2026年JAF全日本ラリー選手権第4戦 久万高原ラリー
※ 諸事情がかさなりまして、ラリー記事公開が中断・遅延しましたこと、お詫び申し上げます。

動画引用:TOYOTA GAZOO Racing
全日本ラリー選手権第4戦は、愛媛県上浮穴郡久万高原町を拠点に開催された。
ラリースタートは久万高原町役場、サービスパークはハイランドパークみかわに設置。
標高1400mを超える四国カルスト周辺の山岳路を舞台にターマックラリーとして行われた。
今大会のステージは、高低差によるエンジンパワーへの影響や、変わりやすい天候や霧などのコンディション変化への対応が必要となる難しいラリー。また、昨年と違う6月開催のため、ステージには苔も多く見られた。
TEAM KANEMATSUは、2戦ぶりとなる山下秀とのコンビでMORIZO Challenge Cupに参戦。

□エントリー車両
#22大東建託ロッソモデロGRYarisDAT
□開催日程
日程:2026年6月19日(金)~6月21日(日)
□場所・コース概要
場所:愛媛県上浮穴郡久万高原町ハイランドパークみかわ周辺
SSの路面:ターマック
コースの総距離:303.64km
SSの総距離:110.22km
SSの数:8










LEG1 (1日目)
SS1 大谷1 13.51km
SS2 大川峰1 13.80km
サービスA(30分)
SS3 大谷2 13.51km
SS4 大川峰2 13.80km
サービスB(45分)
パルクフェルメ


LEG1は、前夜の雨が残るウェット路面に加え、標高の高い区間では濃霧も発生する難しいコンディションでのスタートとなった。
霧の影響を想定してペースノートを作成していたものの、実際の走行ではその情報量やリーディングのタイミングが走行リズムと合わず、序盤からペースを上げきれない展開となった。
ドライバー、コ・ドライバーともにリズムを掴み切れず、ステージの流れに乗るまでに時間を要した。






午後のセクションでは再び雨が降り始めたが、昼のサービスでペースノートの読み方や伝え方などを調整し、少しずつ走行リズムが改善し、午前よりもペースアップすることができた。
LEG1を通して大きく順位を上げることはできなかったものの、ペースノートの情報量、読むタイミング、コンディション変化への対応について、翌日に向けて修正すべきポイントを確認する一日となった。
LEG2(2日目)
サービスC(15分)
SS5 大谷リバース1 13.80km
SS6 大川峰リバース1 14.00km
サービスD(30分)
SS7 大谷リバース2 13.80km
SS8 大川峰2 14.00km
パルクフェルメ





LEG2は、天候は曇り、路面は前日から徐々に乾いていく方向ではあったものの、湿った路面や苔の影響もあり、引き続き慎重な判断が求められるコンディション。
前日よりもペースノートのリズムは改善し、プッシュして走ることができた一方で、攻めている感覚が実際のタイムに結びつかない場面が続いた。
事前テストで確認したセッティングについても、本番のステージではタイムへ繋げることができず、車両の動きと走らせ方の両面で見直しが必要な内容となった。




また、SS6ではタイヤをバーストさせてしまい、パンクした状態での走行となった。
コ・ドライバーがすぐに状況を把握して対応したことで、大きな混乱なくステージを走り切ることができたが、必要以上にペースを落としてしまった部分は反省点となった。
結果として、LEG2でも順位を上げることはできず、MCC8位/10台で完走。
シーズン前半のターマックラリーでは思うような流れを掴み切れず、今回も複数の面で見直すべき点が残る内容となった。
■リザルト■
MCC8位/10台JN3クラス13位/17台
兼松由奈 Driver

今大会もたくさんのご支援、ご声援をいただきありがとうございました。結果に繋げることができず、応援してくださっている皆さまには申し訳ない気持ちです。
今大会では、しっかりプッシュして走れている感覚や、楽しく走れている場面もありましたが、その感覚が実際のタイムに繋がらず、とても悔しい結果となりました。
攻めているつもりでも車が前に進んでいないように感じる場面もあり、ドライビングだけでなく、車両セットアップの方向性についても改めて見直す必要があると感じています。
今シーズンは車両面でもいくつか変えている部分があり、その変化をまだうまく結果に結びつけられていません。周囲のペースも上がっている中で、自分たちが本来出したい走りやタイムに届いていないことを、チーム全体として重く受け止めています。
一方で、ペースノートについては、新しい方法を取り入れた結果うまくいきませんでしたが、試したからこそ分かったことであり、コドライバーとコミュニケーションを取りながら修正できたことは、新たな学びになりました。
このままではいけないという思いが強くあります。
次のグラベルラウンドには参戦しない予定のため、このインターバルを使ってもう一度スタート地点に立ち返り、しっかり立て直していきます。
悔しい結果が続いていますが、必ず良い走りに繋げられるよう取り組んでいきます。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
山下秀 Co.Driver

久万高原ラリーは、路面のグリップが高く、ハイスピードでありながらコースのリズム変化が激しいという、独特の難しさがあります。また、標高が高いため霧が発生しやすいことでも有名です。
初日は、その「霧」への対策として事前にペースノートの言葉選びを変更して臨んだのですが、ハイスピードな展開の中ではこれが裏目に出てしまい、ドライバーを混乱させてしまいました。
しかし、午後のステージに向けてすぐに元の言葉に戻す修正を行い、本来の走りに改善することができました。
2日目は、前夜の雨で路面が濡れた状態から徐々に乾いていくという、非常に判断が難しいコンディションとなりました。さらに霧も深くなり、出走タイミングによって路面や視界の状況が刻々と変化する、ラリーとなりました。
今回のラリーを通じ、過酷な状況下における「ノートの精度」と「言葉選び」の重要性を改めて痛感いたしました。この経験を糧に、次戦に向けてはトレーニングの機会をさらに増やし、ドライバーとのより良いコンビネーションを発揮できるよう精進いたします。
改めまして、たくさんの温かいご声援をいただき誠にありがとうございました。次戦も全力で挑みますので、引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます。
次節、JAF全日本ラリー選手権 第7戦

2026年JAF 全日本ラリー選手権第7戦
MSCCラリーin福島伊達2026
https://msccrally.com/
日程 2026年9月25日〜27日
開催地 福島県伊達市
SS路面 ターマック
総距離 約500km
主催団体 マツダスポーツカークラブ
ウェブサイト http://www.mazdasportscarclub.jp/
福島県では2018年以来、8年ぶりの全日本ラリー選手権開催となるMSCCラリー in 福島伊達。
開催エリアはこれまでの棚倉・鮫川、いわきとは異なり、県北部、霊山・吾妻連峰・蔵王連峰を望む豊かな自然と歴史・文化に恵まれた伊達市が拠点となります。路面も以前のグラベルからターマックへと変更され、サービスパークは市内の保原総合公園に設置。
ステージは伊達市・南相馬市・飯舘村のターマック林道を舞台に、計75kmが予定されています。
これまでにまったくラリーが開催されたことがないエリアのため、過去のデータや経験が通用しない全選手が横一線という予測不能な展開が期待されます。ギャラリーステージは27日に予定。
