汎用のカメラとタブレットを活用した鉄筋出来形自動検測システム

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記事のポイント

・株式会社日立ソリューションズ(以下、日立ソリューションズ)が、タブレットで鉄筋の間隔の計測や帳票の自動作成・出力ができるシステム「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」の販売を12月2日より開始した。

・このシステムは、三井住友建設と共同開発したシステムとなる。汎用的な市販のデプスカメラ(深度センサーのついたカメラ)をタブレットに接続し、撮影を行うことで、対象の鉄筋本数と鉄筋間隔を計測でき、計測結果がクラウドの帳票生成サービスに送信されることでクラウド上で帳票が自動生成される。

リアルタイムな鉄筋の出来形検測による作業の省力化

日立ソリューションズは、タブレットで鉄筋間隔の計測ができたり帳票の自動作成・出力を行える「GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム」の販売を開始した(2021年12月2日より)。

このシステムは、市販されている汎用的なデプスカメラ(奥行きを取得できる深度センサー付きのカメラ)を接続したタブレットで鉄筋を撮影することで、鉄筋の本数と間隔を計測することが可能となっている。計測の結果はクラウドの帳票生成サービスに送信されることで、クラウド上で帳票の自動生成もされるという。


出典:日立ソリューションズ

これまでの建設現場での鉄筋の計測や帳票の作成作業は、3人一組で行ってきたそうだが、このシステムの活用により1人で従来の3分の1の時間で行えるようになるという。

また、市販の汎用的なデバイスが利用できるのも導入しやすいポイントとなっている他、費用はサブスクリプション型での提供となり、導入費用も抑えられている。

GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム

1.市販のデプスカメラとAndoroidタブレットを利用し、低コストで導入可能
専用機器が不要で、市販のデプスカメラとAndroid OS搭載タブレットがあれば自動計測が可能となるため、低コストでの導入が可能。機器の総重量も1kg以下であり可搬性が良く負担も軽減される。

2.3つのステップと使いやすいインターフェースで作業省力化
従来3人一組で計測と鉄筋出来形検測調書を作成していたが、システムの活用で1人の作業員が計測から帳票作成までを簡単に3ステップで行うことができる。煩雑な事前準備作業も不要になり、現場作業負荷を軽減する。


出典:日立ソリューションズ

3.継手長計測やかぶり計測にも対応
鉄筋本数や間隔の計測だけでなく、継手長計測(2点指定による距離計測)やかぶり計測(純かぶりの計測)の機能が搭載されており、鉄筋計測作業の負荷を軽減できる。


出典:日立ソリューションズ

日立ソリューションズでは、PRISM(内閣府官民研究開発投資拡大プログラム)の一環として「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に取り組んでいるという。その中でこの鉄筋出来形検測は、業界でも省力化の求められる業務の一つであったという。今後、日立ソリューションズではこのシステムを幅広い企業に向け提供していくとしている。

尚、このシステムは2021年12月6日(月)~8日(水)に、東京ビッグサイトで行われる建設DX展にて、日立ソリューションズブースに出展される予定だ。


□株式会社日立ソリューションズ
汎用カメラとタブレットを活用した鉄筋出来形の自動検測システムを販売開始
リリース記事:https://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2021/1201.html

この件に関するお問い合わせ
日立ソリューションズお問い合わせ:https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/newsrelease/input

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