ANAの国内初の航空機向け手荷物積み付けロボット

sugitec

全日本空輸株式会社(以下、ANA)と株式会社豊田自動織機(以下、豊田自動織機)は、昨年12月に九州佐賀国際空港の、貨物の荷捌きと一時保管を行う貨物上屋に設置された、オペレーション実験場および上屋前の制限区域内専用エリアで、ANAグループの目指す「Simple&Smartな空港オペーレーション」の将来モデルの実証実験を行った。

実証実験では、両社が新たに共同開発したという、手荷物積み付けロボットによるコンテナへの自動積み付けと、これまで実用化に向けて継続的に取り組んできた自動運転トーイングトラクターによる無人搬送接続を通じ、手荷物搭載の一連工程の自動化に取り組む。

この手荷物の自動積み付けに関しては、2019年開催の第二回航空イノベーション推進官民連絡会にて紹介されている。


出典:国土交通省

共同開発されたロボットは、新開発のロボットハンドと独自の積み付けロジックを採用。これまで手荷物ハンドリング工程において最大の課題であったコンテナ自動積み付けを可能にしている。尚、コンテナ用手荷物積み付けロボットとしては国内初となる。


出典:ANA

コンテナ用手荷物積み付けロボット概要

特徴:

・ソフト・ハード双方のスーツケースを縦向き・横向きのどちらでも積み付けが可能
・スーツケースのサイズ情報を読み取り、高効率で荷崩れの少ない積み付け位置を演算し、並び替えながら2つのコンテナに同時に積み付け可能

仕様

積付速度:平均25秒/個
対象形状:キャスター付スーツケース(ソフト・ハード)
対象サイズ:幅350~510mm、長さ400~750mm、高さ200~300mm
対象重量:35kg以下

自動運転トーイングトラクターの走行概要

これまで緊急時対応のため運転者が乗車して自動運転をおこなっていたが、この実証実験では運転者は乗車しない状態で自走走行を行う。


出典:ANA

ANAと豊田自動織機では、国交省による航空イノベーション推進の一環として労働力不足等に対応すべく、今後も連携を強化し、新技術開発や実用化に向けた取り組みを一層加速していくとのことだ。


□全日本空輸株式会社(ANA)
ANAグループが目指すSimple & Smartな空港地上支援業務の将来モデルを公開
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202012/20201207.html

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