戸田建設がヒヤリハット報告をデジタル化するアプリを開発

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記事のポイント

・戸田建設株式会社(以下、戸田建設)は、現場のヒヤリハット報告と、新ヒヤリハット報告(建災防で開発された新方式)に対応したアプリ「ヒヤリポ」を開発した。

・「ヒヤリポ」は従来、紙のKY記録表に記入して行っていた報告を各作業員のスマートフォンから記録することを可能にし、また報告された内容のリアルタイムな通知、可視化、データベース化を可能とした。

建災防方式の新ヒヤリハット報告の導入

戸田建設は、現場のヒヤリハット報告及び、建災防(建設業労働災害防止協会)で開発された新方式である、新ヒヤリハット報告に対応したアプリケーション「ヒヤリポ」を開発したと発表した。

この「ヒヤリポ」の活用によって、従来では紙媒体であるKY記録表に記録していた報告を、各作業員のスマートフォンを使って記録でき、報告された内容のリアルタイムな通知や可視化、データベース化が可能となる。また、建災防がまとめた建設業全体における平均値と比較することで、現場の安全衛生活動の改善につなげる。


出典:戸田建設

戸田建設では安全性NO.1企業を目指す活動の一環として、現場でのヒヤリハット事例に着目しているという。これまでヒヤリハットの記録は紙の記録表に記入し報告するという方式であったが、その方法の場合、報告の確認やその後の集計にも時間がかかっていたという。

また、記入するタイミングが遅れてしまうことで、正確性が落ちてしまうという状況が見受けられたそうだ。そこで、作業員のスマートフォンから報告できるようにすることで、よりタイムリーで正確な情報収集を実現、且つ建災防方式「新ヒヤリハット報告」を包含したアプリケーションを開発に至っている。


出典:戸田建設

ヒヤリポの主な特徴は以下

①作業員に親しみやすく、且つ操作性を意識したデザイン
②報告を4ステップ分割することで、任意のタイミング、必要に応じた詳細の報告が可能
③他の人の報告事例が閲覧可能
④報告に対する元請社員への通知と元請社員からのフィードバックが可能
⑤報告に対するポイント付与機能により報告しやすい風土の醸成をサポート
⑥管理画面における現場報告のリアルタイムな集計・可視化。また建災防が算出した業界全体の平均値との比較によって推奨される安全衛生活動の提示等

戸田建設では、複数現場でこの新アプリのトライアルを実施し、現場利用における詳細ニーズ/課題の抽出と必要な機能改善を実施していくとのことだ。


□戸田建設株式会社
ヒヤリハット報告のデジタル化アプリケーション『ヒヤリポ』の開発
リリース記事:https://www.toda.co.jp/news/2021/20211102_002987.html

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