トンネル坑内をドローンで自動巡視。センシンロボティクスとフジタが共同開発

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概要

 株式会社センシンロボティクス(以下、センシンロボティクス)は、株式会社フジタ(以下、フジタ)と共同で、トンネルなどのGNSS受信が困難な環境においても、安定したドローンの自律飛行の実現と、工事進捗の情報収集も自動化できる「トンネル坑内自動巡視ドローンシステム」を開発したと発表した。

360度カメラを活用したVR空間の生成、BIM/CIMと連動した巡視・点検の実現

センシンロボティクスとフジタは共同で、トンネル坑内をドローンで自動巡視できるドローンシステムを開発。自律飛行での巡視と同時に、工事の進捗情報も自動収集できるという。

ドローン活用において、GNSSが使えない状況においては、予め設定されたルートを自律飛行することができない。しかしドローンの手動操縦には高度な操作技術が要求されることから、屋外使用に限定されていた。

開発されたシステムは、現在施工中である徳島県小松島市のトンネル工事現場にて試行され、トンネル堀削延長400m区間を約7分で自律飛行。その間にドローンに搭載された360度カメラの撮影画像から自動生成されたVR空間内でトンネル坑内のBIM/CIMと連動した巡視点検が可能であることが確認された。

資料:センシンロボティクス URL:https://www.sensyn-robotics.com/news/fujita-5

ドローンの飛行制御にはLiDARセンサーを使用できるドローンを採用することで、非GNSS環境かつ暗所となるトンネル坑内でも安全・安定した自律飛行を可能としている。

また、VR空間の生成にはOpen Space社の「OpenSpace」を活用。現場の各施工段階を網羅的に記録し、BIM/CIMと併せて施工管理情報を一元化することで、関係者間での迅速な情報共有・分析が可能となり、巡視点検業務の効率化・高度化につながるとしている。

資料:センシンロボティクス URL:https://www.sensyn-robotics.com/news/fujita-5
資料:センシンロボティクス URL:https://www.sensyn-robotics.com/news/fujita-5
資料:センシンロボティクス URL:https://www.sensyn-robotics.com/news/fujita-5

両社では、今後さらなる自律飛行の高度化や、トンネル以外の非GNSS環境への展開、点群データの出来高・出来形管理への活用を推進し、i-Constructionの発展に寄与するべく開発を継続していくとしている。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社センシンロボティクス:https://www.sensyn-robotics.com/
参考リリース記事:https://www.sensyn-robotics.com/news/fujita-5

□株式会社フジタ:https://www.fujita.co.jp/

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