全日本ラリー選手権第4戦 加勢裕二杯 MONTRE 2025 ロッソモデロ 大東建託 GR ヤリスDAT 兼松✕山下 総合36位で完走!!

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JAF全日本ラリー選手権第4戦

6月6日-8日にかけて、群馬県安中市を拠点に2025年シーズンの全日本ラリー選手権(JRC)第4戦「加勢裕二杯 MONTRE 2025」が開催され、TOYOTA GAZOO Racing-WRJ(TGR-WRJ)から参戦した大竹直生選手/橋本美咲選手(GR YARIS GR4 Rally)が、MORIZO Challenge Cup(MCC)で4戦連続となる優勝を果たし幕を閉じました。
ロッソモデロ 大東建託 GR ヤリスDAT 兼松✕山下のリザルトははたして?


■開催日程
2025年6月6日(金)~ 6月8日(日)の3日間

■場所
群馬県・長野県
ラリースタート/ フィニッシュ : 安中しんくみスポーツセンター

■コース概要
スペシャルステージの路面 :ターマック
総走行距離 :518.83 ㎞
スペシャルステージの総距離 : 77.18km
スペシャルステージの数 :8 本
レグ・セクションの数 :2レグ・4セクション

■コースコンディション
土曜:晴れ ドライ
日曜:曇り ドライ

■エントリー車両

♯33 ロッソモデロ 大東建託 GR ヤリスDAT
 トヨタ GR ヤリス DAT RJ 車両
 Dr   兼松由奈 
 Co.Dr 山下秀

JN2Class / MORIZO Challange Cup
♯46 ロッソレーシング WinmaX DUNLOP スイフト
 スズキ スイフトスポーツ RJ 車両
 Dr   藤原友貴 
 Co.Dr 宮本大輝
JN4Class

■サービス/ メンテナンス
 TEAM KANEMATSU
 岐阜トヨペット


今大会は、群馬県を舞台に開催され、昨年に続き、人気漫画『頭文字D』の舞台として知られる「碓氷峠」がコースに設定され、大きな注目を集めました。

碓氷峠のステージは観戦可能エリアが設けられ、多くの観客が詰めかける中で、熱戦が繰り広げられました。イベント期間中の2 日間は雨が降ることはなく、路面コンディションも良好。

ドライバーたちは安定した環境の中で、セッティングやドライビングの限界を試される展開となりました。

また、約14km の『Yokuratouge』は特に厳しい設定で、後半が下り基調となるためブレーキへの負担が非常に大きく、マシンコントロールと冷静な判断力が求められるステージでした。さらに、夕暮れから夜にかけてのナイトステージもあり、非常に難易度が高く、ドライバーにとっては集中力と経験が問われるチャレンジとなりました。
チームとしては、前戦に続く2 台エントリーで、JN4 藤原/ 宮本組にとってはクラスチャンピオンを目指すための重要な一戦となりました。

LEG1(1日目)


JN2/MCC クラス兼松/山下組は、序盤から果敢にアタックを試みましたが、思うようにタイムが伸びず、苦しいスタートとなりました。
昼のサービスでセッティング変更を行い、午後の巻き返しを狙いましたが、残念ながらタイムアップには繋がりませんでした。

その後、ロガーデータを解析し、タイムが遅れているポイントを洗い出したうえで、夜のサービスにてさらなるセッティング変更を実施。

手探りではありましたが改善を重ね、LEG1 はクラス8位で折り返す結果となりました。
一方、JN4 クラスの藤原/ 宮本組は、スタート直後の14kmに及ぶロングステージ(SS1)
を好タイムで走りましたが、その後にブレーキトラブルが発生。フロントブレーキが効かない状況のなか、観客を沸かせる走りを披露しSS2をクリア、昼のサービスへ。

午後は、2 位につける高橋/ 箕作組の追い上げもありましたが、SS1 で築いたマージンを活かし、6.8 秒差で首位を守りきってLEG1 を終えました。

LEG2(2日目)


LEG1終了後の最終サービスにおけるセッティング変更が功を奏し、兼松/ 山下組は一気にペースを上げてアタックを開始。

13秒前を走る平川/竹原組を射程に捉え、すべてのステージでタイムを着実に詰めていきました。
最終SSでは、逆転に必要な4.7秒差を狙って渾身のアタックを披露しましたが、惜しくも0.6 秒届かず。女性クラス2位、MCC全体で9位という結果でラリーを終えました。

藤原/宮本組は、わずか数秒のタイム差という緊張感の中でも冷静さを保ち、ノートラブル・ノーミスの走りを貫きました。
最終的に6.1秒のリードを守り切り、見事、2戦連続での優勝を果たしました。

女性クラスでの表彰を逃したことは、非常に悔しい結果となりました。
しかし今回のラウンドは、前戦とはまったく異なる路面コンディションに対応する中で、最適なセッティングを模索し続けたことが成果に繋がり、最終SSではMCC全体で5番手タイムを記録するなど、今後に向けた大きな手応えを得ることができました。

また、藤原/宮本組がブレーキトラブルという困難な状況にもかかわらず冷静に対応し、ペースを落とさずにサービスまで戻ってきたこと、そして、そのトラブルに対し、迅速な修理で応えたサービスクルーの対応力も見事でした。

ドライバー、コ・ドライバー、そしてメカニックが一丸となって戦い抜く姿に、チーム全体の強さがはっきりと表れた一戦となりました。


■リザルト■

エントリー台数 67 台(オープン含 80台)

♯33 ロッソモデロ 大東建託 GR ヤリスDAT 
MCC 9位/12台(JN2 18位/22 台)
総合 36 位/67 台

♯46 ロッソレーシング WinmaX DUNLOP スイフト
JN4 1 位/6 台
総合 18 位/67 台

33 Dr 兼松由奈

モントレー2025、たくさんの応援ありがとうございました。今大会はDATとして2戦目。

攻めの走りを意識してペースを上げて挑みましたが、MCC 女性表彰には惜しくも0.6 秒届きませんでした。LEG1では、2本のステージどちらもクリーンに走ることができ、安心して攻めることができた反面、なかなかタイムに繋がらず、もどかしい1日目となりました。

マシンのセッティングや自分のドライビングについて、チームメンバーやKYBの松下エンジニアと相談を重ね、夜のサービスでセッティングを変更。
その結果、自分のドライビングと今回のステージに合ったセッティングとなり、2 日目はよりペースを上げて走ることができました。

ミスはあったものの、SS8ではMT車両で走った2戦のポジションに近いタイムを記録でき、DATでも自分に合ったセッティングが見えてきたことは、大きな収穫でした。ロッソレーシングの地元戦ということもあり、悔しさは残る結果となりましたが、これからも応援よろしくお願いいたします!

また、JN4 クラスでは藤原/ 宮本組が2 連勝を達成し、前戦に続いて素晴らしい結果を残すことができました。今回はトラブルもありましたが、岐阜トヨペット様の力強いサポートもあり、チーム全体で乗り越えることができました。個人の力だけでなく、チームとして強くなっていることが感じられて本当に嬉しいです。
そして、新たにJN4 チャンピオン獲得という大きな目標もできました。
これからもチーム全員で力を合わせて、さらに強いサポート体制を作り上げていけるよう頑張ります。

33 Co.Dr 山下秀

全日本ラリー2025前半戦最後となるMONTREが群馬県で開催されました。
DAT のヤリスとしては2戦目になります。
前戦から中2 週での開催となり、短い期間の中で準備をしていただいた皆様、本当にありがとうございます。

国内ラリーで唯一、国道を封鎖してSS が設定される碓氷峠もギャラリーがたくさん集まり、大変盛り上がったラリーになりました。
兼松選手企画のラリーツアーも開催され、ファンの皆様との交流も楽しむことができました。
DAY1 SS1 ~ SS3 で、今までとは路面のグリップが違う群馬の路面にセッティングが合わず、前戦から好調の平川選手に遅れを取ってしまいました。KYBさん、メカニックと相談し、変えたセッティングで追い上げ必須のDAY2となりました。

着実に差を詰めていき、最終SS で好タイムを記録しましたが、あと0.6 秒届かずMCC 女性クラス2 位となりました。とても悔しい結果となりましたが、最終SSの走りは次戦に繋がる走りだったと思います。

今回の結果を反省し、よりよいパフォーマンスができるように努めていきます。
次はグラベル(未舗装) のラリーを予定しています。未経験の部分が多いラリーとなりますので、経験を積みつつ、シーズン後半のターマック( 舗装) に向けても準備を進めて行きます。
引き続き、応援よろしくお願い致します。

46 Dr 藤原友貴

応援ありがとうございました! JN-4 クラス2連勝!
今回は国内ターマックラリーの中で最長クラスの14km のSS や、名物碓氷峠を走れるなど、参戦前から楽しさが大きいラリーでした。
LEG1 の1 本目、2 位を10 秒以上突き放すスーパーアタックを見せたものの、ブレーキがオーバーヒートしてしまいました。SS2 をトラブル抱えたまま走り切る!何とかサービスまで戻ろうと必死でした。
不安を抱えた碓氷峠では、サイドブレーキを多用しながらブレーキを労わって走行。ドリフトを決めるなど、タイム的にはダウンするものの、SNS や現地のお客さんを沸かせる走りができたのはラッキー?でした。昼のサービスではブレーキのメインスポンサー様であるWinmax 様がフルサポートに入って頂き、万全な状態でまた走り出すことができました。

午後からは同クラスの選手もタイム差を縮めてきたため、1 日目を終えて6.8 秒差のクラス1 位で折り返しました。
LEG2は1日目と路面が変わって比較的ダスティーな下りが多いコース。
距離は短いものの、タイム差を考えると余裕はなく、SS5からプッシュしていきました。
SS5では8秒のマージンを稼げたものの、SS6はフィーリングは良かったものの6秒ほど詰められてしまい、最後までプレッシャーがかかる状態で午後に入っていきました。
2位の選手はNEWタイヤを午後から2本まだ投入できる状況ですが、こちらは本数上限で午前使用のUSED。午後からはとにかく持てる全てをかけてフルプッシュしました。
終わってみると6.1 秒差で何とか逃げ切ることはできたものの、LEG2 は0.7 秒差で2位。
デイポイントを取られてしまいました。
悔しい反面、自分の中でこの結果はポジティブに捉えていて、まだまだ車も自分も速くなれると感じています。次のターマックラリーまでに走り・セットを改善していきたいです。

次はラリーカムイ。北海道のグラベルラリーに挑戦です。
チームとしてもグラベルは初挑戦ですし、自分もグラベルラリーの経験は少なく不安と楽しさが入り混じっています。
時間はあまりないですが、その中でできることを1つ1つ積み重ねていきます。
引き続き応援よろしくお願いいたします!

46 Co.Dr 宮本大輝

今回はロッソさんの地元群馬でのラリーということで、とても大事なラウンドとなりました。
そこで優勝出来た事はここまでサポートいただいているチームやスポンサーの皆様方への恩返しになったかなと思っております。

金曜日レッキ
初めての14km ロングSS のレッキはとても長く集中力の維持がかなり課題となりました。
その中で必死にノートを書き、藤原くんとの擦り合わせを行いました。
朝早くから夕方までのレッキスケジュールでかなり体力を使いましたがここはしっかりノートチェックをして、明日からに備えようという事で気合を入れて見直しを行いました。

土曜日 LEG1
朝はすこしゆっくりなスタート時刻から1 時間越えのリエゾンから始まったのでモチベーションと集中力維持のコントロールが試される午前となりました。SS1 はクラスベストを奪取、全体でもいいペースでしたが走行後にマシンにトラブルが発生してかなり焦りました。
その状況下でも今できる事はないか、なんとか残り1 本走り切ってサービスへ戻れる方法を模索しSS2 までになんとか攻められる状態になれました。そこで落ち着きを取り戻して走行できたのはポジティブな印象でした。

昼からはサービスで車両を治していただきペースを復活させましたがライバルからはタイムをじりじり詰められる展開になり明日に向けて作戦を練り直すことになりました。

日曜日 LEG2
リードはしているものの、迫られる展開な日曜はやれる事は全てやる作戦でフルプッシュを敢行しました。そのおかげかSS5 はマージンを作ることができました。

しかしSS6 で再び詰められて2 人で作戦を考え直したりタイヤマネージメントを着実に行なったり、行ける時に行けるセットにして出発しました。SS8 は相変わらずしっかりとマージンを作り、最終SS は守り切る組み立て方で走行を終えて優勝、全日本2連勝することができました。サービスの方々、チームの方々にはとても感謝しています。

最後に
今回飛鳥でうまく読めないところがあったので、しっかり前を見て合わせて読む事と、聞きやすいリーディングを心がけて挑んだラウンドでした。
そこでいい結果が残せたのはいい傾向だと思いますので引き続き力を合わせて頑張りたいと思います!

次節、JAF全日本ラリー選手権 第5戦

2025年JAF全日本ラリー選手権 第5戦
2025 ARK ラリー・カムイ

日 程:202 年7月4日(金) ~ 7月6日(日) の3 日間
場 所:北海道虻田郡ニセコ町、京極町、倶知安町、真狩村、北海道磯谷郡蘭越町
JN4 クラスのみのエントリーを予定しております。

ARK Autoclub of Sports

■シーズン初のグラベルは今年も北海道が舞台
グラベルのオープニングラウンドとして開催されるラリーカムイは、リゾート地として海外からの人気も高い北海道ニセコ町がホストタウン。

ニセコ町・蘭越町・倶知安町・真狩村の山々を渡る良好なハイスピードグラベルに加えて、今年は新たに京極町の林道にもステージが設けられ、SS総距離は約100kmとなります。
ターマックのシャープな走りとは異なる、グラベルならではの豪快な走りを堪能できるギャラリーステージは、5日と6日にそれぞれ1カ所ずつ用意。
さらに、ニセコアンヌプリ国際スキー場の駐車場に設定されるサービスパークでは、泥だらけのマシンを時間内に迅速に整備するメカニック達の早業・凄技にも注目です。

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