エアロネクストが物流専用の新ドローンの受注を開始

sugitec

こんにちは。主に産業用ドローンの機体設計、構造技術の研究開発などを手掛ける株式会社エアロネクスト(以下、エアロネクスト)は、独自の構造設計技術である「4D GRAVITY®」という特許技術を持っています。

この「4D GRAVITY®」は、ドローンの機体フレームの基本技術となっており、従来のドローンでは機体を傾けると重心も移動しますが、分離構造となっているため、機体が傾いても重心が移動せず、台風性や信頼性、飛行時間、速度などの課題を解決し、安定した飛行をハードウェアの力で実現しています。


資料:エアロネクスト(テクノロジー)

そしてこの度「4D GRAVITY®」技術を搭載した、物流に特化した新しい物流専用ドローンである「AirTruck」の受注を開始したというプレスリリースがありましたので、ご紹介したいと思います。

物流業界の人手不足問題を解決しラストワンマイル配送を担う「AirTruck」

株式会社ACSL(以下、ACSL)とエアロネクストは、2020年8月に「4D GRAVITY」のライセンス契約を締結しています。それに基づいて、両社では物流に特化した「4D GRAVITY®」搭載のドローンの共同開発を進めており、2021年3月に試作機を発表しています。

その物流特化ドローンは、ペイロード5kgで、これまでに無人地帯における目視外飛行であるレベル3飛行による物流実証実験を重ね改良され、新物流専用ドローン「AirTruck」として、いよいよ受注が開始されます。物流専用ドローンの量産は国内初とのこと。


資料:エアロネクスト

近年、国内では人口減少や少子高齢化、過疎化の影響によって、流通機能や交通網の弱体化とともに買物環境が悪化。日常の買い物も困難な状況にある買物弱者が増加しているようです。物流業界においても人手不足問題は顕在化しており、宅配業者等が家まで届けるという方法も厳しくなっているのが現状です。

両社は「4D GRAVITY®」を搭載した「AirTruck」を開発することで、飛行速度や飛行距離、配送可能重量、配送品質のレベルアップを実現。これまでに山梨県の小管村、北海道上士幌町など計466回にも及ぶ実証実験で、計1,730kmの距離を飛行した実績を積み重ねており、この度の新機体の開発成功に結びついているそうです。


資料:エアロネクスト

この結果から「AirTruck」がラストワンマイル配送における物流業界の課題解決と、地域の人にとって必要不可欠な存在になることの確信から、量産化に至ったそうです。

この「AirTruck」は、2022年3月22日(火)に開催予定である自治体向けイベント「デジタル田園都市国家構想を実現する新スマート物流シンポジウム」で初公開が行われるとのこと。

この模様はオンライン無料配信(事前申し込み制)されるそうなので、新しい物流の取り組みが気になる方は参加されてみてはいかがでしょうか。


□株式会社エアロネクスト
物流業界の人手不足の課題を解消しラストワンマイル配送を担う 日本発の量産型物流専用ドローン「AirTruck」の受注開始
リリース記事:https://aeronext.co.jp/news/airtruck_acsl/

□デジタル田園都市国家構想を実現する新スマート物流シンポジウム
視聴参加申し込みページ:https://smartlogistics.jp/

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