物体を丸ごとスキャンする驚愕のiPadアプリ

sugitec

3Dスキャンアプリでメジャーも図面も不要に!?

今の時代の技術進歩は本当に早いですね。本日の日経アーキテクチャにて取り上げられていたのですが、4年前に海外のクラウドファンディング「Kickstarter」で出資を募集していた、iPadに取り付けるだけでiPadが3Dスキャナーになってしまうという「Structure Sensor(ストラクチャ―センサー)」をさらに便利にするアプリが登場したとのこと。

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ストラクチャーセンサーについて

以前のブログ記事でご紹介していたFARO 3D測定器の簡易版とも呼べるものでしょうか?FAROの場合は330mまでの建物や土木構造物を3次元化できるのに対し、ストラクチャーセンサーは部屋などの屋内の物が中心でしょうか?測定範囲に関しては不明ですが、家を外から丸ごとスキャンはさすがに無理そうですね。

非接触型の赤外線照射方式を採用しているようで、精度も誤差数センチ程度とそこそこ高いようです。取り込み時間も約1分程度と非常に高速。

動画を見ていると2点間計測ができるようで、取り込んだデータに対して測定したい箇所2点をタップするだけで距離がでてきています。大体どのくらいの長さがあるのか測りたい場合に便利そうですね。

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そして大事なのがCADデータ

3次元のスキャンデータを取れたとしても、それが実際にいかせられなければただの玩具になっていましますが、そこに関しても「SCAN to CAD」という機能があるようで、スキャンしたデータをCADデータにできるようです。ちなみにこのデータ作成はiPadではさすがに不可能なので、ストラクチャセンサーの開発会社「Occipital(オクシピタル)」へアプリ内からデータを送付すれば、最大48時間以内にメールで送付されてくるそう。

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残念ながらこのデータ化は有料(29ドル=約3,300円)になりますが、同じデータを作成しようとするともっと労力が必要になると思われるので、コスト的にはこちらの方が断然安く済みそうですね。

MRを可能にする面白い使い方

このストラクチャセンサーを作っているオクシピタルのサイトを見ていると面白いものを発見しました。

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BRIDGE:https://bridge.occipital.com/

BRIDGEというMRシステムです。これはよくあるスマホの簡易VRとは違い、ストラクチャセンサーと広角レンズを使ったもので、通常のVRはスマホの画面に映った立体視映像を拡大レンズで見ていましたが、こちらはストラクチャーセンサーを通してリアルに描画された現実世界を見るようなもののようです。要は仮想現実の中に現実世界を取り込むような感じです。

そのレンズを通した現実世界に対して、AR機能で様々な非現実を見せることができるようで、これがVRとARの融合=MR(複合現実)と呼ばれる機能になります。

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いつも見慣れた自分の部屋に草木が生えたりと、あり得ない世界を体験できるところがおもしろいですね。世間的にはまだまだARやVRは広まっていないですが、AppleがiPhoneの10周年となる時期モデルでVR/MRに対応するという噂もあります。

実際にAR開発企業の買収やVRヘッドセットの特許も取得したようなので、もしこれが実現するとiPhoneユーザーの多い日本なので、爆発的に普及してくる可能性が高いでしょう。

我々はコンテンツを提供する業界ではないので、変化の波はさほど感じられないかもしれませんが、まだ見ぬ可能性も秘めていそうなので注目していきたいところです。

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