竹中工務店✕アルモ
建設機械の稼働・停止を自動検知するIoTデバイス「どんだけ」開発・適用。

sugitec

概要

株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)は、竹中グループCO2削減長期目標を達成するため、建設現場における建設機械のCO2排出量の自動モニタリングを開始しました。
CO2排出量の自動モニタリングは、竹中工務店と株式会社アルモ(以下、アルモ)が共同開発した建設機械の稼働・停止を自動検知するIoTデバイス「どんだけ」と、竹中工務店とユアサ商事株式会社(以下、ユアサ商事)が2023年1月に共同開発した「CO2排出量モニタリングシステム」(※)を連携することで実現したというリリースニュースをお届けします。

建設現場における重機のCO2排出量自動モニタリングを開始

竹中工務店では、2023年2月1日以降着工した全新築工事に「CO2排出量モニタリングシステム」を導入しています。
今後、機械保有会社、レンタル会社と「どんだけ」の運用体制を整備することで、建設現場への導入を推進し、「CO2排出量モニタリングシステム」との連携により、CO2排出量を自動モニタリングする適用範囲の拡大を図ります。

竹中工務店の建設現場から排出されるCO2のうち、スコープ1(重機などの稼働に使う軽油由来)が約75%、スコープ2(場内照明や仮設事務所などに使う電力由来)が約25%です。
CO2削減長期目標の第一目標である2030年に、スコープ1+2の2019年比46.2%削減の達成に向け、本システム導入によって建設現場におけるCO2削減策の効果と検証、全社での状況の把握により、効果的な削減策の抽出・水平展開を図り、CO2排出量の目標管理をきめ細かく行います。

今後も、竹中グループCO2削減長期目標を達成すべく、工事で用いられるエネルギーのグリーン化をはじめ、さまざまな取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

※「CO2排出量モニタリングシステム」
株式会社ゼロボードの建設業界向けGHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化ツール「zeroboard construction」に、ユアサ商事と竹中工務店で自動データ収集機能を実装させたシステム

IoTデバイス「どんだけ」の概要

「どんだけ」は、電流を検出するセンサーと防水ケースに内蔵した通信装置で構成されます。
「どんだけ」を建設機械のバッテリーに取り付けることで、機械の稼働・停止状態を検知します。
検知した情報を内蔵した通信装置から「CO2排出量モニタリングシステム」に送り、建設機械の稼働時間からCO2排出量を算出します。

本装置の導入により、建設現場で使用する全てのエンジン式建設機械のCO2排出量算出において、機械台数等の手入力が不要となり、省力化が図れるとともに、より精度の高い排出量がタイムリーに把握できます。
現在、工事中のプロジェクトで、クローラクレーン、杭打機、油圧ショベル、フォークリフト、高所作業車、発電機への本装置の適用を進めています。

IoTデバイス「どんだけ」

フォークリフト

油圧ショベル

高所作業車

CO2排出量モニタリングシステム

資料引用:竹中工務店

おわりに

「どーんだけぇ~」ではなく「どんだけ」というキャッチーなネーミングのIOT機器を重機に装備してCO2排出量をモニタリングできるこのシステム。システムの包括的なパッケージネーミングも気になるところです。

CO2排出量モニタリングシステムは、地球温暖化対策の推進につながる有効な手段です。
システムを活用することで、企業や団体は、自社のCO2排出量を把握し、削減対策を講じることができます。また、こうしたシステムは、政府や自治体などの政策立案にも活用することができます。

しかし、システムの導入・運用にはコストがかかり、システムの精度が十分でない場合があります。
そのため、システムの活用を検討する際には、これらの課題を十分に検討する必要があります。

地球温暖化対策は、地球規模の課題。
企業や団体は、CO2排出量モニタリングシステムの活用などを通じて、自らの役割を果たしていくことが求められています。


参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社竹中工務店
https://www.takenaka.co.jp/news/2023/06/03/

□株式会社アルモ
https://rmoism.com/lot%e3%83%87%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%80%8c%e3%81%a9%e3%82%93%e3%81%a0%e3%81%91%e3%80%8d/

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