NTTテクノクロス
太陽光パネル点検アプリ「みるソラ」販売開始。

sugitec

概要

NTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス)は、太陽光パネル施工・点検事業者やドローンサービス事業者に向けて、太陽光パネル点検の画像検査から報告書作成までの時間を約8割削減する太陽光パネル点検アプリ「みるソラ」を2023年8月2日から販売開始というリリースニュースをお届けします。

異常の検出や報告書作成機能により点検作業を大幅に効率化

近年、太陽光パネルの点検にドローンの活用が進んでいます。具体的には、赤外線カメラと可視光カメラを搭載したドローンによる撮影、画像検査、異常箇所の特定、報告書作成・提出の後に、検査結果に基づいた現地での目視点検や修理などが行われ、現地訪問は複数回にわたります。

また、ドローンによる点検は、パネル温度を可視化する赤外線画像と太陽光パネルの汚れや破損等の状態を確認できる可視光画像を用いることで目視点検に比べて時間短縮が図れる一方、撮影画像が膨大となることから、画像の検査・分析、報告書の作成に時間を要していました。

このような背景の中、画像処理技術を活用した製品を展開するNTTテクノクロスは、太陽光発電O&M(オペレーション&メンテナンス)サービスを展開する株式会社ミライト・ワンと各種ドローンサービスを提供する株式会社ミラテクドローンの協力のもと、太陽光パネル点検アプリ「みるソラ」を開発しました。

今後もNTTテクノクロスでは、業務効率化を実現するさまざまな製品提供を通じて、社会やお客様の課題解決に貢献してまいります。

特長

(1)赤外線画像と可視光画像の連動表示により、異常個所の原因特定を迅速化

赤外線画像で検知した故障原因となる熱異常(ホットスポット)を可視光画像で確認することができ、異常原因の特定が迅速に行えます。

(2)現地での作業効率化を実現する報告書作成機能

診断した画像(赤外線画像と可視光画像)とメモ欄に入力した画像診断の所見は、報告書として出力でき、現地での点検・報告業務の効率化が図れます。

(3)撮影条件に合わせた詳細な温度設定が可能

点検する季節や時刻、気象条件によって検出したい異常箇所の温度が変化するため、点検現場での撮影条件に合わせて詳細な温度設定が可能です。

A:ドローン撮影画像からサイト全体を自動合成
静止画像のGPS情報から画像を合成し、全体図として自動生成

B:連動表示による原因確認
赤外線画像に検出された熱異常箇所を可視光画像にて原因が特定可能

C:選定画像とメモ(所見)を報告書に出力
選定した画像にメモ(所見)が入力でき、報告書(PowerPoint形式)として出力可能

価格(税別)

契約手数料 50,000円

ライセンス利用料(パネル枚数による従量課金制)
40,000枚以下 15,000円/1,000枚
40,001枚以上 10,000円/1,000枚

※アプリケーションのみの提供となるため、ドローンでの撮影費用は含まれていません。
※1サイトを1点検する毎に契約が必要となります。

*「みるソラ」はNTTテクノクロス株式会社の商標です。記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。

資料引用:NTTテクノクロス

おわりに

ソーラーパネルの寿命は30~40年と言われています。
物理的な損傷が無ければ半永久に稼働するとのこと。太陽電池に使われている素材は石、ガラス、シリコン等の無機物で、精密な電子部品は使用されていないため、堅固なのです。
太陽光パネルを構成する部品の若干の風化はありますが、太陽電池自体は年月が経ってもさほど発電効率が落ちず、長寿命であることが実証されています。導入から40年以上経っても稼働しているソーラーパネルが国内には多くあります。
しかし、ごく稀に鳥や小動物、自然災害による配線トラブルやパネルの破損がないとはいえません。太陽光発電の寿命を延ばし、安定した発電を継続するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、住宅に設置されたケースのメンテナンスにかかる費用を見ていきましょう。
主要な費用は以下の2点。

①定期点検1回(1~2万円程)
固定価格買取制度(FIT)を利用した住宅用太陽光発電設備は、定期的な保守点検が義務付けられています。頻度は少なくとも4年に1度とされていますが、毎年実施すると安心です。
点検の頻度が太陽光発電の稼働効率を高めて、設備の寿命を延ばすことにつながります。

②太陽光パネルの清掃1回(3~6万円程)
ソーラーパネルに砂埃や鳥のフン、花粉などが表面に付着して汚れていると発電効率が下がるので、
定期的に表面の清掃を推奨されています。

さらに、その他必要な費用として

①点検や清掃のための足場代
屋根上に設置された太陽光パネルの点検や清掃の際には、多くの場合で足場を組む必要があります。
足場費用は壁一面分で8万円前後が目安。

②トラブルや故障があった場合の修理費
通常の使用状況でのトラブルは、メーカー保証の対象になる場合もあるので確認は必要です。
ただし、台風や落雷などの自然災害にはメーカー保証は適用されませんので、
高額な費用が発生するリスクに備えて自然災害保険にも加入しておくことも肝要です。

③パワーコンディショナーのメンテナンスや交換費用
ソーラーパネルと別に、太陽光発電システムには直流電力を交流電力に変換する装置であるパワーコンディショナーが必要です。
パワーコンディショナーの寿命は10年から15年とされており、交換する場合は工事費込みで20~30万円が掛かります。また、電子基盤やファンなどの部品を交換した場合も5~10万円ほど掛かります。

簡単にですが、太陽光エネルギーを生産と利用するサイクルのなかで、かかるメンテナンスコストを見て来ましたが、電気のありがたさを痛感するリサーチとなりました。


参考・関連情報・お問い合わせなど

□NTTテクノクロス株式会社
IOWNデジタルツイン事業部 第一ビジネスユニット
みるソラ担当
リリースニュース:
https://www.ntt-tx.co.jp/whatsnew/2023/230801.html

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