株式会社マプリィ(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:山口圭司、以下 マプリィ)が、自社開発の国産レーザードローン「mapryM4」(以下M4)において、国土交通省が定める「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」の基準(±50mm以内)に対応した三次元点群の座標精度検証を実施し、その結果を公開というリリースニュースからです。
「mapryM4」出来形管理要領に対応

「ヘルマート変換(3点以上の基準点による座標補正)」を用いることで、実務で多用される対地高度50mでの検証を含め、全軸で要求精度をクリア。
国産機ならではの高いセキュリティ性能と、公共測量・土木現場で求められる厳格な精度を両立していることを実証いたしました。
背景と課題
現在、建設・土木業界ではi-Constructionの推進により、ドローンを用いた点群計測が標準化されています。特に公共事業においては、データの国外流出リスクを抑える「セキュリティ基準(国産機)」への対応と、出来形管理要領が定める「水平・鉛直誤差±50mm以内」という厳しい精度基準のクリアが同時に求められています。
マプリィは、これらのニーズに応えるべく、ハードウェア・ソフトウェア双方を自社開発する強みを活かし、実務に即した精度検証を行いました。
M4による解決策と実証データ
社屋周辺の基準点において、飛行高度を変えた精度検証を実施しました。
標定点を用いた「ヘルマート変換」を適用した後のRMSE(精度)データは以下の通りです。
【飛行高度別 精度検証結果(ヘルマート変換適用後)】
| 飛行高度 | XY軸(水平) RMSE | Z軸(鉛直) RMSE |
| 高度 30m | 34.6 mm | 30.8 mm |
| 高度 50m | 30.3 mm | 14.7 mm |
※ 国土交通省 出来形管理要領 目標精度:水平・鉛直ともに±50mm以内
「M4」測量・土木向けソリューションの強み
公共事業のセキュリティ要件をクリアする「国産」の信頼性
「M4」は、機体・センサー・アプリを国内で一貫して最適化した国産ドローン一体型モデルです。
政府基準への対応: 米国国防権限法(NDAA)準拠の通信モジュールを採用し、データの国外流出リスクを徹底排除。重要インフラや公共事業でも安心して導入可能です。
強固な暗号化: AES-256暗号化通信により、第三者による傍受や乗っ取りを防止。国産機指定の案件にもスムーズに対応します。
測量・土木に特化した高度な「座標変換」機能
現場の状況や求められる精度に応じて、最適な補正手法をソフトウェア上で選択可能です。
3点座標変換(ヘルマート変換): 公共基準点と点群データをミリ単位でマッチング。本検証で実証された通り、出来形管理要領に準拠した高精度な成果物(DXF等との比較)を作成できます。
1点座標変換(シフト補正): 基準点の設置が困難な箇所や、スピードが求められる簡易測量・土量計測において、迅速に現場座標へ合わせることが可能です。
連携アプリや解析ソフトによる簡単操作
複雑な操縦技術を必要とせず、誰でも標準的な手順で高精度なデータ取得が可能です。
自動飛行ルート作成: タブレット上の地図画面で範囲を指定するだけで、地形の起伏に合わせた飛行ルートを自動生成。
ワンストップ解析: 取得したデータは解析ソフトとの連携により、DSM・DTM・樹冠高モデルを自動生成。土量計算や森林資源量調査、補助金申請に必要な図面算出までを大幅に効率化します。
スペック等の製品情報は、製品ページをご覧ください。
M4製品ページ: https://m4.mapry.co.jp/
本件に関するお問い合わせ
本機能のご利用方法や、パートナーシップのお申込みは下記よりお問い合わせください。
お問い合わせ窓口: https://mapry.co.jp/contact/
資料引用:マプリィ
おわりに
国産ドローンが切り拓く、技術自立と地方創生の新たな地平
日本の空が今、劇的な変化の時を迎えています。
政府が国防と経済安全保障を掲げ、国内ドローン産業への強力な資本注入を開始したことで、「国産ドローン」は単なる期待の枠を超え、実力と信頼を兼ね備えた「国家インフラ」へと昇華しました。
その象徴的な一歩が、今回ご紹介した株式会社マプリィの「mapryM4」による検証結果の公開です。国土交通省の厳しい精度基準(±50mm以内)をクリアしつつ、通信の暗号化や国内一貫開発という「セキュリティの壁」を同時に突破した事実は、公共測量や重要インフラ、さらには防衛分野における国産機の優位性を決定づけるものとなりました。
ここで注目すべきは、この革新が都市部の大企業ではなく、兵庫県丹波市という「地方」から生まれている点です。森林や土木現場といった、ドローンを必要とする「切実な現場」のすぐそばで開発・テストを繰り返せる強み。このフィールドの近さが、机上の空論ではない、実務に即した圧倒的な「現場力」を生み出しています。
今後は、測量で培った高精度な3D地図技術が、有事の地形把握や自律飛行AIへと転用される「デュアルユース(民軍両用)」の流れがさらに加速するでしょう。
地方のスタートアップが磨き上げた技術が、そのまま国の安全保障を支える盾となり、同時に地域の課題を解決していく。この「地方発・国防準拠」のモデルこそ、今後の日本が目指すべき技術開発の理想形ではないでしょうか。
私たちは今、海外産への依存を脱却し、日本の知恵と現場の力が融合して「空の自律」が達成される瞬間に立ち会っています。
地方から世界へ、そして未来の安全へ。国産ドローンが描き出す次なる景色から、一瞬たりとも目が離せません。
【リリースニュース配信元】
□株式会社マプリィ
リリースニュース:https://mapry.co.jp/service/5777/
https://mapry.co.jp/
本件に関する問い合わせ:info@mapry.co.jp
□マプリィについて
マプリィは測量・林業・防災・農業・建設に関わる全ての方向けのサービスです。
これまで測量機器費用負担や機器操作/解析が難しく、ハードルの高かった三次元データなどの取得、解析や活用を容易に行えるソリューションを提供しています。