広がるVR安全教育ソリューション

sugitec

こんにちは。早くも1月も終わり本日から2月のスタートです。2月もあっという間に過ぎていくんでしょうね。日々を大切にいきたいところです。ちなみに1953年のこの日にNHKが日本初のテレビ放送を開始したことからテレビ放送記念日になっています。

さて、最近では一時期の話題性から落ち着いた感のあるVR技術ですが、業務に活用されている事例が増えています。特に各種業種での安全教育に活用される例がとりわけ多い印象があります。

本日も新たなVR安全教育ソリューションが販売開始されたというニュースがありましたので、そちらをご紹介いたします。

VR安全教育ソリューション「第一弾フォークリフト編」


出典:サイバネットシステム

VR・ARコンテンツの制作などを手がける、株式会社ビーライズが開発した「VR安全シミュレーター」の第一弾、フォークリフト(接触事故)編が1月31日から販売開始されたそうです。販売の総代理店はCAEソフトウェアの販売やコンサルを手がけるサイバネットシステム株式会社となります。

VR安全シミュレーターとは

労働現場の事故を防止する目的で、ビーライズ社が広島市産業振興センターの新成長ビジネス事業化支援事業の助成を受け事業化した、VRを利用し、事故体験ができるVRによるシミュレーションツール。

主に倉庫業、運送、製造業、建設業等の現場で作業をおこなう社員への教育用として第一弾のフォークリフトの他にも「工事現場」「交通事故」など、順次リリースしていくとのこと。

開発の背景

フォークリフトは免許取得が容易なこともあり、全国の製造・流通現場で広く使われています。しかし、荷役運搬機械関係の災害の70%はフォークリフトによるものだそうです。


出典:陸上貨物運送事業労働災害防止協会

例年フォークリフトが起因となる死傷者も1800人以上と、重篤災害になる場合が多く厚生労働省が発表する分析でも「荷役5大災害のひとつ」と問題視され、安全面での重点的取り組みが促されているような現状です。

VR安全シミュレーターの詳細

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、ハンドルコントローラーを操作することで実際にフォークリフト操縦者となり、接触事故を体験します。

VR上のフォークリフトのリアル感が臨場感を増幅し、より没入感の高いコンテンツになっており、これまでのような座学では得られない臨場感で教育効果が大きく高まることが期待されます。

今回の「VR安全シミュレーター」はフォークリフトを利用する企業規模を問わない低価格かつ高い臨場感を実現しているそうで、サイバネット社では危険予知や安全意識の向上に大きく貢献できるコンテンツとして取扱いを決定されたそうです。

まとめ

動画を見た感じ解像度が高そうでリアルにできていますね。VRでは脳が錯覚するのである程度のレベルでも効果はあると思いますが、綺麗に越したことはありません。実際にハンドルやアクセルも操作しているのでほぼ現実と変わらない没入感になっていると思います。これはかなりのクオリティですね。

先日、某大手ゼネコンの安全衛生会に参加してきたのですが、作業所の作業員に対しVR安全研修を積極的に実施されているという報告がありました。かなり大規模なものです。

VRを活用することで時間のロスも少なく、かつ安全意識は格段に高まるということで、その有用性から今後もさらに規模は拡大していくことかと思います。

座学を何時間やろうともVRで体感する数分には敵いません。百聞は一見に如かず、というか見るというのは自分事として捉えなければ全く意味がないので、自分視点で体験ができるVRは、百聞は一体験に如かず、という所でしょうか。

本年も従来のハードウェアの問題点が改善されたHMDの販売が続々と控えていますので、この分野はまだまだこれからが本番です。

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