コルク KOLC+ 点群データの「3D図化機能」を大幅強化。

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株式会社コルク(東京都豊島区、代表取締役:堤 正雄、以下「コルク」)は、BIM/CIMクラウド「KOLC+(コルクプラス)」において、点群データから3DCADや2DCADを作成できる「図化機能」を大幅に強化というリリースニュースをおとどけします。

Webブラウザのみでよりスムーズで直感的な点群図化を実現

今回のリリースで専用の高スペックPCやインストール型のCADソフトウェアを用意することなく、
Webブラウザだけで、3次元の図化作業がこれまでよりもスムーズかつ直感的に行えるように。

開発の経緯

インフラDXやBIM/CIMの原則適用に伴い、ドローンやレーザースキャナーで取得した「点群データ」の活用が急速に進んでいます。
しかし、点群データから線や面を抽出する(図化する)作業は処理負荷が高く、高額な専用ソフトやハイスペックなワークステーションが必要となるケースが一般的でした。

「KOLC+」は、Webブラウザ上で大容量の点群データを軽快に扱える強みを活かし、クラウド上での図化ワークフローをさらに効率化するため、実務に即した強力な新機能を搭載いたしました。

主なアップデート内容

■ 編集履歴(元に戻す)に対応
図化作業中の「一つ前の状態に戻したい」というシーンに対応し、編集履歴の巻き戻し(Ctrl+Z/Ctrl+Y)をサポートしました。
ストレスのない試行錯誤が可能になり、作業効率が向上します。

要望が多かった編集履歴を正式にサポート

■ 入力アシストを機能強化(矩形/90度/XY軸)

実務での作図スピードを高めるアシスト機能を拡充しました。
矩形入力: 建物の壁や構造物の基礎など、四角形の形状を3点指定で素早く正確に入力できるようになりました。法面や壁面にも対応しています。
90度スナップ: 正確な直角が求められる構造物の角などをトレースする際、直角を保持したままスムーズにモデリング可能になりました。
XY軸スナップ: 座標軸(X軸・Y軸)に沿った線を迷わず正確に引くことができます。
スナップの複数選択:鉛直、水平、90度、XY軸などのスナップを複数選択して図化可能になりました。

https://prtimes.jp/api/file.php?c_id=81365&t=animationGifImage&f=8e4a2a66fba6b2c0191ed7e6aa15c7e2.gif

【デモ動画】水平+矩形スナップでトレースする様子

■ 寸法入力に対応

図化の際、マウスによる目分量でのプロットだけでなく、具体的な数値(寸法)を直接入力して図形を作成・編集できるようになりました。
これにより、設計値や実測値に基づいた精密な3次元モデリングが可能になります。

2Dビューで図化したした様子

図化した部分を3Dビューで確認した様子

■ DXFエクスポート時にカラーを引き継ぎ可能に

KOLC+上で図化したデータをDXF形式で出力する際、指定したカラー情報を保持したまま出力できるようになりました。他社製CADソフトへ移行した後も色分けによる視認性が維持されるため、図面修正の手間を削減し、スムーズなデータ連携を実現します。

出力したDXFファイルをCADソフトでプレビューした様子。KOLC+側のカラー設定が引き継がれる

■ 点群断面の「中央値」抽出に対応(ノイズ低減)
点群データの鉛直断面を自動抽出する際、重機や草木などの「ノイズ」が含まれることがあります。
今回、断面の点群から「中央値」を抽出して図化する機能を搭載。不要なノイズを自動的に低減し、本来取得したい構造物の輪郭をトレースしやすくなります。

点群データの鉛直断面を自動図化した様子(紫色のライン)

抽出オプションの「中央値」と「底面」の比較。この画面上で抽出位置を編集できる

※ モデル提供:国土交通省 四国地方整備局 波川高架橋工事

KOLC+(コルクプラス)とは

KOLC+は、BIM/CIMモデルや点群をクラウド上で統合・共有・活用できる「BIM/CIMクラウド」です。国土交通省などの情報共有システム(ASP)としても利用でき、利用社数は500社以上になっています。国土交通省の「建築GX・DX推進事業」での補助対象ソフトウェアにも認定されています。

サービスサイト:https://kolcx.com
機能一覧:https://kolcx.com/feature/

資料引用:コルク

おわりに

今回発表されたBIM/CIMクラウド「KOLC+」の大幅アップデートは、インフラDXの歴史において大きな転換点となる可能性を秘めています。
これまで「高額な専用ソフト」と「ハイスペックなワークステーション」を操る一部の専門家しか扱えなかった3D点群データの図化作業を、普段使いのWebブラウザ上で、おなじみの「Ctrl+Z」による編集履歴の巻き戻しや「90度スナップ」「具体的な寸法入力」といった直感的なUIによって、誰もが扱えるレベルへと引き下げたからです。
さらに、草木や重機などのノイズを低減する「断面の中央値抽出機能」は、地方の維持管理や老朽化対策の現場が抱える課題を的確に捉えています。これはまさに、3Dデータの「民主化」と言えるでしょう。

しかし、この優れたツールが地方の中小建設会社にシームレスに溶け込み、日々の実務の主役に躍り出るためには、まだ乗り越えなければならない「前後のプロセス」におけるリアルな壁がいくつも存在します。

第一に、データを「撮る」ための初期コストです。どれだけ編集・共有ソフトが安価で手軽になっても、数百万円から数千万円クラスの地上レーザースキャナーやUAV(ドローン)レーザーを自社で導入するのは、地方の中小企業にとって極めて高いハードルです。
第二に、地方の現場ならではの「通信インフラのボトルネック」です。山間部や河川敷、トンネル内といった電波状況の悪い現場事務所から、数十ギガバイトに及ぶ生の点群データをクラウドへアップロードするストレスは、現場の導入意欲を削ぐ大きな要因となります。
そして第三に、「3次元測量の専門知識」の不足です。点群を設計データと照合し、実務図面(DXF等)として成立させるには、正確な公共測量の座標系と一致させる必要があり、この知見を持つ人材は未だに枯渇しています。

さらに根深いのが、現場の「心理的抵抗」です。長年現場を支えてきた熟練の技術者や職人にとって、平面図と「木杭(丁張り)」による施工は絶対的な信頼と実績があります。
彼らから見れば、点群データや3Dモデルは「国交省のルール(BIM/CIM原則化)を満たすために、後追いで作成する発注者向けの『書類仕事』」に映ってしまいがちなのです。

だからこそ、今回のソフトウェア側の劇的な進化が持つ意味は小さくありません。
ソフト側の壁が崩れたことで、今後は「スマホLiDAR等の簡易計測によるコスト削減」「機材シェアリングの活発化」「現場における通信環境の改善」といった周辺課題への解決スピードが、業界全体でドミノ倒しのように加速していくはずです。

「義務化だから渋々やるDX」から、「深刻な人手不足から現場を救うための相棒」へ。
インフラDXが地方の血肉となるための本当の挑戦は、このツールの民主化を契機に、まさにここから始まると言えるのではないでしょうか。


【リリースニュース配信元】
□ 株式会社コルク
リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000081365.html

所在地: 東京都豊島区西池袋1-11-1 メトロポリタンプラザビル14階
代表者: 堤 正雄
事業内容: 建設業向けBIM/CIM共有クラウド「KOLC+」の企画、開発、運営
会社HP: https://kolg.co.jp

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