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KMLAセンサー 熊谷組

sugitec

概要

株式会社熊谷組(以下、熊谷組)が開発した「KMLA(Kumagai Magnet Light Alarm)センサー」を、熊谷組のグループ会社である株式会社ファテックから、2022年9月1日より販売を開始というリリースニュースをお届けします。

KMLAセンサーの販売開始

熊谷組が開発した「KMLA(Kumagai Magnet Light Alarm)センサー」を、熊谷組のグループ会社である株式会社ファテックから、2022年9月1日より販売を開始しました。なお製造は東亞エルメス株式会社に委託しています。

KMLAセンサーは、鋼製の部材に設置することで、部材に閾値以上のひずみが生じた時に光のアラームを発し、危険の可視化を行うセンサーです。

掘削工事などの際、土留め支保工の部材に本センサーを設置することで、部材に変状が生じた時、作業者がリアルタイムで危険を察知でき、危険の見える化に貢献します。

本センサーは磁石で鋼材に設置できるため、設置に特殊な技能を必要とせず、だれでも簡単に設置と取り外しが行えます。

KMLAセンサー(左:正面、右:側面)

2020年に本センサーを開発し、発表後、多くのお問合せがあり、これまで社内で2件、社外で3件の現場で、基礎工事の安全管理や部材の軸力計測のため、本センサーが採用されています。

センサーの普及展開活動の一環として、公益財団法人高速道路調査会が主催する「ハイウェイテクノフェア2021」や、国土交通省のインフラメンテナンス国民会議と株式会社日本経済新聞社が共催する「社会インフラテック2021」に本センサーを出展し、2022年5月には「構造体の損傷検知装置」の名称でセンサーの基本特許を取得いたしました。

また2022年10月に国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録が完了いたしました。
現場での実証や研究開発による各種改良を経て、この度、KMLAセンサーの販売に至りました。

特許概要

           特許番号                         特許第7073159号              
登録日2022年5月23日
特許権者株式会社熊谷組
発明の名称構造体の損傷検知装置

NETIS登録情報

          NETIS番号                             KT-220135-A                    
新技術名称KMLAセンサー
登録日2022年10月13日

今後の方針

今後の方針ですが、さらなる現場の安全性と利便性の向上に向けて、KMLAセンサーの高性能化に取り組んで参ります。

また、株式会社パトライト、およびソナス株式会社の2社と、KMLAセンサーと連携できる装置・システムの開発に取り組んでおります。

株式会社パトライトは情報伝達用報知機器を得意としており、現場内に設置したKMLAセンサーの信号を無線送受信機で中継することで、現場から離れた現場事務所でも即座に異常を検知できる装置を開発しております。

またソナス株式会社はIoT無線による現場でのセンシングを得意しており、KMLAセンサーを独自の無線通信規格UNISONetに組み込むことで、計測データをクラウド上で管理確認でき、遠隔からKMLAセンサーとコマンドを送受信できるシステムの開発に取り組んでおります。

販売方法・販売価格

KMLAセンサーは、販売と月単位でのリースが可能です。
部材の変状を光のアラームで知らせる「標準タイプ」を基本とし、オプションで計測データをSDカードへ記録できる「データロガー機能」※1、光だけでなく音でも危険を知らせる「ブザー機能」※2を追加することができます。購入・レンタルのお問合せ、および修理等のご相談は、株式会社ファテックまでご連絡ください。

価格表

            スペック                            販売価格                
標準タイプ170,000円
データロガー機能付き230,000円
ブザー機能42,300円

株式会社ファテック
ホームページ http://www.fa-tec.co.jp/
電話番号 03-3235-6268

※1 データロガー機能
KMLAセンサーにSDカードスロットを追加でき、計測データをSDカードへ保存できます。計測間隔は最短で10秒に1回で、512MBのSDカードの場合、約650日間連続で計測が可能です。本センサーは2GBまでのSDカードに対応でき、最長約7年間連続で計測が可能です。

※2 ブザー機能
ブザーをKMLAセンサーに接続することで、光のアラームと連動して音による警報を鳴らすことができます。ブザーもセンサーと同じく磁石で部材に設置することができます。

ブザー接続状況および動作イメージ図

株式会社熊谷組
熊谷組は、土木・建設に関する事業を行う総合建設会社です。1898年の創業以来120年にわたり、オフィスや集合住宅・宿泊・物流・医療・商業建築から、橋やダム・トンネルなどのインフラまで、建設を通して国内外の社会基盤と生活インフラを支えています。

株式会社ファテック
株式会社ファテック(本社:東京都新宿区津久戸町 取締役社長:青野孝行)は、土木・建築における最新技術開発成果に基づく商品を提案する総合技術商社です。建設資材・機材や緑化資材・機材の販売およびリースだけでなく、それを最大限に活用するための技術も提供しています。

株式会社パトライト
株式会社パトライト(本社:大阪市中央区久太郎町 代表取締役社長:高野尚登)は、「光」「音」「文字」を活用した報知機器、ネットワーク技術と融合させることで、さまざまな業界で活躍する情報伝達用報知機器を提供しています。

ソナス株式会社
ソナス株式会社(本社:東京都文京区本郷 代表取締役:大原壮太郎)は、独自開発のIoT無線UNISONet(ユニゾネット)を活用し、デバイスからクラウドまで一気通貫のIoTプラットフォームを提供する東京大学発のスタートアップです。

資料引用:熊谷組


[本リリースに関するお問い合わせ先]

リリースニュース
https://www.kumagaigumi.co.jp/news/2022/pr_20221018kmla_1.html
株式会社熊谷組 経営戦略室
コーポレートコミュニケーション部 電話03-3235-8155

[本製品に関するお問い合わせ先]
株式会社熊谷組 技術本部
技術研究所 電話: 029-847-7505

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