EMS 災害ボランティア向け「アスベスト対策」チェックリストを公開。

sugitec

クラウド型アスベスト業務管理システム「アスベストONE」を提供する株式会社EMS(本社:東京都千代田区、代表取締役:星 美耶、以下、EMS)が、2011年3月11日に発生した東日本大震災から明日で 15年を迎えるにあたり、災害復旧活動やボランティアに参加する方に向けた「アスベスト対策チェックリスト」を公開というリリースニュースをおとどけします。

善意の活動が将来の健康被害につながるリスクを防ぐために

背景~善意のボランティアが危険にさらされる可能性

アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維で、耐熱性や耐摩耗性に優れることから、かつて建材などに広く使用されてきましたが、現在では吸い込むことで肺がんや悪性中皮腫などの健康被害を引き起こす可能性があるとされています。

そのため、日本では2006年にアスベストの使用が全面禁止され、2020年の法改正により建物解体時の事前調査の記録保管などの規制強化が行われましたが、1970〜1990年代に建設された建物にはアスベスト建材が多く使用されており、地震や豪雨などの災害時には、倒壊した建物の解体や瓦礫撤去の過程で建材に含まれていたアスベストが空気中に飛散する可能性があります。

実際に阪神・淡路大震災の復旧作業に携わった男性が、当時吸い込んだアスベストが原因で悪性胸膜中皮腫を発症し労災認定されるなど、災害復旧作業における健康リスクも報告されています。

そこでEMS社では、東日本大震災から15年目を迎える3月11日を前に、災害時の善意のボランティア活動が健康リスクにつながらないよう、事前の注意喚起を目的としたチェックリストを作成、公開することにいたしました。

普通のマスクは飛沫対策、防じんマスクは“粉じん対策”

アスベストの粒子は髪の毛の5000分の1と非常に細く、防ぐためには、粒子除去効率が95%以上の国の規格に適合した防じんマスク(DS2・N95等)の着用が推奨されています。
一般的な不織布マスクは主に飛沫対策を目的としており、顔との密着性や微細粒子の捕集性能が防じんマスクほど高くありません。

▼不織布マスクと防塵マスクの比較画像

左:一般のマスク使用、頬とあごに隙間ができる、右:防塵マスク使用時はほぼ隙間なし

▼防塵マスクの詳細画像

左:防塵マスク表面、鼻あてプレートあり 、右:防塵マスク内側、鼻の隙間をふさぐスポンジあり

▼被災地ボランティア向け準備チェックリスト
受け入れ側の自治体向けのリストに関しましては、環境省発表資料からご覧いただけます。
https://www.env.go.jp/content/000198640.xlsx

以下リストはEMSのアスベスト管理の知見より、独自作成したものとなります。

「被災地ボランティア向け チェックリスト」
https://prtimes.jp/a/?f=d138348-15-7edab7beaa4dac38ebcd0f930cfeb7f6.pdf

災害の現場では、多くの方が「少しでも力になりたい」という思いでボランティア活動に参加されています。私たちはその善意の活動が、知らないうちに健康リスクにつながってしまうことがあってはならないと考えています。

アスベストは非常に細かい繊維で、吸い込んでもすぐに症状がるわけではなく、平均約40年という非常に長い潜伏期間があります。被災地復興に携わる方々が将来の健康リスクを抱えることがないよう、これからも弊社知見を用いて啓蒙活動を続けてまいりたいと考えています。
代表取締役:星 美耶コメント

アスベストONEについて

株式会社EMSが提供する「アスベストONE」は、石綿(アスベスト)法令の遵守と業務管理の効率化を実現するクラウドシステムです。
累計で13000社以上の企業様にご利用いただいており、GビズIDを用いた事前調査報告申請の簡易化や、書面・看板の自動作成機能を提供しています。

サービスサイト:https://kk-ems.jp/asbestos-one/

アスベスト情報ナビについて
株式会社EMSのグループ企業、一般社団法人企業環境リスク解決機構(略称:CERSI)および株式会社ユニバースが共同で運営する「アスベスト情報ナビ」では、建設現場に携わる方々に向けたアスベストに関する最新情報を発信しております。

アスベスト情報ナビ:https://asnavi.cersi.jp/

資料引用:EMS

おわりに

未来の自分を守るための「善意」であるために

明日で東日本大震災から15年という節目に株式会社EMSが公開した「アスベスト対策チェックリスト」は、単なる注意喚起以上の重みを持っています。

建設業界では、2022年からの事前調査報告義務化、そして2023年の有資格者による調査の完全義務化を経て「プロの対策」が当然のルールとなりました。
弊社スギテックも定期報告書のアスベスト調査(https://www.innovation.sugitec.net/44504/)では、慎重な調査を実施しております。

そして、近い記憶として能登半島地震の現場が浮き彫りにしたのは、迅速な復興という大号令の裏で「倒壊した建物を調査する物理的限界」や、法規制の枠外にいる「ボランティアの装備不足」という深刻な死角も報道されています。

アスベストの恐ろしさは、吸い込んだ瞬間に痛みがないまま、平均40年という長い年月をかけて牙をむく「静かな時限爆弾」である点にあります。
善意で被災地に駆けつける方々が、数十年後に健康被害という代償を払うようなことは、絶対にあってはなりません。不織布マスクではなくDS2規格の防じんマスクを
このチェックリストは、制度が届きにくい「個人の善意」を守るための、いわば最後の砦です。

震災の教訓とは、今ある命を救うことだけでなく、未来の命を損なわないことでもあります。
復興を支えるその手が、40年後の自分を苦しめる結果にならないよう、正しい知識と装備を標準装備にしていきたいものです。


【リリースニュース配信元】

□株式会社EMS
リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000138348.html

調査・保全
技術開発でお困りですか?

スギテックでは、DXを推進していく中で、皆様が日々抱えている課題を解決するお手伝いをさせていただきます。

「技術開発を考えているが実現できる技術なのか?」「こんなことをやりたいと思っているが、費用は大体いくらかかるのか?」等、気軽に相談や見積もりができる所をお探しの方は、是非お気軽にお問い合わせください。

SUGITEC|建設業界の最新技術紹介
タイトルとURLをコピーしました