タワークレーンの遠隔操作システムが工事に導入される

sugitec

こんにちは。先日弊社も参加していた建設DX展でも展示されていた、鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)と株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)、株式会社アクティオ(以下、アクティオ)、株式会社カナモト(以下、カナモト)の4社で共同開発された、タワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo」が、実際の現場に本格導入されたと発表がありました。

現場は大阪市内の建設現場で、解体作業に活用されるそうです。実は昨年20年の4月にも東京都内の建築現場で、仮設材の荷降ろしに活用されたそうですが、日中のすべての作業を遠隔にて行うというのは今回が国内で初とのこと。


出典:鹿島建設

「TawaRemo」の専用コックピットを用いて行われた作業は建設資材の揚重作業で、従来のタワークレーン頂部の運転席から操作するのと同等の作業が行えることが確認されたそうです。


出典:鹿島建設

遠隔地からでも現場の作業と同等の結果が得られたのは素晴らしいですね。通常、タワークレーンの運転席への乗り込みは高所となり危険が伴いますが、そもそもオペレーターがそこへ乗り込む必要が無くなるため、作業環境が大幅改善しています。

運転席への乗り込みも約30分くらい掛かっていたそうなので、その時間も削減され、安全性の他に生産性向上にも繋がっています。


出典:鹿島建設

この「TawaRemo(専用コックピットタイプ)」ですが、2022年初旬にはカナモト社が5~10台を目標に増産し、アクティオ社が保有するタワークレーンの改造を順次実施していく計画があるようです。そしてそれを用いて鹿島建設、竹中工務店で「TawaRemo」を適用する現場数を拡大していくとのこと。

また、さらに技術連携先の清水建設と、施工ロボット・IoT分野における技術連携に関するコンソーシアムである、建設RXコンソーシアムの参画企業とも連携し、「TawaRemo」の実工事への普及を加速させ、オペレーターの作業環境の改善と生産性向上を図っていくとしています。


□鹿島建設株式会社
タワークレーン遠隔操作システム「TawaRemoR」を工事に本格導入
リリース記事:https://www.kajima.co.jp/news/press/202112/14a1-j.htm

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