清水建設 余剰品譲渡の社内専用Webアプリ「ReuseLink」を開発。

sugitec

清水建設株式会社(社長 新村達也 以下、清水建設)が、このほど社内の工事現場や部署で不要になった備品や資材などの余剰品を社内で再利用し、廃棄物削減に貢献する社内専用Webアプリ「ReuseLink」を開発というリリースニュースをおとどけします。

ReuseLink

東京支店での試行運用を通じて、余剰品を不要とする従業員(以下、“要らなくなった人”)と、それを必要とする従業員(以下、“要る人”)とのマッチングが促進され、余剰品の処分費削減や再利用によるコスト削減といった効果が確認されています。
本アプリは、6月から首都圏の支店、9月からは全社を対象に本格運用を開始する予定です。

Webアプリ「ReuseLink」の使用イメージ図

工事現場では竣工が近づくにつれ、再利用できる備品など余剰品が多く発生します。
引取先が見つからなければ廃棄されることになるため、10年以上前から東京支店が運営する物流センターで現場から余剰品を一時的に引き取り、その再利用を仲介してきました。
これにより、年間総額で1千万円程度のメリットがありました。
一方で、倉庫の保管容量の制約、送料負担の増加、管理者を介する運用による余剰品情報のタイムリーな共有の難しさ、マッチング機能の不足といった課題がありました。
そこで清水建設は、こうした課題を解消し、使い勝手の良い社内専用の余剰品譲渡Webアプリを開発、全社にマッチング機会を提供することにしました。

「ReuseLink」の利用者は従業員に限定されます。
余剰品が発生した現場の従業員“要らなくなった人”はアプリにログインし、余剰品を写真とともに登録して保管期間を設定します。

一方の“要る人”はログインし検索機能を使って必要な物品を見つけると、アプリの機能を通じて「引き取り」を申請します。
続いて両者でアプリのチャット機能を使い、引き渡し方法や発送先などを確認します。
“要らなくなった人”が引き渡し手続きを行い「発送完了」ボタンを押し、“要る人”が余剰品を受取り「取引終了」ボタンを押すことで一連の取引が終了する仕組みです。
キーワード検索機能の他、欲しい余剰品を社内に呼び掛けるリクエスト機能、コメントが投稿された時のメール通知機能なども備えています。

現在、余剰品の登録数は約400種類で、「ユニフォーム・安全用品」「ファイル」「現場用品」「事務用品」「日用品」「家電用品」の6つのカテゴリーに分類してアプリに登録しています。

また、運用に当たっては、10万円未満の余剰品を対象とし、送料のみ“要る人”が負担するルールを設けています。
試算では、全社展開により年間約3千万円のメリットが得られると見込まれています。

清水建設は今後、本アプリの活用を全社レベルで積極的に推進することで廃棄物の削減、資源の循環利用に努めるともに、「ReuseLink」のユーザーからアプリの使い勝手についてフィードバック情報を募り機能の向上を図る考えです。

資料引用:清水建設

おわりに

清水建設の「ReuseLink」開発は、単なる社内備品の整理に留まらない、建設業界における「攻めの資源循環戦略」と言えます。

建設現場特有の「竣工時の余剰」という課題に対し、メルカリのような直感的なUX(ユーザー体験)を導入することで、事務的なハードルを下げ、現場主導の循環を加速させた点が画期的です。
これにより、年間3,000万円規模のコスト削減が見込まれるだけでなく、Scope 3(サプライチェーン排出量)削減に向けた具体的なデータ活用が可能になります。

今後の展望として、このモデルは「自社内」の枠を超え、建設業界全体の共通プラットフォームへと拡張される可能性を秘めています。
例えば、JV(共同企業体)間での資材融通や、業界特化型の循環SaaSとしての外販展開など、資源循環を資本効率の向上に直結させる動きは、今後の業界スタンダードになるでしょう。

「所有」から「最適活用」へ。
建設DXとサーキュラーエコノミーの融合は、現場の負担を減らしながら企業の持続可能性を高める、極めて合理的な進化の形であるのではないでしょうか。


【リリースニュース配信元】

□清水建設株式会社
リリースニュース
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2026/2025061.html

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