ローラー事故をICタグで防止するSafty2.0認証技術

sugitec

こんにちは。世間はGWですね。9連休もの休みの方もいれば、カレンダー通り又は仕事の方まで様々おられると思います。とりあえず何処へ行くにも人が多くなっているので大変ですね。

何やら2日から天気が崩れて雨になる他、3日には全国的に気温が20度に届かない所が多くなるようで、この時期にしては低い温度になるので体調を崩さないようにご注意ください。

さて本日は磁界を活用した安全システム(緊急停止)をご紹介。

ICタグを磁界で検知し完全停止できるWSシステム-TR

道路の舗装などに使用されるタイヤローラー。この建機による事故は毎年起こっているような状況で、特に多いのが不注意。これは乗っている側にも乗っていない作業者側にもあります。

ローラー後方に人がいるとは思わなかった、確認していてもそれが不十分で人に気づかなかった、または作業中にスペースに人が誤進入してきたなどの事例が多いです。

タイヤローラー自体が乗った時の目線が高くなるものが多いので、特にローラーの前後に近いほど死角となってしまいます。

そこで株式会社NIPPOが開発したのが、ICタグを活用し誤進入を検知した際に、タイヤローラーを自動的に緊急停止させるシステムです。

動作状況は以下

ちなみにこのシステムは一般社団法人IGSAPの「Safty2.0」の国内第一号として認証を受けています。

システムの5つの特長

1.ICタグを保有した作業員が磁界内に誤進入した場合に、タイヤローラーが緊急停止。
2.RFID方式により、濃霧・粉塵・煙・障害物等に阻害されず検知が可能。
3.RFID方式により、ICタグの向きに関係なく磁界内での検知が可能。
4.システム作動中は、タイヤローラーに装着した回転灯が点灯するので、システム作動の有無が確認可能。
5.検知エリアはタイヤローラー後方のみに形成される為、横で作業する作業員をご検知しない。


出典:NIPPO

RFID方式とは、Radio Frequency IDentificationの略で、電波(電磁波)を用いて、タグのデータを非接触で読み書きする方式のシステムです。よく活用されているのは商品を扱う店舗の棚卸しなど。

従来は商品に付いたバーコードを1品1品読み取っていましたが、それでは労力が掛かるのと読み取り忘れなどのミスが起こります。

そこをRFID方式にし、商品にICタグを付けることで、棚においてある商品を一括で読み取れるようになります。後は、お店の出口などでよく見る盗難防止用のゲートなどもそうですね。

まとめ

RFIDを安全装置として使用するのは良いアイデアですね。最近ではIOT技術を使って、現場の人や建機の位置や動きを把握するシステムが出てきていますが、安全面に関してはこのような分かりやすいものであっても良いと思います。

建機などで死界のあるもの、そしてそれが原因で起こっている事故はタイヤローラーに限らずあると思うので、システムの活用の範囲は広いと思います。

IoTと複合的に活用することにより、より安全な運用ができそうですね。

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