オンラインストアの閲覧操作から顧客心理を分析するAI

sugitec

こんにちは。最近は様々なニュースが世間を騒がせていますね。平成の最後は波乱に満ちています。さて、本日はAIの話題になります。

画像データを解析して求める画像を見つけたり、機器を介して取得された様々なデータの解析をしたりというイメージのAIですが、今回ご紹介するのはオンラインストアでの操作を解析するAIです。

操作から顧客の心理を分析するAI技術

これはスポーツ用品小売のヒマラヤの運営する、オンラインショッピングサイトを閲覧するユーザーのモバイル端末のタッチ操作であったり、端末の向き、速度いった情報からAIがユーザーに対して満足度の高い情報を出すとのこと。


出典:FUJITSU

富士通研究所の開発したウェブサイト閲覧におけるモバイル端末のタッチ操作など、動きをもとに人の心理を分析するAI技術が活用されています。

この技術を使った実証実験がこの度おこなわれるそうです。

技術活用の背景

ヒマラヤでは、富士通研究所のECサイト構築ソリューション「FUJITSU Business Application SNAPEC-EX(スナップイーシー イーエックス)」を導入しています。


出典:FUJITSU

店舗のみならずECサイトでも顧客満足度向上、マーケティング強化、マーケティング施策の高度化を図るべく、AI技術の「感性メディア処理技術」を活用して、ECサイトを利用するユーザーの心理を捉えた最適なアプローチを行うということです。

実証実験の概要

目的としては、顧客の購買行動や心理に応じた情報提供の有効性を検証し、商品ページの閲覧数の向上や満足度のたかい顧客体験につながるECサイトの改善施策に役立てる為の実験となります。

実験の期間は本日9月19日(水)から10月3日(水)までとなり、ヒマラヤのECサイトのアウトドアの特集ページが検証対象となるそうです。

モバイル端末でアウトドア特集サイトを閲覧する時間やスクロールのスピード、端末の揺れなどの情報も取得され、それらを心理分析AIで解析することで商品に対しての関心や迷いなどを推定。

その関心・迷いの度合いに応じて表示するメッセージを切り替えて、ユーザーの心理をリアルタイムに捉えた接客を実現するとのこと。

まとめ

ウェブサイトにAIという知能が入り、閲覧状況に応じてリアルタイムに情報をユーザー個別単位で変えていく。これは画期的な技術ですね。

コンセプトと目的、ターゲットを決めて制作をおこなっていくのはウェブ制作の基本。その絶対的な大枠がある中で、さらに細かくユーザー心理を捉えて動的に変えていけることで、ウェブサイトをより深く戦略的に活用できそうです。

まさに生きているウェブサイトですね。ウェブサイト自体をAIが制作するという省力化の為のサービスはちょくちょく見かけるようになりましたが、こういう戦略的な運用面で活用ができるのは良いですね。

これは近いうちに一般的なサイトでも活用されるようになるのは間違いないでしょう。ウェブサイトにもAIが入ってくる時代の到来です。

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