要とせず、本社などから現場の建機を遠隔操作したいというニーズに応える。

一方、Long Rangeは接続可能距離の最大実測値が1,141kmという超長距離の遠隔操作を可能とする。ARAV社の公式によると、この距離はこれまでの実証実験での最大実測値が1,141kmということで便宜上この数値としているが、1,141km以上でも接続は可能とのこと。日本の裏側に位置する南米ウルグアイに置いてある建機を遠隔操作できるとしている。

このModel Vだが、これ以外の遠隔操作ソリューションも今現在公開に向けて研究・開発されているという。今後のARAV社の遠隔操作ソリューションに注目だ。


□ARAV株式会社
レガシーな建機でも後付けで遠隔操作を可能にする「Model V」をリリース
リリース記事:https://www.arav.jp/blog/97/

Model Vプロダクトサイト:https://www.remotecontrol.arav.jp/modelv/

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