現場床に施工図を自動描画するロボットで墨出し不要に。

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こんにちは。世間では明日で仕事納めの方も多いかと存じます。いよいよ18年も終わりを迎えますね。弊社の年末年始の予定は以下となります。

スギテックの年末年始のスケジュール

【年末年始休業日】
平成30年12月30日(日)~平成31年1月6日(日)
※1月7日(月)より、通常営業を開始いたします。


 

今朝の気象庁の発表で27~30日にかけて強い冬型の気圧配置になるとのこと。西日本でも28日にかけて雪や強い風が吹くような予想がされていますので、十分に注意しておきましょう。

さて、本日は建設現場での省力化と効率化を目的とした、建設業界初となる完全自動運転型の「施工図描画ロボット」が開発されたということでそちらをご紹介します。

BIMデータと連携。多用な施工情報を現場床面に描画

施工情報を現場の床面に完全自動で描画できるというロボットですが、新菱冷熱工業株式会社の開発となります。オペーレーターが操作や監視をする必要もなく無人稼働を実現したこのロボットは建設業界では初となるようです。

実はこの新菱冷熱工業さんのロボットがリリースされる3ヶ月程前に、日立プラントサービスからも同じように墨出しを自動化するロボットシステムがリリースされています。(下図がその構成図)


出典:日立プラントサービス

CADデータをロボットへ送信し、コントロールアプリからロボット・測量器などと通信をおこなって作業をおこなっていくという形ですね。

今回ご紹介の新菱冷熱工業さんのロボットシステムは、残念ながらリリース情報の中にロボット本体の情報や、その他の細かい構成などの情報が公開されていなかったのですが、違いは完全自動運転ができるかどうかの部分でしょうか。

施工図描画ロボットの特徴

1.完全自動化・無人化を実現
描画の開始から終了まで完全自動化を図れるので、従来作業員が手作業でおこなっていた墨出し作業が不要になります。また夜間に稼働させることで人手不足への貢献、工期短縮も実現。

2.多用な施工情報を描画
BIMデータをロボットに取り込むことで、多様な施工情報をそのまま現場の床面に描画できます。また視認性も考慮しており、多色で鮮明な線や文字を描けます。

[描画する情報]
・機器を据え付ける位置と高さ
・アンカーボルトの位置
・配管、ダクトの系統名、ルート、高さなど

3.図面がなくても施工や施工確認が可能
床面に描画された多様で視認性が高い情報により、施工図がなくても直感的に機器・配管・ダクトの据え付け作業や、据え付け後の施工確認が可能になります。


出典:新菱冷熱工業

まとめ

設計などはデジタルに変わってきていますが、実際の現場で設備の据え付け位置などを描く墨出し作業では、まだまだ、というかほぼ従来のアナログ作業になっていると思われます。

一部では以前にご紹介したマイクロソフトのARデバイスである「HoloLens」を使ったAR墨出しを行われている所もあるかもしれませんが、極々一部でしょう。

こういった自動運転ロボットを活用することで、ヒューマンエラーもなくなるでしょうし、夜中でも稼働させて放っておくことが可能なので、大きな効率化に繋がりそうです。

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